わたしたち現代人は火や電気を使うことが出来ますが、昔の人の生活では月が生活の大切な指標であり、大切な灯りでした。
月の満ち欠けのリズムは決まっているので長い間カレンダーのように使っていくうちに、月の形やその時の天体の配置によってその時期に行うとスムーズに出来ること、逆に失敗しやすくなってしまうことがあると気づいていきました。
月の満ち欠けと体内リズムを合わせていくことで宇宙のエネルギーを受け取りやすくして、不要な障害を自然と寄せ付けないようにすることができます。
それは今この時期に集中したほうが良いこと、少し待ったほうが良いことなどを選別することが出来るようになるということでもあります。
また続けていくことで、さらに不思議な力が味方してくれる魔法のようなエネルギーを実感する機会も必ず訪れます。
月は引き寄せのエネルギーがある
それぞれの新月・満月には意味があり、その時だけエネルギーが流れています。
それを知り、自分も世界の一部となってそのエネルギーをお借りし、感謝することで個人の願いを叶えやすくすることができます。
新月と満月が持つパワー
新月と満月に共通しているのは月、地球、太陽が一直線に並んだ時に起こるということです。
西洋占星術では、月はありのままの自分、太陽は自ら志して育てていく自分であり公に見せている自分を現します。
地球は今わたしたちがいるこの場所です。
この3つが一直線に並ぶことによってエネルギー交換が活発になり本来の自分と、なりたい自分を調整するチャンス日が新月、満月です。
また最初に書いたようにその時々の月のエネルギーを意識的に取り込むことで願いが叶いやすくなるのです。
新月のパワーやエネルギー
新月とは地球と太陽の間に月が入り込んで一直線になる現象のことで、太陽に照らされていない面が地球に向くので真っ暗になります。
西洋占星術で考ると同じサイン、ハウスに月と太陽がいるので、ありのままの自分と公に見せている自分が一致し、良くも悪くも矛盾がなくなります。
自分の本来の姿がはっきりとわかるタイミングと言えます。
ホロスコープ上で月と太陽が一体化した状態になりエネルギー交換が最も活発になるので、疲れて眠くなりやすくもあり、身体的にもデトックスなど浄化に適しています。
満月のパワーやエネルギー
満月とは地球を挟んで太陽と月が反対側に一直線になる現象のことで、まんまるなお月さまです。
西洋占星術で考えると真反対のサイン、ハウスに月と太陽が配置されます。
太陽も月もそれぞれに自分の仕事をしやすくなるので、物事を成し遂げることができます。
しかし月も太陽もあなた自信なので、別々のことをやっていると葛藤が生じやすくなり、イライラしたり興奮しやすくなります。
新月と満月の違い
このようなことから新月は、現状の自分の確認に適しているために計画をたてて新しいことを始めることに向いています。
満月は成し遂げたことを喜び感謝するとともに、もう一度ありのままの自分と公の自分の矛盾を調整したり不要なものをリリースし始める時期にはいっていくのです。
新月は願い事をする日
新月はスタートのタイミングです。
月が太陽に照らされておらず、ありのままの自分と公の自分を切り離して考えることが出来るので、自分の本来の願望を把握しやすくなっています。
同時にホロスコープ上で月と太陽が一緒に居る状態でもありお互いに影響しあっていますから、エネルギーがとても高いです。
そのためこの日に願ったことは心の底から欲することなのです。
満月は感謝する日
満月は物事が「満ちる」タイミングなので、新月の日の願い事の結果が出ています。
新月満月の願い事は月のリズムに自分を合わせていく儀式のようなものですもありますから、叶ったら感謝するほうが月のリズムと仲良くなれます。
満月の願い事は「〜できるようになりました!ありがとうございます」のように感謝する形で書きましょう。」
また、不思議なことにこれは叶ってなくても書いて良いとされています。
つまりは、叶ったつもりで書くのです。
心理学にもソリューション・フォーカスト・アプローチというカウンセリングのやり方があり、少し似ているところがあります。
これはすでに解決したと一度想定してみることで、「解決したらどんな事が起こるのか」を認識させます。
その効果は、「どんな事が起こったら解決したと気づくのか」をはっきりさせるという点にあります。
満月の願い事は、あなたにとって願いが叶うとはどんなことが起きたらそう思えるのかを具体的に教えてくれるやり方といえます。
だから満月は不要なものを整理することも良いとされています。
なりたい自分を作っていくために、必要なものとそうじゃないものをはっきりさせて不要なものに気づいたら手放していくのです。
願い事の仕方・書き方
では具体的に願い事をどのように行っていけば良いのかを説明していきます。
誰かに見せなくてはいけないものではないので、リラックスして自分の心の声を聞く時間にしてあげてください。
わたしたちは本来、根底の部分で世界と繋がっています。
ですから自分の本当の声を聞くということは世界とどう繋がっていくか、生まれてきた役割を全うするためにどうするべきかを問いかける時間でもあるのです。
願い事は紙に書く
願い事は、あなた自身が月のリズムと仲良くなれる方法で行うことが一番大切です。
お気に入りのノートに毎回書いていっても、付箋に書いて毎回捨ててしまってもどちらでも構わないのですが、新月・満月の両方で願い事をするならノートのに残すほうがやりやるいのかもしれません。
