我慢→リバウンドのループを抜けたい…止まらない食欲に、漢方で「ゆる腸活ダイエット」!おすすめはコンビニでも買えるあの飲み物【漢方薬剤師が解説】 | NewsCafe

我慢→リバウンドのループを抜けたい…止まらない食欲に、漢方で「ゆる腸活ダイエット」!おすすめはコンビニでも買えるあの飲み物【漢方薬剤師が解説】

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我慢→リバウンドのループを抜けたい…止まらない食欲に、漢方で「ゆる腸活ダイエット」!おすすめはコンビニでも買えるあの飲み物【漢方薬剤師が解説】

食欲を我慢して、糖質を減らして、苦手な運動も頑張る。それでもダイエットが続かず、リバウンドを繰り返してしまう人もいるのではないでしょうか。漢方では、食べすぎや食欲の暴走を「気」の滞りという視点から捉えることがあります。

本記事では、漢方薬剤師・榎本楠紀氏の著書から、無理なく続けるための腸活ダイエットの考え方と、身近な飲み物である緑茶が漢方でどのように捉えられているのかをご紹介します。

※本記事は書籍『熱・水分・感情 滞りを「流すだけ」で病気は消えていく 頭痛、めまい、耳鳴り、便秘、生理痛、更年期障害、慢性疲労、過敏症、うつを治す「心と体の整え方」』(榎本楠紀:著/現代書林)から一部抜粋・編集したものです。

漢方でも腸活ダイエット

私たちの漢方薬局では、「腸活ダイエット」というプログラムを提供しています。

対象は、若い頃に比べて10キロ以上体重が増えてしまい、なおかつ体調不良もあるといった人がメインで、一人ひとりに合った漢方薬や食事、生活のアドバイスなどを行っています。

たとえば、抗生剤を長らく飲んでいたりすると、病原菌だけでなく、他の害のない菌まで排除されてしまうことがあります。その結果、腸内の善玉菌が減って腸内環境が乱れてしまい、肥満になりやすくなっている方もいます。

私たちの健康状態は、腸内細菌の表れといえるほど、腸内細菌で体調がガラリと変わります。腸内細菌は1つではなく、複数の細菌の集合体です。

家族にたとえると、親がいて、子どもがいて、祖父母がいて、ペットがいて、それぞれにベストな状態の家族の形、つまり腸の状態があります。

でも、メンバー同士がケンカをしたり、1人が暴走したり、見知らぬ誰かが入ってきたりすると調子が狂ってしまって、過食症、便秘、下痢など、不調が表れやすくなるのです。

そのような腸の悪化を整えるのに、私は、黄柏(おうばく)という、黄色い木の幹の皮の生薬を使ったりします。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)という、のぼせやかゆみがあるとよく処方される有名な漢方にも使われています。名前に解毒と入っているように、黄柏は、熱を冷まして、停滞したものを排泄する薬です。

漢方薬や食物繊維を取り入れて、多様な腸内細菌が元気に働ける環境が整うことで、自然と肥満が解消されたりするのです。

リバウンドを防ぐカギは「気」を整えること

ダイエットに無理は禁物で、我慢があると長続きしませんし、リバウンド率が上がります。

その点でいえば、きちんと食べながら痩せたいという人に相性のよい糖質ダイエットは悪くないかもしれません。

それもゆるく行う。完全に糖質を排除するのではなく、朝と昼はそれなりに食べて、夕食はお米を抜く。それだけでも、変化はあります。

いま流行りの腸活ダイエットも同様です。我慢はリバウンドの引き金になります。

どうしても食欲が抑えられないし、運動も苦手という人や、すでにリバウンドを繰り返していたり、「痩せなきゃ」と常に考えてストレスになっている人に、私がよく処方する漢方は、「気」を整えて、食べたい欲求を減らす薬です。

「食べてストレス発散」といったりしますが、食べて後悔して胃が重い、便通も悪い、余計に太った……となってしまうのは、結局のところ、「気」が停滞しているがために、その発散行為として必要以上に食べてしまうからです。

大元の「気」を整えていかなければ、改善されません。

「気」をリフレッシュして、食欲の暴走にストップをかける目的で、たとえば、便を出して「気」をスッキリさせる通導散(つうどうさん)や、五積散(ごしゃくさん)といって気、血、痰、寒、食の五積(体内にこれら5つの病毒が鬱積することをいう)を取り払う薬を使ったりします。

