10日婚の梅宮アンナ「この結婚、やっぱり無理!」と思わず口にしてしまったシーンとは?「やっと喧嘩できる2人になってきたけれど」 | NewsCafe

10日婚の梅宮アンナ「この結婚、やっぱり無理!」と思わず口にしてしまったシーンとは?「やっと喧嘩できる2人になってきたけれど」

社会 ニュース
10日婚の梅宮アンナ「この結婚、やっぱり無理!」と思わず口にしてしまったシーンとは?「やっと喧嘩できる2人になってきたけれど」

24年7月から約1年に渡る乳がんの闘病をつぶさに発信し続けた梅宮アンナさん。今日、8月20日はアンナさん53歳のお誕生日です! 52歳と53歳、お誕生日を迎える際のテンションがこれだけ「違う」人もそうそういない……そんなアンナさんの近況は?

【連載・アンナの日々】

「この結婚、やっぱり無理!」って口にしてしまったシーンもあったけど

ラベンダーリングの撮影に参加することは前から決まっていたのですが、よっちゃんに前日になって「一緒にカレーのイベントに行こうよ」って言われて。「ラベンダーリングですって言ったじゃん!」と、ちょっとバトルがありました。

バトル。そう、私たちは結婚して2か月たって、ようやく魔法がとけて2人の人間として向き合い始めたところです。魔法の世界がやっと現実の暮らしになってきた感じです。

そりゃ喧嘩なんかないほうがいいのですが、言いたいことをお互い言えるようになってきたのはいいことだって思います。価値観が違うことがわかってきて、時にはそれを「どうしよう、やっぱりこの結婚無理」とか言っちゃう。するとよっちゃんは「無理か……」と傷ついてしまう。

なんて話すと週刊誌に「10日婚のアンナ、2か月離婚危機!」と書かれるのかもしれませんが、そんなことはなくて(笑)、私たちは最初に入籍からスタートしていますので、出会った頃のハイテンションから生活が少しずつ元に戻ってきているところです。喧嘩だって、結局は言い方のすり合わせの問題ですよね。

結婚2か月で勃発した「まぐろ丼事件」。ようやく「喧嘩ができて、仲直りできる2人」になりました

そんな先日の喧嘩、まぐろ丼事件の話をしますね。私、男性にお料理を作ってあげようと思う瞬間がないまま52年間生きてきて、作る気もないままよっちゃんと結婚しました。よっちゃんも私に料理を作ってくれとは言わなかったし、むしろ外食が好きな人なんだと思っていました。でも、あるときちょっと言い合いになって「俺は家で食べたいんだよ!」って言われて、「ええっ??家で食べたい人だったんだ??」と驚いたんです。なにせ10日で結婚しちゃったから、あとで気づくことばかりです。

ですがよっちゃんは脳卒中に加えて糖尿病患者でもあり、何でも食べていい体ではない。健康も考えて生春巻きを作ろうかなと思ったら「いくらするの」って言われました。「材料だけでも5~6000円するでしょう、買ってきたほうが早いんじゃないの」って。そのときは争わずに私が引きました。問題はその次でした。

私がよっちゃんに「まぐろ丼を作るよ」って言ったら「食べたい!」と言ってくれて、一緒にスーパーに行きました。ここからが本題です。

私ね、パパ、辰夫さんに、「赤身のまぐろは絶対に柵で買えよ。紀伊国屋で買えよ」と言われて育ちました。紀伊国屋のまぐろって7000円くらいするんですが、「お前が買うブランドものに比べたらたかが知れてるんだから、そんなところでケチるなよ」って。

いざ2人でスーパーに行ったところ、赤身の柵は3500円でした。よっちゃんに「これ買ってもいいかな?」と聞いたら、ひとこと「高い」。私、生春巻きの件もあって、めんどくさくなって「いいです自分で買います」と言い返して、自分で買ってスーパーからすたすた帰りました。

よっちゃんは思いもよらないものが高いというのが嫌いみたいで、こうして値段の話をするたび価値観の違いでいさかいになります。だんだん買い物が怖くなってきてしまって。普通ならば外食は高い、自炊は安いと思って家で食べるのでしょう。でも、梅宮家は家で食べるもののほうが高かったの。これはパパがとても大事にしてきたことでした。パパは愛情深い人で、いつでも周囲の人に美味しいものを食べさせたかったのね。そして私は「高いものがいいのではなくて、品質がよいものは美味しい、そして高いのだ」と教わってきました。このエピソードを私は書籍『梅宮家の秘伝レシピ』に書いていて、よっちゃんも読んだはずなのに。

よっちゃんは辰夫さんの大ファンで、ありがたいことに辰夫さんが大事にしていたことに興味を持ってくれています。「パパが教えてくれたご飯をよっちゃんにも食べてもらいたいな」と2人でスーパーに行ったものの、3500円のまぐろを1600円のに変えられた。パパを尊敬してくれていても、まぐろの思いは伝わらないんだなって。

