過払い金が発生していたが、実際に請求した後どうなるんだろう・・と心配な人のために、この記事では過払い金請求をしてみた人の成功談や失敗談を集めてまとめました。
法律事務所を選ぶコツや、ブラックリストに載らずに過払い金を請求する方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
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過払い金とは
過払い金とは、文字どおり、払い過ぎたお金です。
かつて、多くの消費者金融やクレジットカード会社が、法律で定められた上限を超えた金利で、市民にお金を貸し出していましたが、上限が15%~20%であるところ、25%以上もの金利を取っていた会社がほとんどだったのです。
そして、そのような違法な貸付をしていた会社に対して、払いすぎたお金を取り戻す手続きを、過払い金請求と呼びます。
過払い金が発生する条件
以下の条件に当てはまる借り入れは、過払い金が発生している可能性が高いです。
- 銀行「以外」からのキャッシング
- 平成22年6月よりも前に利用
平成22年6月よりも以前に、消費者金融やクレジットカード会社から借りたお金は、利息20%超で契約された可能性があり、過払い金が期待できます。
過払い金について詳しくは下記の記事を参考にしてください。
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過払い金を請求してみた体験談(成功談)
では、実際に過払い金を請求した人の体験談を見ていきましょう。
まずは、うまくいったケースである成功談をご紹介します。
1)アコムに過払い請求してみた結果、300万戻りました!
男性(40代): 会社員
弁護士事務所に依頼して、過払い金請求してみたところ、アコムから300万円を取り戻せました。
アコムの借金はすでに返済を終えていたし、生活にも困っていなかったので、正直、過払い金の請求には消極的でした。
5万円でも戻ってきたらラッキーぐらいの感覚でしたね。ですから、300万円の過払い金が発生している事実を弁護士から伝えられた時は、本当にびっくりしました。
アコムからは、満額の70%(210万円)で和解しませんか?という申し出があったようで、私としては、7割でも返してくれるのなら充分かなと思いました。
しかし、弁護士さんからは、金額が大きいので、訴訟をしたほうがたくさん取り戻せるし、裁判で勝てる見込みも高いと説明され、迷いはしたものの、弁護士のアドバイスを信じ、和解ではなく、訴訟をお願いする形になりました。
最初は、訴訟に対して不安なイメージもありましたが、実際は、委任状を追加で一枚書くだけで、後は弁護士からの報告を待つだけでした。訴訟の結果ですが、けっきょく判決までは行かず、過払い金を100%返してもらう代わりに、利息は免除する形で決着しました。
勝訴判決を取ると、利息分も上乗せされるらしいのですが、そのぶん時間もかかりますし、控訴されると面倒だったので、判決ではなく、訴訟上での和解を選んだのです。
しかし、アコムが最初に提示した、7割の和解を受け入れていれば、210万円しか返ってこなかったことを考えると、弁護士のアドバイス通り、訴訟にトライして良かったと思います。
訴訟できちんと回収してくれる弁護士事務所を選んだのがよかったですね!
2)時効寸前で過払い請求をしてみた結果130万戻りました!
女性(40代): 会社員
過払い金を請求してみたくて、友人に相談したところ、10年で時効にかかるのを知り、いったんは請求を諦めました。
私がアイフルからお金を借りたのは、20年以上も前の話で、明らかに時効期間である10年を過ぎていたからです。
テレビCMでも「過払い金の時効は10年です、お急ぎください」と案内されていたので、やっぱりダメなんだろうなと、残念な気持ちになったのを覚えています。
しかし、別件で弁護士さんに相談する機会があり、試しに過払い金の話題を出してみたところ、「借りたのが20年前でも、完済してから10年が経っていなければ、過払い金は、まだ時効にはかかっていませんよ」と説明を受けて、焦りました。
過払い金が時効にかかるのは、借りてから10年ではなく、完済してから10年だったんです。友人を責めるわけではないですが、やはり素人の意見を鵜吞みにしてはいけませんね。
最初から専門家に相談するべきでした。その後、急いで過払い金専門の弁護士事務所に手続きを依頼し、なんとか過払い金を取り戻しました。戻ってきた金額は130万円。
予想外の大金が戻ってきて喜んだ一方、あと4か月で時効にかかるところでしたよ…と、担当の弁護士が苦笑しているのを見た時は、冷汗が出ました。時効寸前でしたが、なんとか回収できて、ほっとしています。
このような間違いもあるので、過払い金に関しては素人の意見を信じず、専門家に相談するのがおすすめです。
3)イオンカードの過払い金を請求してみた結果20万円戻りました!
