
英語を聞いても内容がつかめない、話そうとすると間違いが怖くて言葉が出てこない――そんな悩みを感じたことはありませんか?リスニングやスピーキングは、練習の機会が限られがちで、苦手意識を持ちやすい分野です。
本記事では、佐藤雄太氏・池田朋弘氏が、生成AIを「最強の家庭教師」として活用する方法をまとめた著書から、ChatGPTを使って英語のリスニング力とスピーキング力を段階的に伸ばす学習法を紹介します。
※本記事は書籍『中高生のための AIが最強の家庭教師になる自宅学習法』(佐藤 雄太、池田 朋弘:著/日本実業出版社)から一部抜粋・編集したものです
リスニング力は「段階的」に鍛える!
英語を聞いて理解する力は、入試や海外の方との会話の場面で必要です。ChatGPTの音声機能を使うことで、リスニングの練習ができます。
ChatGPT でリスニング練習
ChatGPTは、英文を音声で読み上げてくれます。この機能を使って、段階的にリスニング力を鍛えましょう。
【ChatGPTの活用例】段階的リスニング練習
〈プロンプト例〉
中学2年生レベルの英語で、日常会話の短いダイアログ(対話)を5つ作ってください。そして、それぞれについて内容理解の問題も作ってください。最初はゆっくり読み上げてください。
※2026年2月現在では、「高度な音声モード」で、AIにゆっくり話してもらうなど会話スピードが調整できます。
音声で聞いて、書き取る(ディクテーション)練習をすると、リスニング力が上がります。最初はゆっくりから始めて、慣れてきたら通常の速度、さらには速い速度にチャレンジすることで、段階的にリスニング力を鍛えられます。
聞き取りづらいときは、「もっとゆっくり話してください」と頼めば、速度を調整してくれます。わからない単語で止まらず、全体の意味を予測しながら聞くコツも、ChatGPTに聞いてみましょう。
定期テストや入試に出るようなリスニング問題を作ってもらい、実践的な練習を重ねることで、確実にリスニング力が向上します。
リスニングが苦手な人は、自分のよく知っている内容(たとえば、好きなアニメやゲーム、スポーツなど)で原稿を作って読み上げてもらえば、何となく内容が頭に入ってくるでしょうから、これをくり返すうちに苦手意識を克服できるでしょう。
画像下部にあるスピーカーマークを選択することで、読み上げ操作が実行できます。
▶ChatGPTが「スピーキング」練習にもってこいな理由とは?
スピーキング練習に生成AIをつかうメリット
英語を話す力は、対面コミュニケーションの場面でもっとも重要なスキルです。とはいえ「間違えたら恥ずかしい」と思って、言葉が出てこないという人も多いでしょう。
ChatGPTを相手にした練習であれば、間違えても恥ずかしくありません。
ChatGPTで英会話の実践練習
人間が相手だと緊張してしまう人も、ChatGPTとの会話なら安心して練習できるはずです。
【ChatGPTの活用例】場面別の会話練習
〈プロンプト例〉
中学2年生レベルの英語で、次の場面の会話練習をしましょう。私が間違った英語を使ったら、その場で優しく訂正してください。【場面1】学校生活について会話
【場面2】道案内(あなたが外国人観光客の役)
【場面3】自己紹介の練習まず場面1から始めましょう。
実際の会話のように、ChatGPTが質問してくれたり、相づちを打ってくれたりします。間違えても、優しく指摘して、正しい言い方に直してくれるので、安心して練習できます。
会話の練習は、自分が興味のあるトピックで行なうと楽しく続けられます。日常生活のトピック(今日の学校での出来事、週末の予定、好きな食べ物、趣味)や、実践的な場面(道案内、買い物、レストランでの注文)など、さまざまな場面をイメージして練習しましょう。
みなさんがいくら間違えても、ChatGPTは怒りませんし、嫌がりません。自分が納得いくまで何度でも、同じ会話の練習をくり返せます。「間違えることは、学ぶこと」です。たくさん間違えて、たくさん練習することで、英語を話す力がついていきます。
※ なお、有料プランの方は、英会話練習には「高度な音声モード」が最適です。チャット画面の右下にあるアイコン(波形のようなアイコン)を選択します。
英語学習の基本姿勢
単語・熟語・文法など基礎的な英語力に加え、社会からの英語の実用的な力が求められる背景があり、現代の入試では4つの技能――リーディング(読む)、リスニング(聞く)、ライティング(書く)、スピーキング(話す)――をバランスよく習得することが求められます。
特に「ライティング」と「スピーキング」の2つは、これまでは、英語の先生に直接指導してもらわないとなかなか練習しづらい技能でした。
しかし、AIを使うことで、驚くほど手軽に学習できるようになりました。英語学習におけるChatGPTは、まさに「24時間相談可能なバイリンガル先生」です。ネイティブレベルの英語力を持ちながら、日本語で丁寧に説明してくれる、理想的な先生がいつでもあなたのそばにいます。
ここまでの記事では、主にChatGPTを活用して「リスニング・スピーキング」力を伸ばす学習方法をご紹介しました。つづく関連記事では、「英語の基礎力」を見つける方法をお届けします。
つづき>>「英語の基礎力」をつけるには、ChatGPTがいいらしい…「プロンプト」次第で、中高生のテスト対策、大人の勉強にも使える!具体的な入力法は?
■著者:
佐藤雄太(さとう・ゆうた)
全国の学校や塾で広く利用されている教育特化AIプラットフォーム「スクールAI」を開発・運営する株式会社みんがく代表。1983年生まれ。筑波大学卒業後、大手予備校勤務を経て自ら学習塾を運営し、1000人以上の生徒を指導(全国規模FC塾で最優秀賞を5年連続受賞)。その後、テクノロジーで教育課題を解決する株式会社みんがくを創業。業界最速で教育サービスに生成AIを組み込み、日本e-Learning大賞「総務大臣賞」、Asia EdTech Summit「金賞」受賞。教育機関向けAI活用研修や、東京学芸大学をはじめとする多数の研究機関との共同研究など「AI×教育」をテーマに幅広く活動。一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)代表理事として、日本最大級の教育×AIイベント「教育AIサミット」を主催。東京学芸大学・専門研究員。編著に『生成AIとデザインする!情報活用型プロジェクト学習ガイドブック3.0』(明治図書出版)。
池田朋弘(いけだ・ともひろ)
生成AI研究家。AI活用についての研修・コンサルティングを提供する株式会社Workstyle Evolution代表取締役。1984年生まれ。早稲田大学卒業。2013年に独立後、連続起業家としての起業経験と最新の生成AIに関する知識を強みに、ChatGPTなどの導入支援、プロダクト開発、研修・ワークショップなどを100社以上に実施。著書『ChatGPT最強の仕事術』(フォレスト出版)は4万7000部。このほか『Perplexity最強のAI検索術』『Mapify最強のAI理解術』『Gemini最強のAI仕事術』(以上、芸術新聞社)、『AIの雇い方』(ソーテック社)など。YouTubeチャンネル「いけともch」は登録者数19.6万人、Xフォロワー数3.2万人。教育をテーマにしたコンテンツも豊富。