「大変申し訳なかった、料理の本ではなく愛情の本なんだね」。一歩ずつ歩み寄っていく

その後もずっと険悪だったので私は自宅に帰りました。家に帰ってもずっとぷんぷんしていて、生意気なところもあったかなと思いつつやっぱり怒っていたんだけど、翌朝になってよっちゃんから連絡がきました。「大変申し訳なかった」と。

よっちゃんは「私の本読んでないでしょ!」とキレた私の言葉が気になって、レシピの本をもう一度読み直したそうです。そして、「いちどは読んだけれど、でも読む角度が違っていた。大変申し訳ない」。そしてこう続けました。「アンナの本は料理の本ではなくて、愛情の本なんだね」って。

「まぐろのこともよく読んだら書いてあった、俺はそこを読んでいなかった。申し訳ない。こうやって家でのご飯を大切にして食べる家庭もあるのだなとはじめて知った」と話してくれました。「家で食べるものは簡単にちゃっとだと思っていたけれど、そこに愛情があるならば毎食毎食が特別なごちそうなんだね」と。

そうなんですよ、わかってくれましたか。その日に言いました、「これからは高くても買っていいですか?」。よっちゃんの答えはもちろん、「いいよ」。

このまぐろ丼事件、面白かったなと思いました。2か月たってやっとちゃんと喧嘩して、言いたいことをお互い言って、最後は謝れた。そうやって関係性ってできていくのだと改めて思いました。こうした価値観の違いをこれからいっぱい知っていくのでしょう。世の中、私たちのように価値観の違う人が一緒になることもあると思いますが、すれ違いが起きたとき喧嘩別れしてしまうよりは、喧嘩しながらでもすりあわせていけたほうがいいなと思います。

『梅宮家の秘伝レシピ』梅宮アンナ・著 1,650円/主婦の友社

「だんなさんに付き添ってもらって通院」の夢がかなった!でも、よっちゃんはショックを受けて

さて、結婚後のもうひとつの変化。私は通院している間ずっと、ご夫婦でいらしている患者さんたちを「うらやましいな……」と思いながら見つめていました。結婚したので、私もついにそれがかなったのです! でもよっちゃんは通院に付き添ってくれた1回目、なんと落ち込んでしまったのです。こういうことには男性のほうがデリケートなんですね。母・クラウディアさんも、娘の百々果も、全然普通に付き添ってくれていたけれど。

よっちゃん、帰りの車で抜け殻みたいになってしまい、こう言うのです。「大変ショックだった。これまで俺はがんの患者さんを見たことがなかった。基本皆さん元気がないんだね。自分も病院しょっちゅう行くけれどもそこは総合病院だからいろいろな人がいる、でもこの病院は全員がんの患者さんだよね」と。彼も大きな病気をしたからこそ、病気の重大さ、メンタルのつらさを普通の男性よりも敏感に感じ取ってしまうのですね。

「そうだよ、がんの人しかこられないよ。私、念願だったの。だんなさんに一緒にきてもらうのは念願だったけれど、でもごめんなさい、きてくれる人の心の衝撃や立場までは考えられていなかった」と謝りました。「1回来てくれたからもう、2回めは来なくていいよ」。でも、よっちゃんは1回目で習得したみたいで、「心構えができたから行けます」。だから2回目以降は大丈夫でした。

放射線よりあとの治療は現在のところ順調に進んでいますが、課題はひとつ…

現在の通院は月に1回ペースです。検査を行って、分子標的薬とホルモン剤の処方。そしてLH-RHアゴニストの「リュープリン」が半年に1回の予定です。

現在の分子標的薬は「ベージニオ」です。1日2回自宅で服用。これはかなり強い下痢を引き起こしますので、飲み始めたころは1日8回くらいお手洗いに行ってへろへろになり、体重もずいぶん落ちました。当時はちょっと太っていたからデトックス気分で乗り越えましたが、貧血のような立ちくらみが出たので主治医の先生に相談したら「カリウムが下がっています」と言われてカリウムが追加になりました。

最近ではお腹もこわさなくなりました。結婚時のよっちゃん効果もあって1日に食べる分量が少なくなり、痩せて、それ以降トラブルがほぼ起きていません。心配していたホルモン剤の副作用もほぼ感じず、これはこれで大丈夫なのかなと自分でも驚くくらいです。

現在のところ、問題は冒頭でお話したリンパ浮腫です。手術後からいちばん重点的にケアしてきたのがリンパ浮腫で、かなり苦しんだものの、5月に体重が落ちてからはすっきりしていました。でも、再発してしまったことで、もしかして当面治らないのかもしれないとも思い始めました。痛いし、しびれもあります。もうひとつ、痩せてむくみがなくなったことでそれまでコツコツ続けていた運動などのケアを止めてしまったせいもあるのかもしれません。リンパドレナージュなんかに行ったほうがいいのかな、乗り越えた経験のある方はぜひ教えてください。

11月の右乳房切除後、2月まではリンパ浮腫ケアに通っていて、術後半年以上たったら検査しましょうと言われていました。浮腫の治療に手術があるんですね、それをやる可能性もあるけれど、やったから完全になおる保証もないのだそうです。どこまで進んでるかはいちどチェックすべきだなと思っています。

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