スピリチュアルに興味がある方は、チャクラという言葉を耳にすることも多いでしょう。
今回はチャクラとはどのようなものなのか、どんな種類のチャクラがあるのかなど、チャクラを高める方法についてまとめてみました。
チャクラとは?
チャクラという言葉は南アジア、東南アジアの古代語であるサンスクリッド語で「車輪」「円」という意味です。
体の中にあるエーテルボディ(精神の肉体)に無数にある、オーラというエネルギーが沸き渦巻く集中点のようなものを指します。
インドやスリランカの伝承医学アーユルヴェーダの古典書やヨガの考え方の中にも、「肉体・精神・魂」がつながっています。この世の自然を大宇宙、人間を小宇宙とし、他の生命と調和していくことが健康と幸福につながるという考えです。
チャクラを活性化し整える、循環させるということは精神・肉体・魂が満ち足りた状態になり心の静寂、成長していくこと、潜在能力を引き出す効果につながるようです。
チャクラの種類と意味
チャクラの中でメジャーで最も大切な気の道、エネルギーセンターといわれる体の中心の7つのチャクラの意味、効果や場所、オーラの色について説明します。
第1チャクラ(ルートチャクラ)とは
サンスクリッド語でムーラダーラ(mūlādhāra)「根っこ」という意味です。
ベースチャクラとも言われています。
人間の本来持っている原始的な本能、生命力や自然治癒能力を高める効果を引き出してくれます。
位置:脊髄の基底部・尾骨付近・会陰
オーラの色:レッド
第2チャクラ(セクシャリティチャクラ)とは
サンスクリッド語でスワーディシュターナ(svādhişţhān)「自らの住処」という意味です。
英語ではサクラルチャクラ(SacralChakra)と呼ばれています。
名前の通り、性や欲求に対して司っているチャクラです。
位置:下腹部・生殖器
オーラの色:オレンジ
第3チャクラ(ソーラプレクサスチャクラ)とは
サンスクリッド語でマニプーラ(maņipūra)「宝珠の都市」という意味です。
内面的な部分・情熱・決断力などバイタリティをうながすチャクラをあらわします。
位置:へそとみぞおちの間・丹田
オーラの色:イエロー
第4チャクラ(ハートチャクラ)とは
サンスクリッド語でアナーハタ(anāhata)「神秘の音」という意味です。
慈愛のチャクラと呼ばれており、平和や一体感、ありのままでいいことや自分と他者に対しての思いやりや愛情を司っています。
位置:胸・心臓付近
オーラの色:グリーン
第5チャクラ(スローとチャクラ)とは
サンスクリッド語でヴィシュッダ(viśuddha)「浄化」という意味です。
アーユルヴェーダの哲学で5大元素の空(アカーシャ)と関連しており、コミュニケーションや自己表現、バイブレーションを司っています。
位置:喉のあたり・首の付け根の中心部
オーラの色:ライトブルー
第6チャクラ(サードアイチャクラ)とは
サンスクリッド語でアージュニャー(ājñā)「教令〜教えいましめる」という意味です。
物事の良し悪しを見極めることや、ビジョン・認識・洞察力を司っています。
ヒンドゥー教の女性は、この場所にビンディをつけます。
位置:眉間、おでこの中心
オーラの色:ロイヤルブルー
第7チャクラ(クラウンチャクラ)とは
サンスクリッド語でサハスラーラ(sahasrāra)といいます。
相反する色、赤の情熱と青の冷静さが混ざった色から高次元とのつながり・天啓・自己を超越する力・気づき・自分の人生の目的とつながる部分です。
次元を超越しているので、チャクラと数えられない場合もあります。
位置:頭頂部・百会(頭頂部のぼぼ真ん中で、少し凹んでいるところ)
オーラの色:バイオレッド
チャクラを高める方法
7つのそれぞれのチャクラを高め整えるにはどうしたらいいのか、さまざまな方法をまとめてみました。
第1チャクラを高める方法
グランウンディング力を鍛えたり、ガーデニングや地面を裸足で歩いたり、大自然にふれることをしましょう。
身の回りの整理整頓やエコ活動など環境に気を配ること、健康的な食生活を心がけることがおすすめです。
自分の足から地球の中心部のエネルギーとつながるイメージをしてみてください。
一番最初の重要な基盤のチャクラです。
普段の生活の中で不安定になる気持ちの解消、体のさまざまな不調は整いやすくなります。
効果:継続力・精神の安定
第2チャクラを高める方法
美術館や映画、読書など感性を刺激されるものにふれることをしましょう。
料理を作る、腹式呼吸をする、お風呂にゆっくり浸かる、ウォータースポーツを楽しむ、創作活動をするなどがおすすめです。
自分の感受性に喜びを与える行為が良いでしょう。
感情のコントロールや他人の評価が気にならなくなり、自信や自己肯定感、自分の人生に対して喜びを感じられるようになります。
効果:愛情・感情表現
第3チャクラを高める方法
スケジュール管理の徹底、一日一善、ジムや運動などで汗をかいたり、できた自分を褒めると良いでしょう。
体質にあったスパイスの料理を食べる、暖かい飲食料を身体に入れる、火をつかさどるのでアロマキャンドルを炊く、日光浴するなどもおすすめです。
