国立健康危機管理研究機構は2026年6月2日、最新の感染症発生動向調査を発表した。2026年のはしか(麻しん)の累計患者数(速報値)は511人にのぼり、年間744人が感染した2019年に迫る勢いとなっている。 第21週(5月18日~24日)のはしか(麻しん)の患者報告数は全国で11人。都道府県別では、東京都の8人が突出して多く、愛知県2人、大阪府1人。 2026年の累積報告数は511人に到達。2025年の265人を大幅に上回り、過去10年で突出して患者数が多かった2019年の744人に迫るペースとなっている。 第21週までの累計患者報告数は、東京都253人、神奈川県47人、埼玉県38人、鹿児島県34人、千葉県31人、愛知県28人の順に多い。 はしかは、麻しんウイルスを病原体とする感染力が極めて強い感染症。おもに空気感染・飛沫感染・接触感染を感染経路とする。特徴は高熱と全身の発疹。感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水などの症状が現れ、2~3日熱が続いたあと、39度以上の高熱と発疹が出現する。発症前日から周囲への感染力が生じるとされている。また、おもに乳児期の罹患・回復後、数年から十数年後に重篤な亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがある。 国立健康危機管理研究機構では、はしかの感染拡大を防ぐためには、感染者の早期探知や発生時の迅速な対応に加え、定期接種の対象年齢である1歳児と小学校入学前1年間のMRワクチン2回接種の徹底が重要だとしている。