愛知県教育委員会は2025年10月16日、2025年度第1回「中学校等卒業見込者の進路希望状況調査」の結果を公表した。県内公立高校(全日制)への進学希望率は67.8%で、過去最低値を更新した。学校・学科別の進学希望試算倍率は、松蔭(普通)4.74倍がもっとも高かった。 2025年度第1回「中学校等卒業見込者の進路希望状況調査」は、2026年3月中学校等卒業見込者について、9月10日時点の進路希望状況を調べたもの。対象は、愛知県内の国公私立中学校442校(本校438校、分校4校)の3年生全員、計6万9,349人。 中学校等卒業見込者総数は、前年度と同数の6万9,349人。このうち、高校、特別支援学校高等部、高等専門学校への進学希望者総数は、前年度比68人増の6万6,349人、進学希望率は前年度より0.1ポイント増の95.7%だった。 全日制(全日制課程+高等専門学校)への進学希望率は、前年度比0.2ポイント増の90.0%。進学希望率を公立・私立別にみると、県内公立(全日制課程)は前年度比1.8ポイント減の67.8%、県内私立(全日制課程)は前年度比2.2ポイント増の19.8%。県内公立高校への進学希望率が過去最低値を更新した一方、県内私立高校への進学希望率は過去最高を記録した。高校(定時制課程)への進学希望率は前年度と同じ1.4%、高校(通信制課程)への進学希望率は前年度比0.1ポイント減の3.2%となった。 県内公立高校(全日制課程)への進学希望状況について、2025年度の募集人員4万1,080人に対する第1希望者数および第2希望者数合計8万4,233人の割合(希望試算倍率)は2.05倍。前年度と比較すると0.04ポイント減少した。学科別では、普通科2.23倍、専門学科1.61倍、総合学科1.94倍。 学校・学科別の進学希望試算倍率をみると、もっとも倍率が高いのは松蔭(普通)4.74倍。ついで、熱田(普通)4.28倍、市立工芸(デザイン)4.28倍、瑞陵(普通)4.26倍、市立工芸(情報)3.88倍、旭丘(美術)3.73倍、豊丘(普通)3.68倍、天白(普通)3.65倍など。このほか、旭丘(普通)1.84倍、岡崎(普通)1.39倍、一宮(普通)1.80倍、明和(普通)2.01倍となっている。 2026年度愛知県公立高校入学者選抜の日程は、推薦選抜と特色選抜が2026年1月26日~2月2日に出願を受け付け、2月5日に面接・検査を行い、2月9日に合格者を発表する。一般選抜は2月6日~16日に出願、2月17日に志願変更を受け付け、2月25日に学力検査、2月26日(Aグループ)と27日(Bグループ)に面接や特別検査を実施する。合格発表は3月10日。