志望校選びの指標にもなる大学合格実績。この記事では、中高一貫・女子御三家を含む5校(桜蔭・女子学院・雙葉・豊島岡女子・洗足)の進路状況を紹介する。東大・京大・一橋大など国公立15大学と、早慶上理など私立10大学の合格者数などを一覧にまとめている。 2025年度の大学合格実績は、桜蔭・女子学院・雙葉・豊島岡女子・洗足の公式Webサイトの最新情報をもとに、難関大学の進路状況を2025年11月14日時点でまとめたもの。東大・京大・一橋大など国公立15大学に、早慶上理・GMARCHを加えた計25大学をピックアップしている。公式サイトに未掲載の桜蔭の現役合格者数および女子学院の卒業生数は、日能研の入試情報を参考にした。 既卒生を含む東大合格者数は、「桜蔭」52人(うち現役42人)、「女子学院」28人(同25人)、「洗足」28人(同28人)、「豊島岡女子」19人(同15人)、「雙葉」15人(同14人)。卒業生数に占める現役合格者の割合を示す現役合格率(現役合格者数÷卒業生数×100)は、「桜蔭」が18.8%でもっとも高く、「洗足」11.8%、「女子学園」10.8%、「雙葉」8.1%、「豊島岡女子」6.0%と続いた。 早慶上理・GMARCHを加えた現役合格率トップ3の大学は、桜蔭が、1位「早稲田大学」41.3%、2位「慶應義塾大学」29.1%、3位「東京理科大学」23.3%。女子学院が、1位「早稲田大学」60.2%、2位「上智大学」38.1%、3位「慶應義塾大学」35.1%。雙葉が、1位「早稲田大学」34.1%、2位「慶應義塾大学」23.7%、3位「明治大学」22.5%。 豊島岡女子は、1位「早稲田大学」34.1%、2位「明治大学」30.9%、3位「上智大学」22.1%。洗足は、1位「早稲田大学」59.1%、2位「明治大学」53.2%、3位「慶應義塾大学」47.3%。5校共に、早稲田大学の現役合格率が最多となったが、2位以降は、各校が強みをもつ大学がうかがえる結果となった。 桜蔭や豊島岡女子は、大学通信が発表した「国公立大医学科に強い高校ランキング」および「私立31医学科に強い高校ランキング」の関東版上位に位置しており、医学部医学科の合格実績にも定評がある。 中学受験の志望校選びでは、偏差値だけでなく大学合格実績も含め、多角的な視点から検討してほしい。