クラリベイト引用栄誉賞が2025年9月25日に発表され、久留米大学の児島将康教授と元 国立循環器病研究センターの寒川賢治氏が受賞した。児島教授らは、食欲、エネルギー、代謝を調節するホルモン「グレリン」を発見し、その業績が評価された。 2025年の受賞者は世界8か国(地域)に拠点を持つ、世界をリードする学術機関に所属しており、米国に10名、フランスに3名、ドイツ、日本、スイスに各2名、カナダ、オランダ、中国に各1名が在籍している。中国からは中国科学院のTao Zhang氏が選ばれ、これは中国にとって初受賞となる。 クラリベイト引用栄誉賞は、革新と社会貢献が認められる研究者を表彰しており、その選定はWeb of Science Core Collectionのデータに基づく。選出されるのは、2,000回以上引用された論文の0.02%未満の優れた研究のみである。 各分野の受賞者には生理学・医学部門の3名、物理学部門の5名、化学部門の3名、経済学部門の3名が含まれる。特に、経済学部門では経済や社会の変化に対する分析が評価された。 クラリベイトのアカデミア&ガバメント部門で上級副社長を務めるEmmanuel Thiveaud氏は、同賞がノーベル賞級の研究者を称えるものであると説明し、より良い未来の創造に貢献していることを称賛した。 クラリベイト引用栄誉賞は2002年以来、ISIのアナリストによる厳格な引用分析と専門家の洞察に基づいて選出される。2025年の受賞者には、物理学、化学、生理学・医学、経済学の分野から22名が選ばれ、多岐にわたる研究貢献が評価された。