オトナ顔負け「ゆで卵男子」のその後… | NewsCafe

オトナ顔負け「ゆで卵男子」のその後…

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先月お届けしたコラム「好きな人には「Yes,And」で話そう!」は、おかげさまで大好評。「これまでで一番面白かった」というコメントもいただきました。

要約するとそれは、友人女性の長男(4歳)の話。お母さんに半熟ゆで卵を頼んだのに、固ゆで卵が出てきたとき、一瞬の間を置いたあと「こういうのも好きなんだけど、次回からちゃんと半熟にしてね」と切り返した彼。そこに、現在コミュニケーションの世界で注目されている「Yes,And」(相手の話を受けとめる)精神を見出し、くわしく解説しました。

今回はその続編にあたるエピソードをご紹介しましょう。

同じ友人女性が長男を幼稚園に送る道すがら「今日の夕飯、何がいい?」と尋ねたところ、彼はまたしても一呼吸置いたあと、こう言ったのだとか。

「あのさ、ごはんって、いつも食べてるくらいのごはんしかないの?」

つまり、彼女が普段作る夕ご飯のレパートリーが少ない、そんな中からじゃ選べないよ、と文句を言ったというわけ。

これは、前回のオトナな受け答えとは対照的に、課題の残るコミュニケーションです(笑)。

オトナ同士の会話でもそうですが、「どうしたい?」「何がいい?」と聞かれて、決めかねて選択肢を求めるだけならまだしも「その中からじゃ選べない」「もっと他にないの?」と言い放つのは、少々傲慢というもの。

年端もいかない彼の物言いにケチをつけているわけではありません。あくまで象徴的な事例として紹介しているのですが、この「えー、他にないの?」という受け答え、ついみなさんもやってしまうことがありませんか?

大事な人やパートナー、好きな人から「どうしたい?」「何がいい?」と意志を聞かれたときには、「どうしようか?」と一旦ボールを投げ返して、その課題を二人で共有するのがオススメ。選択肢が出てきたら「どれも素敵だけど、これが一番心をそそられるかな」など、「Yes,And」で答えたいものです。

大切な人、近しい人にこそ、丁寧なコミュニケーションを心がけたいですね。


[ライター五百田達成(いおた たつなり)/作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「恋愛・結婚・仕事」を主なテーマに執筆・講演を行う。 "日本一女心のわかる男"として、メディア出演多数。東京・恵比寿にて女性のための人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ」を主宰。米国CCE, Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書に13万部を突破した「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(クロスメディア・パブリッシング)などがある。(http://ameblo.jp/iota-s/)。また、恋愛・結婚・人間関係に役立つメールマガジンを創刊!購読はこちらから!!(http://www.mag2.com/m/0001609851.html)]
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