DETは、TOEFLやIELTSといった既存の英語能力認定試験と同等に、海外大学進学など英語力の証明が求められる場面で利用できる試験。すでに世界で6,000以上の大学・教育機関に採用されており、U.S. News & World Reportによる世界大学ランキング上位100校のうち99校をはじめ、各国を代表する一流大学が採用している実績がある。すでに日本でも、DETのWebサイトから誰でも手軽に挑戦でき、他の試験と比較すると安価なため、海外大学進学を目指す日本の学生にも利用されている。

このプログラムを通じて、大学は今後5年間で最大10万回分(総額700万米ドル相当)のDETを無償で活用できるようになるという。英語や外国語学習を補完するための「Duolingo for Schools」の無償提供により、学生は人気アプリを無料で利用でき、教員は学生の英語能力評価にDETを活用できる。
DETは、技術面ではComputer Adaptive Testing(個別最適化試験)を採用し、AIと人間による試験監督体制により、デジタル環境下でのセキュリティと信頼性を確保。低コストかつテストセンター不要という利便性だけでなく、受験者のレベルに応じた正確な個別最適化評価を可能にしている。同社は、日本の教育機関と協働し、学習者と教育者にとって公平で利用しやすい英語力評価の選択肢を提供し、学生の英語力評価と学習支援を同時に実現する新しい機会の創出を目指す。今後1年以内にパートナー校と提携を結び、プログラムを共同で設計・実施していく予定だ。
同セミナーでは、米国のトップ大学(ダートマス大学、プリンストン大学)の担当者や日本の有識者(関西大学 国際部 ・グローバル教育イノベーション推進機構副機構長 池田佳子教授/神田外語大学 教育イノベーション研究センター 芦沢真五教授/東京大学大学院 教育学研究科 北村友人教授)が登壇。日本の国際化は、単なる留学生数の増加に留まらず、日本人学生のグローバルなマインドセットの醸成や教育様式の変革が重要など、日本の高等教育のグローバル戦略について語られた。


