男性の育休取得率が42.1%、取得日数が平均55日と、取得率・日数共に過去最高を更新したことが2025年9月30日、明治安田生命の調査で明らかになった。一方、育児分担割合は妻7割に対し夫は3割と、育休取得後の育児は妻任せの現状が浮き彫りとなった。 子育てに関するアンケート調査は、0歳から6歳までの子供がいる既婚男女を対象に実施し、1,100人の有効回答を得た。調査期間は2025年9月4日~9月8日。 男性の育休取得率は42.1%で、前年から8.7ポイント上昇。取得日数も前年から13日増え、平均55日となり、取得率・日数共に過去最高を更新した。育休を取得した理由は、「育児は妻だけでなく自分が参加すべきと思った」(36.7%)がもっとも多く、「子供が小さいうちに育休をとりたかった」(35.4%)が続いた。 育休を取得した男性の約9割は、「育休取得後も積極的に育児に参加したい」と回答しており、育休で子育てに関わることにより、その後の育児についても積極的な気持ちが芽生えていることがわかった。 一方、共働き夫婦の育児分担割合をみると、妻72.3%に対して、夫は27.7%にとどまり、育休取得後の育児は妻任せになっている現状が浮き彫りとなった。また、育児に「毎日関わる」と回答した妻88.8%に対し、夫は55.8%と大きな差があり、妻が主として育児を担うという構図が未だに続いていることが明らかになった。 2025年10月施行の改正育児・介護休業法では、企業に対して「短時間勤務」「フレックスタイム」「月10日以上のテレワーク」など複数の柔軟な働き方の導入が義務化される。共働きの夫に、「法改正により育児時間を増やすことが可能か」を聞くと、74.1%が「可能」と回答。法改正が夫の育児参加の後押しになることが期待される。 同調査内で実施した0~6歳の子供がいる理想のパパ有名人ランキングでは、2年連続で「杉浦太陽(32.8%)」が1位となった。「育休を取っていたり、育児に積極的」「妻のことをよく理解している」といった理由が多く寄せられたという。ぜひ理想のパパを目指して、育休取得後も積極的に育児に参加してほしい。