女性(50代): パート主婦
30代の頃からイオンのクレジットカードを使っていましたが、買い物のしすぎでリボ払いが溜まってしまい、弁護士さんにお願いして、任意整理をすることにしました。
リボ払いの総額は70万円で、弁護士さんからは、月々15,000円づつ返済していくことになるだろうと、初回の面談時に伝えられていました。
しかし、ふたを開けてみるとびっくり、返済の負担が軽くなるどころか、イオンの借金そのものがなくなって、逆に20万円の現金が戻る結果になったのです。
弁護士さんいわく、イオンから取り寄せた資料で、過去にキャッシングしていた期間があった事実が判明し、その取引部分について、過払い金が発生していたというのです。
昔のことなので、すっかり忘れていましたが、言われてみると、確かにイオンのキャッシングを利用していた時期がありました。私はてっきり、ショッピングの経験しかないと思い込んでいましたが…人間の記憶って曖昧ですね。
なにはともあれ、思わぬ形で、借金の返済が終わりました。しかも20万円の現金が戻るなんて、信じられません。
過払い金の請求で借金が相殺された結果、ブラックリストにも載らずに済み、現在でも、(イオン以外の)クレジットカードは使えています。勇気を出して相談して、本当に良かったと思います。
任意整理を免れただけでなく、過払い金まで戻ってきたのはとてもラッキーなケースですね!
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過払い金請求をしてみた体験談(失敗談)
今度は逆に、過払い金請求の失敗談をご紹介します。
特にこれから請求を考えられている方は目を通しておいてください。
1)プロミスに過払い請求をしてみた結果、弁護士費用の方が高くつきました
男性(30代): 会社員
プロミスでキャッシングをしていた過去があり、期待を膨らませて過払い金請求してみたところ、1円も手元に入りませんでした。なぜならば、弁護士事務所費用が高すぎたせいです。
過払い金を4万円しか取り戻せなかったにもかかわらず、着手金を5万円も取られたので、赤字でした。
赤字の場合はこちらの持ち出しが不要、という契約内容だったので、金銭的な損害はありませんでした。
しかし、けっきょくは弁護士事務所が儲けただけで、私は貴重な時間を奪われただけとなってしまいました。もっと着手金の安い事務所が他にあったのに…事務所選びさえ間違わなければ、少しは私の手元に残ったかもしれないと、今になって後悔しています。
過払い金で戻ってくるお金が少ないことがわかった場合は、請求をやめるのも一つの方法ですね。
2)過払い金請求は成功したが、ブラックリストに掲載されて生活に支障が出ました
女性(40代): 会社員
セゾンカードでキャッシングをしていた過去があったので、もしかして過払い金が発生しているかもしれないと思い、弁護士事務所を訪れました。
私は、過払い金があるかないかを知りたかっただけで、特にお金にも困っておらず、あくまでも相談だけのつもりでした。
しかし、いざ担当の弁護士と面談すると、相談だけじゃもったいない、早く請求したほうが得、保留にすると時効にかかるリスクがある、などとまくし立てられ、断るのも面倒くさくなって、気乗りしないまま過払い金の請求を依頼しました。
結果は最悪で、過払い金の額はわずかで、セゾンの借り入れが40万円から13万円に減ったものの、愛用していたセゾンのクレジットカードは使えなくなるし、ブラックリストに登録された結果、ローンは組めなくなるわで、明らかにマイナスのほうが大きかったです。
後で知ったのですが、セゾンに借りていた40万円を完済してから過払い金の請求をすれば、ブラックリストには載らなくて済んだとのこと。
ボーナスまで待てば、40万円程度のお金なんて直ぐに準備できたのに、なぜ面談の際に、ブラックリストを避ける方法を案内してくれなかったのか…正直なところ、依頼した事務所を訴えたい気分です。
押しに負けてしまった私も悪いですが、ブラックリストの影響でクレジットカードを作れなくなったのは痛いです。
これから過払い金を請求してみたい人は、リスクも踏まえた手続きの案内をしてくれる事務所への依頼をおすすめします。
弁護士も人によって対応がまちまちなので、少しでも疑問に感じた場合は他の弁護士事務所へも相談してみることをおすすめします。
3)過払い金詐欺にあい、返ってくるお金が少なくなってしまいました
女性(60代): 年金生活者
ある日、若い頃によくお金を借りていた消費者金融から、手紙が届きました。
借金はもう返したはずなのにと、疑問に思い、内容を確認してみたところ、過払い金の返還案内でした。
過去の取引履歴をもとにした詳細な計算の結果、過払い金の発生が判明し、期限までに書類を返送すれば、51,234円を返金するとのこと。
