栃木県教育委員会は、2027年度(令和9年度)栃木県立高等学校入学者選抜の特色選抜において、各高校ごとに出願するための資格要件および学校独自検査の内容などについて発表した。 2027年度栃木県立高等学校入学者選抜からは、特色選抜において学力検査および高校が独自に設定した方法による検査を行う。募集定員に占める特色選抜の割合の上限は、現行の30%程度から50%に引き上げる。 特色選抜の学校独自検査は、各高等学校長の判断により、面接、作文、プレゼンテーション、実技など、各学校・学科(系・科)の特色に応じて独自に設定した方法で行う。自己表現シートは、出願するための資格要件の確認、面接などの参考資料として活用される。 今回発表された各高校の令和9年度入学者選抜における特色選抜「入試情報」では、学校ごとの出願するための資格要件および学校独自検査の内容などについて詳細を確認できる。 たとえば、宇都宮高校の特色選抜の定員の割合は10%。出願するための資格要件は、中学校時代の活動において、文化的活動では「関東・全国規模の大会・コンクールなどに出場・出品などした者」「県規模の大会・コンクールなどに出場・出品などし、上位入賞する活躍をした者」、スポーツ活動では「栃木県中学校体育連盟の優秀選手、有望選手(奨励賞受賞者)として選出を受けている者、または、それと同等の表彰を各競技団体から受けている者」「関東・全国規模の大会に出場した者」「県規模の大会に出場し、上位入賞する活躍をした者」のいずれかに該当する者であること。入学者の選抜については、入学志願資格を満たす者のうち、一般選抜における学力検査、学校独自検査の結果、調査書およびその他必要な書類などを資料とし、各高等学校の教育を受けるに足る能力・適性などを判定して行う。なお、「調査書の評定、学力検査および学校独自検査」の比重の置き方などについては2026年6月を目途に公表する。各高校ごとの資格要件および学校独自検査の内容などはWebサイトで確認できる。 また、同日、小山高校では2027年度入学者選抜からは、普通科と数理科学科について一括して募集する「くくり募集」を実施することを発表した。これにより、1年次は、普通科・数理科学科として共通の学習を行い、2年次から普通科と数理科学科にわかれ、それぞれの学科の学習を行うことになる。 2027年度栃木県立高等学校入学者選抜の日程は、全日制課程と定時制課程が2027年1月29日~2月8日に出願、2月10日・12日に出願変更を受け付ける。学力検査は2月24日、学校独自検査などは2月25日・26日(1日で行う学校は2月25日)、合格者発表は3月12日。追検査の学力検査は3月8日、学校独自検査などは3月9日。 通信制課程は、1月26日~2月2日に出願を受け付ける。面接は2月6日・7日(1日で行う学校は2月6日)、合格者発表は2月8日。