詳細で具体的な願い事を書く
願い事は抽象的だと叶いにくくなってしまいます。
あなた自身が高めたいエネルギーはどういうものなのかをはっきりと認識することによって、宇宙のエネルギーに応援してもらいやすくなるのです。
例えば、新月の日には願い事をすると叶いやすくなりますが、「あの人の恋人になりたい」だと他力本願なだけの願望になってしまいます。
ここでは自分自身で努力できることを願い事にします。
「あの人に好きになってもらえるような美肌になります」のように、なるべく具体的にしてください。
叶っていてほしい日・期日を書く
あなたの中での優先順位を上げるためにも、宇宙に本気度を伝えるためにも願い事をいつまでに叶えたいのか明確にしてください。
「年内にあの人に告白できる堂々とした自分になる」のようにしてください。
新月から10時間以内に書く
新月から10時間以上経つと、占星術的に6度くらい進んでしまいます。
7度以上月が進むともう新月ではなくなるので、なるべく10時間以内に書くのが良いのです。
48時間を基準にする方法は、月が一つの星座に居るのが2日半くらいで、月がサイン(星座)を変わってしまうと「新月タイム」ではなくなるからです。
ですが新月満月は星座の境目近くで起こることもあるので、サインを基準にしていていると48時間よりも早く星座が切り替わってしまうことのほうが多いのです。
ボイドタイムも新月満月とほぼ同時に起こることもあるので、避けていると願い事を書くことが出来なくなってしまいます。
ですから新月が起こる時間をチェックしてそこから10時間以内という基準にするのが、シンプルな方法で続けやすいと思います。
でも忙しくて過ぎてしまっても慌てずに、あなたの思いが宇宙に届くように心を込めて願い事をすれば大丈夫です。
自分の星座の満月は強大
年に約一度ずつ、自分の星座で新月、満月がそれぞれ起こります。
時々2回の場合もあります。
その時には、特に自分自身をバージョンアップさせるような強いエネルギーがありますので、必ずチェックして活用してください。
月には浄化作用もある
新月・満月ともにとてもエネルギーが高く新月は眠いし、満月は興奮して疲れやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。
ですが月の光そのものに不思議な癒やしの力があり、エネルギーをくれたり浄化作用がありますので、その力を引き出すためのオススメの過ごし方をご紹介します。
満月の日が浄化にはぴったり
満月の日には目的が成就していたり、感謝することを紙に書いて形にすることで自分が本当に欲していることは何なのかが分かります。
ですからそれ以外のものを不要と感じることがあります。
そういった心の断捨離とともに、身体のデトックスも行えます。
新月の日は休息をとる
新月の日には不要なものの手放しは終わっていて、浄化の最終仕上げとなります。
新月の日は疲れやすく眠いと感じる人も多いのですが、先にも書いたように太陽に最も近づき一体化する月であるのに太陽の影響を全く受けていない(照らされていない)月ですから、疲れて当然です。
見えていませんが、月はとても頑張っているんです。
占星術では月はありのままの自分なので、あなた自身もとても疲れてしまうのです。
先に書いたようにスタートに適した時期でもありますから休息をとって回復させなくてはなりません。
浄化のやり方
次は浄化のやり方をご紹介します。
満月の浄化
満月の日は東の地平線から、大きなまんまるお月さまが登ってくるのが見られますね。
その時間になったらコーヒーは控えてハーブティーがオススメです。
レモングラス、メリッサ、ペパーミント、ベルベーヌのブレンドは高まった緊張を解して鎮静作用と胃腸も安定させてくれて満月の日に良いです。
カモミールやラベンダーなど、好きなハーブティーや精油で鎮静効果の高いものを使うのも良いと思います。
また、身につけているパワーストーンがあったら、満月の日に30分ほど月光浴をさせると良いのです。
科学的な根拠はありませんが、古来からわたしたち人類は月の光に神秘的なものを感じてきました。
月は他の天体のエネルギーの中継地点でもあります。
宇宙のエネルギーをわたしたちに運んできてくれる恵の光なのです。
満月の日に特別に身につけるパワーストーンを選ぶならラリマー、サファイヤ、黒曜石がオススメです。
新月の浄化
新月の願い事を先に書いてしまってから、クラリセージという精油で芳香浴したりマッサージしたりすることがオススメです。
鎮静効果が高すぎて集中力がなくなることから、やる気も無くなるので先に願い事を書いてしまってください。
重めのナッティーな香りで好き嫌いが分かれるうえに揮発しにくい精油ですからいつまでも香ります。
外出の予定がない時に使ってみてください。
新月の日に特別に身につけるパワーストーンを選ぶなら、自己認識を助けてくれる透明な水晶やダイヤモンドがオススメです。
まとめ
新月・満月の願い事を行う上で月のリズムに乗ってエネルギーを効率よく使う、休むときは休む、とメリハリをつけて生活することができます。
月は地球で暮らす私達にとってとても効率の良いカレンダーです。
現代の生活では感じる機会が減った季節の空気、自然から伝わるエネルギーを感じつつ、自分自身を見つめ直しこの世界に溶け込んでいきましょう。
それにより、宇宙のエネルギーに応援されるという不思議な現象を感じることができる、それが新月満月の願い事メソッドです。
ぜひ、あなたの生活にもとりいれてみてください。