書類の提出期限が2週間になっていたので、急いで契約書に印鑑を押し返送したところ、その後、51,234円から振込手数料を引かれた金額が、私の口座に振り込まれました。
わざわざ過払い金を払ってくれるなんて、良心的な会社だなと感心していましたが、後で知り合いの司法書士に確認してみたところ、どうやら通常よりも低い過払い金額で和解させられた可能性が高いらしいのです。
不安になって、大手の弁護士事務所に相談してみた結果、弁護士を通して過払い金の請求をしていれば、少なくとも50万円以上の過払い金が見込めただろうという話を聞かされました。
弁護士いわく、いったん和解書にサインしてしまった以上、今さら取り消すのは難しいと。私はまんまと相手にハメられたようです。
あえて安い過払い金額を返すことで、高額な過払い金の請求を防ぐ作戦だったのでしょう。
完全に騙されました。私のように過払い金詐欺にあわないよう、気を付けてください。消費者金融以外にも、NPO法人や裁判所を名乗る過払い金詐欺もあるようです。
手紙や電話で金融業者の方から連絡してきた場合、すぐに鵜呑みにせず、まずは弁護士等に相談してみましょう。
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過払い金請求を依頼する弁護士事務所・司法書士事務所を選ぶポイント
過払い金請求は弁護士・司法書士事務所に依頼するのが一般的ですが、中には悪徳な業者もいるので注意が必要です。
ここでは、過払い金に強い弁護士や司法書士を選ぶためのポイントを解説します。
1)過払金請求など債務整理全般が得意であるかどうか
過払い金請求を検討されている場合は、債務整理が得意な事務所を選びましょう。
債務整理が得意な事務所は、以下の特徴があります。
- SNSで情報発信をしている
- デメリットにも触れる
債務整理が得意な事務所は、SNSで積極的に情報発信をしています。
ブログやYoutubeの内容に目を通せば、ある程度、専門家の債務整理に対する自信の表れが見て取れるはずです。
また、実務の処理に自信のある弁護士や司法書士は、メリットの説明だけで終わらず、リスクについても、きっちりと触れるものです。
自信のない専門家に限って、耳障りの良い話ばかりする傾向があります。
2)実績のある弁護士・司法書士事務所かどうか
実績のある専門家を選ぶために、相談件数や事務所の運営歴を確認しましょう。
- 相談件数
- 事務所の運営年数
過払い金の相談件数が多ければ多いほど、また、事務所の運営歴が長ければ長いほど、安心して過払い金の請求を任せられます。
ホームページなどを見るとだいたい実績が公開されているので、依頼する前に目を通しておきましょう。
3)手続きにかかる費用が明確になっているか
費用体系や報酬基準が明確な事務所を選びましょう。
費用・報酬をクリアにしていない事務所に依頼してしまうと、こんなに費用を取られるなんて思わなかった!などと、後で後悔するハメになります。
費用と報酬については、どの項目にいくらかかるのか、契約書にサインする前にクリアにしておきましょう。
おすすめは「もし過払い金が〇〇円戻ってきた場合、費用はトータルでいくらになりますか?」と、こちらから質問を投げかけることです。
質問に対して、事務所からきちんとした返答がない場合、依頼は控えたほうが無難です。
報酬の高さをごまかされている可能性があります。
4)過払い金のデメリットもしっかり教えてくれるか
メリットだけでなく、デメリットの説明もしてくれる事務所を選びましょう。
もっとも、返済がすべて終わっている状態での過払い金の請求は、これといったデメリットがありません。
したがって、完済後の過払い金請求に限っては、デメリットの説明を省略する弁護士や司法書士もいるでしょう。
5)親身になって相談に乗ってくれるか
過払い金の請求や借金の整理は、専門家と依頼者の信頼関係が大切です。
相性が良いと感じたり、親身に相談に乗ってくれる弁護士や司法書士を選びましょう。
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こんな弁護士弁護士事務所等はあやしい!選んではいけない事務所の特徴
依頼を避けたほうが良い弁護士や司法書士の特徴を解説します。
1)費用などの説明が曖昧でごまかしている
曖昧な表現を用いて費用の説明をする事務所には注意です。
〇〇次第です、時と場合によります、〇〇によって変わります、資料を取り寄せた段階でお伝えします等、曖昧な表現で済まそうとする担当者がいたら、費用の高さをごまかしている可能性があります。
