日経HRと日本経済新聞社は2025年6月11日、「企業人事に聞いた『卒業生が活躍している大学』調査」をもとに集計した「新・就職力ランキング」を発表した。総合1位は一橋大学、2位は上智大学がランキング入りした。 新・就職力ランキング2025-2026では、これまで実施してきた「企業の人事担当者から見た大学イメージ調査」の内容をリニューアル。キャリア自律やジョブ型雇用などの観点を取り入れ、社会が求める人材の変化に対応した「企業人事に聞いた『卒業生が活躍している大学』調査」をもとに集計している。対象は、2025年2月現在の全上場企業(新興市場含む、外国会社は除く)と一部有力未上場企業、調査期間は2月28日~4月11日、回答社数は695社。 総合ランキングは1位「一橋大学」、2位「上智大学」、3位「名古屋大学」、4位「京都大学」と「南山大学」、6位「熊本大学」、7位「鹿児島大学」、8位「東京科学大学」、9位「千葉大学」、10位「筑波大学」。私立大学では上智大学が全国トップで、特に産学連携の取組みやグローバル人材輩出の実績が評価された。 総合順位以外のランキングでみていくと、「側面別ランキング(行動力、コミュニケーション能力、知力・思考力、成長力)」は一橋大学、「採用を増やしたい大学ランキング」は金沢大学、「注目しており、ぜひ採用したい大学ランキング」は芝浦工業大学が全国1位を獲得した。 一橋大学は行動力、コミュニケーション能力、知力・思考力、成長力の4項目すべてでトップ。金沢大学は、留学生との交流で培われた語学力への評価が高く、芝浦工業大学は「専門性」や「技術力」のほか、特にシステム設計を手掛けるIT企業では「早い段階で戦力になる可能性が高い」と即戦力としての期待度が高いことがわかった。 ランキングの詳細は6月11日発売の「日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学 就職力ランキング 2025-2026」に掲載している。定価1,650円(税込)。◆新・就職力ランキング2025-2026(総合1~20位)1位「一橋大学」2位「上智大学」3位「名古屋大学」4位「京都大学」と「南山大学」6位「熊本大学」7位「鹿児島大学」8位「東京科学大学」9位「千葉大学」10位「筑波大学」11位「慶應義塾大学」12位「神戸大学」と「名古屋工業大学」14位「大阪大学」15位「青山学院大学」16位「早稲田大学」17位「東北大学」と「東京農工大学」19位「東京理科大学」20位「東京大学」※2024年10月に統合した東京科学大学は、東京工業大学と東京医科歯科大学の合算