52歳女性が「月500円」、たったコーヒー1杯分のお金で「手に入れた小さな幸せ」とは | NewsCafe

52歳女性が「月500円」、たったコーヒー1杯分のお金で「手に入れた小さな幸せ」とは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
52歳女性が「月500円」、たったコーヒー1杯分のお金で「手に入れた小さな幸せ」とは

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。

ライター野添ちかこがオトナサローネ読者にインタビューを行い、リアルな女性の人生をお届けする本シリーズ。今回は畑仕事とは無縁だった52歳のセツコさんが、市民農園で野菜を育てたことで感じた小さな幸せについて、お届けします。

◾️セツコさん
千葉県在住の52歳、会社員。58歳の夫と2人暮らし

畑仕事とは無縁だった私が「市民農園を借りてみよう」と思い立ったわけ

コロナ禍以降のリモートワークで、長い通勤時間から解放された52歳のセツコさんは、今年3月、「野菜を育ててみよう」と、家の近所の市民農園を借りました。

これまではベランダにおいたプランターでレタスを作ったり、ミニトマトを育てたりはしていましたが、「もう少し広い場所に地植えをして、何かを育ててみたい」という気持ちが生まれてきたといいます。

首都圏の賃貸マンション暮らしが長かったセツコさん。30〜40代の頃は出張に出かけることが多かったため、植木鉢の花を枯らすことはあっても、野菜を育ててみようと思ったことはありませんでした。

「家で育てたことがある植物といえば、あまり水をやる必要のない観葉植物やサボテン程度。料理も得意じゃなくて、自分で野菜を育てるなんて現実的ではなかったです。自炊はあまりせず外食が多かったですから」

と語ります

リモートワークで家で過ごす時間が増えた

そんな生活に転機が訪れたのはコロナ禍でした。以前は仕事帰りに夫婦で外食をしていたセツコさんですが、コロナ禍以降は外食せずに自宅で食べることが多くなり、それとともに、自宅のプランターで野菜を育てることを考えるようになりました。

「仕事がリモートワークになり、自宅にいる時間が増えました。長い通勤時間から解放されたことで、心に余裕が生まれたのが大きかったです」

会社に行くのは会議のあるときだけ。同僚のなかには個人でシェアオフィスを借りて、そこで仕事をしている人もいましたが、セツコさんは自宅で仕事をすることを選びました。

「コーヒー1杯分なら、躊躇せず借りられる」

ベランダのみならず、もっと広々とした場所で野菜を育ててみたい……そう思うようになるまでに時間はかかりませんでした。そしてセツコさんの家からさほど遠くない場所に、市民農園がありました。調べてみると、市民農園の料金は年間6000円、月にしたら500円です。

「自治体によっても料金は異なると思いますが、私の住む町の市民農園は月に換算したら、500円。コーヒー1杯分だと思えば、何も収穫できなかったとしても大したことはないと思い、契約に至りました」

畑を契約したのは、まだ肌寒かった3月。しかしセツコさんは毎日畑に通い、土を耕しました。

「春になると野菜を育てたくなる人が増えるため、畑を確保するなら温かくなる前がいいようです。実際、ぽかぽか陽気になるとすぐに畑の空きがなくなりました。私はギリギリ、滑り込むことができたんです」

とセツコさんは当時を振り返ります。

本編では、外食が多く、自宅で植物を枯らしてばかりだったセツコさんが、市民農園を契約するに至った経緯をお伝えしました。

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では、セツコさんが農作物を育て始めて「ぶち当たった壁」と、収穫の喜びについてお届けします。


《OTONA SALONE》

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