業者から資料が届いていない段階で、具体的な報酬金額を伝えられないのは仕方がないとしても、最低限、「〇〇の部分について〇%の手数料がかかります」「〇にかかる費用として〇円頂きます」といったように、どの項目にいくらかかるのか、数字を用いて簡潔に説明してくれる事務所を選ぶべきです。
「過払い金が○円戻ってきた場合、費用はトータルでいくらかかりますか?」と質問し、それでもなお、お茶を濁した言い方しかしてこないようなら、その場では契約せず、いったん保留にしたほうが無難です。
2)過去にトラブルを起こしたことがある
過去にトラブルを起こした事務所は選ばないほうがいいです。
一度トラブルを起こした事務所は、また繰り返す恐れがあるからです。特に、懲戒処分を受けた経験のある事務所は避けましょう。
事務処理がいいかげんである可能性が高いです。
なお、過去に懲戒された事務所は、「事務所名+懲戒」で検索すると、だいたいヒットします。
相談予定の事務所があるのなら、予約を入れる前に「事務所名+懲戒」でネット検索し、裏を取っておきましょう。
3)DMや電話営業してくる弁護士事務所
DMや電話営業がしつこい事務所はおすすめしません。
営業がしつこい事務所は、受任件数を増やすのに、過剰に熱を入れている証拠で、そういった事務所は、利益を追及するあまり、仕事の質よりも、スピードを重視する傾向が強いです。
経営戦略的には正しいのかもしれません。しかし、依頼する側の立場からすると、避けたほうが良い事務所と言えます。
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過払い金請求を依頼する前に用意しておくもの
実際に過払い金の相談に行く前に、用意しておくと良いものをご紹介します。
金融機関との取引履歴
契約時から現在に至るまでの取引履歴を持参すれば、過払い金の計算は早く進みます。
もっとも、取引履歴が手元にある人は少ないでしょうし、取り寄せるにも手数料がかかります。それゆえ、取引履歴に関しては、もし手元にあれば、で構いません。
金融機関との契約書
お金を借りた際の契約書が自宅に残っていれば、事務所に持参しましょう。
初回契約時の契約書があると、過払い金のある無しが正確に判断できます。
もっとも、契約書を失くしてしまった人は、そのままでも大丈夫です。お金を借りたのが真実であれば、契約書はなくても、過払い金の請求はできます。
過払い金請求は弁護士事務所・司法書士事務所に依頼するのがおすすめ
過払い金の計算は複雑ですので、まずは弁護士事務所・司法書士事務所に依頼するのがおすすめです。
下記は当サイトがおすすめする債務整理に強い弁護士・司法書士事務所ですので、まずは無料相談を利用してみてください。
東京ロータス法律事務所
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費用項目 | 費用(消費税込) |
---|---|
着手金 | 22,000円 |
報酬金 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% |
過払報酬 | 22% (訴訟の場合27.5%) |
その他諸費用 | 5,500円 |
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費用項目 | 費用 |
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着手金 | 22,000円 |
報酬金 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% |
その他経費 | 事件による |
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費用項目 | 費用 |
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着手金 | 22,000円 |
報酬金 | 22,000円 |
減額報酬 | 11% |
その他経費 | 5,500円 |
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過払い金請求で良くある質問
まとめ
過払い金の請求は、弁護士事務所選びが大切です。
営業にばかり力を入れて、業務をないがしろにしている事務所に依頼したり、きちんとした費用・報酬の説明が無い事務所に依頼すると、損をしてしまいます。
過払い金を請求してみたい人は、この記事で紹介したポイントや体験談を踏まえて、誠実に業務をこなしてくれる事務所を選びましょう。
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