また、厚朴(こうぼく)という、ホオノキの樹皮を乾燥させてできる生薬が、平胃散(へいいさん)という薬に使われています。

食べすぎで、胃が膨らんで、詰まったようになっているのを平らに、和らげたり、緊張で固まった体の詰まりを抜く効果がある薬です。

五積散の親戚のような位置づけの薬で、症状や体質で使い分けたりします。

「腸内環境の悪化を整えるために使う」とご紹介した黄柏という生薬も、食欲や煩悩を消す効果があります。

僧侶がそれをなめて修行したという言い伝えがあるほどです。実際に、過食症の人が使ったら、1日で症状が治まった例もあります。

さらに、枳実(きじつ)というミカンの未熟な果実を乾燥した生薬を使ったりもします。

破気作用(はきさよう)といって、うっ積して滞った「気」を破るように強力に流す働きがあります。

「気」を整えて、食欲が適切になることで、結果的にダイエットが成功する人もいるという例でお話ししましたが、「気」が巡り出し、食べる量が適切になっていくと、自ずと腸内環境も整い、腸の働きも活性化していきます。体内の冷えを和らげることにもつながるでしょう。

緑茶を飲もう

「気」を流す飲み物としては、何といっても緑茶をおすすめしたいです。

私が、漢方でよく使う処方の1つに、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)という薬があります。

川芎茶調散には、文字通り「茶」が入っているのですが、これは緑茶の葉っぱがそのまま入っています。

そのおかげで「気」が巡るようになります。効果を実感してくれる相談者さんもとても多いです。

また、米も漢方です。「粳米(こうべい)」という薬で、胃腸薬によく使われています。

つまり、朝食に納豆ご飯を食べて、緑茶を飲んだら、漢方を摂取したのと一緒という感じです。

緑茶は、さまざまなタイプの「気」を流すことができる心強い漢方です。特に感情の「気」を流すのが得意な食材といえます。

リラックスしたい時、ほっと一息つきたい時は、緑茶を煎じて1杯飲めば、漢方を飲んでいるのと同じです。

そもそも緑茶は日本の気候風土に合っている飲み物ですから、私たちに馴染みやすいという利点もあります。

お茶を淹れるのが面倒だという人は、ペットボトルの緑茶でもよいでしょう。

川芎茶調散という漢方には緑茶が入っているとお伝えしましたが、実はそれは日本の川芎茶調散の話で、台湾などで売られている川芎茶調散は、緑茶が入っていません。

ただ、薬の服用方法には、お茶で服用するようにと指示があります。これは、お茶が薬になるという証明でもあります。

西洋医学的にも、緑茶は健康的な飲み物と認知されていて、カテキンやビタミンCが脳卒中や動脈硬化のリスク低減や、がんや認知症予防などに効果があるといわれています。

成分の一つひとつもよいかもしれませんが、漢方的には、緑茶全体そのものに、溜め込んだ「気」のエネルギーを流す側面があると考えています。

個々を切り取って考えるのではなく、全体性を捉えて、複合的に合わさったそのものに力があるのです。

ここまでの記事では、我慢しすぎない腸活ダイエットの考え方と、漢方の視点から見た緑茶の働きについてご紹介しました。つづく関連記事では、漢方の視点で見た「小麦」の意外な一面をお届けします。
つづき>>「小麦=体に悪い」と思ってない?グルテンフリーが広がる今、漢方薬剤師が「現代人にこそすすめたい」理由とは

著者略歴: 榎本楠紀
漢方薬剤師・草漢堂グループ代表。1983年佐賀県生まれ。2007年名城大学薬学部卒業。複数の薬局勤務を経て草漢堂薬局に入局し、2016年に同薬局を継承。2017年くすのき漢方薬局、漢方明昭堂を開局。現在は草漢堂薬局ほのぼの調剤、草漢堂薬局・安城店、草漢堂はり・きゅう院、薬膳café草漢堂を含めて6店舗を運営する。東海漢方協議会理事を10年歴任し、52期・53期は理事長を務める。一般社団法人日本漢方交流会理事。


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