出逢えば別れるのが人間の常ですが、その中でも「忘れられない人」というのは人生でも格別な存在です。
彼らは、私たちの人生を苦しめたり、思い出を彩ったり、様々な役割を担っていきます。
また、逆に私たちも誰かの忘れられない人でもあるのです。
さて、今回は、スピリチュアル的な観点から、主に恋愛における忘れられない人との向き合い方について書いていきます。
苦しい恋に悩む方、ぜひお読みください。
独身の恋で忘れられない人がいる
まず、スピリチュアル的な「運命の相手」とは何かをお話します。
独身の恋は諦める必要がない
巷では、ソウルメイト、ツインソウル等の用語がありますが、それに一切こだわる必要はありません。
まず、私たちがこの世に生まれてくるのは、肉体を伴った霊魂の修行。
霊魂は修行することでより高い人徳を目指し、世の中を良くするために遣わされ、働きます。
その霊魂が肉体を持つことによって、外見の美醜、身体能力、生殖能力を道具として、恋愛・結婚の学びをします。
すなわち、生まれる前に相手を決めてくることは稀です。生まれる前に思っていた人生を送れないからこそ、波乱万丈な経験を経て、学びになるからです。
よって今、誰かに片思いをしている方は、占いやスピリチュアルセッションで、好きな人が霊的な学び相手でないと言われても諦める必要はありません。
それよりも、今、肉体を持った自分がどう動くかが恋愛の醍醐味です。
しっかりと自分を磨いて相手に向き合いましょう。
霊魂同士の相性でなく、あなた自身の魅力を自分で見出すことが大切です。
自分を好きになれないのに、相手に好きになってもらうのは無理があります。
相手の幸せを願うことが最大のアプローチになる
相手へのアプローチは、相手の幸せを願いながら、しっかりとそれを伝えることに尽きます。
たとえば、LINEであれば、朝の挨拶は「おはよう。私、今日は仕事が大変だよ」など自分のことだけで済まさず、相手の1日が上手くいくことを願ってください。
「おはよう、寝れた?仕事、うまくいくといいね」と、相手を気遣いつつ返信しやすい疑問文を1つ入れておくのもコツです。
こうしたやりとりを続けて、「相手の生活に自分が習慣的に居る」ことを根付かせてみてください。
運命の相手と鑑定された相手と結ばれないケースもある
さて、逆に「運命の相手」だと思っていた・鑑定されたことがあるのに成就寸前で破れる恋もあります。
こちらは辛いですが、必要な経験です。人はこのような裏切り・予想外も経験しなければなりません。
人間でしか出来ない身を切るような体験をして、次の出会いに繋げます。
この場合も「運命の人を逃したから一生、独りぼっちなのか」と悩む必要はありません。
先述の通り、人は特定の方と出会おうとしても、人生の様々な岐路で生きるべき道を変えていきます。
一刻一刻、出会う相手は変化しているのです。
まずは傷を癒して、次の出会いに期待できるまでゆったりと過ごしてください。
焦らなくても必ず新しい相手は待っています。
前世での学び不足が今世に影響するケースもある
また、稀に前世での学びの不足から出会う場合があります。
明らかに別れた方が良い状態なのに別れられない、共依存的な恋愛になっている、ストーカー的に恋をしてしまう、付き合う相手の雰囲気が似ていていつも傷つく恋愛をしてしまう、などの経験がある人もいるでしょう。
現世の自分では説明できない人生の癖は、前世の因縁がある場合があります。
一例では、女性側が男性に尽くすのを止められない時は、前世でも恋人同士だった二人が心中に失敗し、女性側だけが生き残ってしまい、今世では幸せに添い遂げようと転生した場合です。
前世の記憶の申し訳なさから女性は自己卑下を繰り返していましたが、この鑑定以降、理由のない遠慮を止められました。
前世鑑定では、ポジティブでロマンチックな物語も語ることはできますが、このように本当に悩んでいることに活用して頂くと、格段の効果を発揮します。
不倫の恋で忘れらない人がいる
忘れなければいけないのに、忘れられない…。
特に不倫の関係の相手にはそう思ってしまうことが多いのではないでしょうか。
スピリチュアルの観点から解説します。
結婚後に本物の運命の人と出会うケースはある
無論、結婚後に、本当に出会うべき相手と出会えることはあります。
鑑定の際にも「ダブル不倫中だが、相手は運命の人か」と縁の深さを聞かれます。
しかし、大抵は今の婚姻関係を続けている相手がまずは縁深い人となります。
30代までの不倫は、婚姻を解消して新たな結婚に進みやすいと言われていますが、40代以降は不倫相手のために離婚することは稀です。