鬱的な症状になりにくく、責任感が強まり自尊心の向上や前向きな発想、楽しく多面的に広い視野で考えられるようになれます。
効果:勇気・情熱
第4チャクラを高める方法
執着の手放し、精神的な面と物質的な断捨離を行うと良いでしょう。
誰かに無条件の愛を与えることもおすすめ。
ボランティア活動や募金、小さなことでも感謝の気持ちを持ち、相手を許すことや思いやりの精神を学んでみてください。
もちろん与えるばかりや一方的な愛情は良くないので、ギブアンドテイクのバランスを考えるようにしましょう。
肩こりの緩和、慈しみの気持ち、調和や愛について無条件の安らぎや調和を感じることができるようになります。
効果:思いやり・共感力
第5チャクラを高める方法
音楽を聴いたり楽器を奏でたり、ダンスや漫才を観て笑ったりするなどがおすすめです。
映画やドラマを見たり親しい友人と楽しく会話したりと、感情表現を表に出すことで、喜怒哀楽の感情を揺さぶられ、自分自身についての理解が深まります。
他人とのコミュニケーション能力の向上や良い機会を引き寄せるタイミングを、うまく計らうことができるようになるでしょう。
効果:直感力、自己表現
第6チャクラを高める方法
ゆったりと時間を感じ過ごしたり、海辺などで朝日や夕日を浴びたり、田舎に旅行に行ったりしましょう。
ヘッドマッサージなどをして、スマートフォンやパソコンテレビをみない日をつくるなど、デジタルデトックスをすることが重要です。
左脳と右脳のバランスが取れ、学ぶ意欲・物事の本質を見極める力・集中力・直感力・記憶力の向上・インスピレーション能力が高まります。
効果:記憶力・想像力
第7チャクラを高める方法
お寺や神社の参拝や神聖な場所の空気にふれたり、パワースポットにいったりしましょう。
質の良い睡眠をとることや、星空を眺めることもおすすめです。
また第1〜第6のチャクラを全て整えましょう。
高次元の目には実際見えないものとつながる感覚をイメージして瞑想すると良いでしょう。
より広いビジョンを持つことが可能で、自立心の向上やスピリチュアルな気づきに出会えます。また、自己中心的価値観の手放しや、情報を吸収し分析する能力が高まります。
効果:超次元のつながり・至高の意識
チャクラに訪れる変化
チャクラが全て整っている時は何か特別に大きく体に変化が起きたり実体としてチャクラが見える訳ではありません。
視えるということ(感じる)ような感覚が近いでしょう。
実体験ではアーユルヴェーダの施術を初めて受けた時、チャクラにつながっているポイントを刺激すると言われており、翌日は、体が優しい暖かさのポカポカする感覚がありました。
私達は普段生活をする中で環境の変化や時間に追われることなどから、体の中の5大元素(インドの哲学で万物の基本となる物質)のバランスが変化したり乱れたりしやすくなります。
チャクラが整う変化するということは呼吸の流れが自然にスムーズになることや、最高レベルの精神的な安らぎと知識を探求する力を養うこと、意識的なレベルでのワンネス(宇宙とひとつにつながっている)実感がわくそうです。
要するに心が豊かになり整うということ、意識が理性的な見解や認識ができるようになってくるとそれは肉体にも良い影響が生じます。
チャクラが痛い・熱いのはどんなサイン?
チャクラが痛む時は気の流れが滞っている状態の時もあります。
しかしハートチャクラやソーラプレクサスチャクラなど、胸の痛みや、みぞおちのあたりが痛む原因は、スピリチュアルな要因でいくとツインソウル(前世で自分にとって双子であった魂)と出会っている時にも起きるという説もあるそうです。
ソウルメイトと思える人物と出会った時に懐かしさや、愛しさを感じ胸が締め付けられるような思いから共鳴することを衝撃や動悸のように感じる人もいるようです。
また、開花している状態で自分の人生のステージがワンランク上がっている状況にある時にも痛みや動悸を感じることがあるという方もいます。
身体的な面での慢性的に痛みがひどい場合はしっかり病院で検査することが大切です。
チャクラは普段必要に応じて閉じたり開いたりしており、反対に閉じる時は防衛本能が働いている状態の時もあるようです。
チャクラが閉じて滞る事は普段良くないこととされています。
しかし、必要なエネルギーを過剰に受け取りすぎることや、ネガティブなものから身を守るために閉じることは悪いことではありません。
まとめ
7つのチャクラ以外にも、細かく数えると小さいものを含め数万あるともさまざまな古典書に書かれています。
スピリチュアルな力を向上させる不思議な効果もですが、ことわざで病は気からと言われている言葉もあるほどです。
精神の体と物質の肉体はつながっているという認識は、医学がまだ発達してなかった時代での医療方法の中に取り上げられています。
そしてその知識は効果があるものとされてきました。
健康面という意味でもチャクラを活性化させること、現代ではヒーリングという意味で興味がある方は、自分なりにできることから現実的な普段の生活に取り入れてみましょう。
インドやスリランカの5000年の歴史の叡智が私達の人生を豊かにできるように、改めて自然に感謝する心持ちで役立てられるといいですね。