よって、関係解消の可能性が高いですが、これは慰謝料請求が無かっただけ良かったと考えてください。
スピリチュアル的に、お二人の魂がどれだけ相性が良くても、現実の法律まで凌駕できません。
不倫の前に本当に好きな相手を見極める
また、不倫に興じてしまう方は、自分の生活の見たくない部分を見ないようにするために、誰かを求めることがあります。
本当に相手が好きなのか、生き方を見直すべきなのか考えてみてください。
スピリチュアルで正当化できる不倫はほとんどありません。
伴侶の苦労も想像できず、一時的な感情からずるずると寂しさを解消する相手との恋愛は、非常に動物的です。
周りが見えなくなっている状態の時に、霊的な根拠で自分たちの恋を正当化するのに、高次の次元に証人を頼むのは、さすがに虫が良い話でしょう。
また不倫相手同士で「なぜ出会ってしまったのか」という相談もあります。
しかし独身同士の恋の項にも書いた通り、私たちが出会う人は全員がある種の運命の人であり、縁は育めます。
そのお二方は、自分たちの関係性を不倫に育ててしまっただけなのです。
前世や何らかの働きはあるかもしれませんが、現世の日本における不倫は、自己責任を全うしましょう。
不倫は子どもを苦しめるケースがある
不倫をなさる方にはご自身にお子様がいらっしゃる場合があると思います。
お子様にお伝えしていなくても、大抵、バレています。
ただし、お子様は「不倫する親」と解ってこの世に来ています。
そのような親の姿を見て、自身の恋愛感を培い、歪みと闘っていくのです。
そのため、霊的には何も問題ありません。
しかし、尊敬される親かどうかは、霊的な世界でなく、お子様の個人の感想です。
胸を張れる恋ならば、全く問題ありません。
でも何か感謝を忘れて婚外恋愛をしている場合は、お子様自身が生まれ育ちを呪い、相手の方を大切にできない場合があります。
お子様はその原因をはっきり自覚しているので、苦しむことになります。
不倫の連鎖の解消は自分を愛することから始める
不倫をどうして繰り返してしまうのか、止められないのかもスピリチュアルセッションで解明できます。
何かに依存しないで、自分を愛することが第一歩です。
不倫は自己嫌悪から来ている場合があります。
自己愛があれば、他者の生活・将来まで見通すことができるからです。
不倫を解消することで、本当に生きるべき道が見えてきます。
なお、スピリチュアル的には、既婚者との恋をどうしてもしなくてはならない時は、一夫多妻制の相手と巡り合うようになっています。
心の傷のビジュアライズ・ヒーリング
さて、ここまで「忘れられない人」「実は忘れた方がいい人」について書いてきました。簡単に感情をコントロールできれば苦労はないですよね。
どんな展開であっても、今はきついもの。
繰り返すことで、心の傷が癒えていくスピリチュアル・テクニックをご紹介します。
こちらは、恋愛だけでなく、人間関係など別件で傷つたときも有効です。
相手の幸福そうな様子を思い浮かべる
まずは、相手のことを思い浮かべ、出来るだけその方が幸福そうな様子を想像します。
綺麗な海のそばでリラックスしている、山の上で澄んだ空気を深呼吸している等、自然の中で癒されている様子が良いでしょう。
お辛いかもしれませんが、まずは相手が一生、満たされた気持ちで生きられるように願ってください。
恨みがある場合も、幸せを祈りましょう。
恨みは、自分の人生の進捗も阻害するので、ここでは幸福に絞ってください。
その想像が終わったら、相手が大きな光の中に消えていく様子を想像してください。
自分の心の痛みを具体的に想像する
次に、ご自身の身体を思い浮かべ、自分の心の痛みを具現化します。
恋をしている時は、胸の痛みや胃の痛み、妙な身体のだるさ等、不調が出ている時があります(いわゆる恋患いです)。
それらを無視しないでください。
同時に、心身に不調が無い方は、出来るだけ大袈裟に心の傷を思い浮かべてください。
剣が突き刺さっている、ダーツが100本身体に投げられている、何でも良いです。
その想像を、マグネシウムを燃やした時のような強いをまとった手を当てて、その傷を治すイメージをしてみてください。
途中で涙が出てくると思いますが、気が済むまでやってみてください。
ヒーリングミュージックをかけても良いでしょう。
まとめ
今回は、「忘れられない人」をスピリチュアルの鑑定で解説しました。
恋はスピリチュアルと現実の交差の上に成り立つものです。
出会いの仕組みを理解し、本当に「忘れたくない人」に出会えることをお祈りしております。