薄着になる季節の前には、「今年こそ痩せるぞ!」とやる気がみなぎってくるものの、気づけば夏本番になり「暑くて体を動かすのは無理」「熱中症になる方が怖いよね」「じっとしていても汗をかくから、痩せてるはず」と、トーンダウンしがち。
そんなやる気を失いかけている我々にカツを入れてくれるのが、鬼軍曹ゆか様。
自身も万年ダイエッターだった過去があり、「痩せたいけれど、できれば運動はしたくない」「ラクして痩せたい」という気持ちを理解したうえで、一人一人の悩みに寄り添って指導してくれる人気パーソナルトレーナーです。
ゆか様のジムに通う方たちの激変ぶりは、OTONA SALONEでも取り上げ話題に。
1月に開催したイベントに参加した方たちからは、
「何をやっても前もものハリがなくならない」
「お尻と太ももの境目がわからない」
「ししゃも足で細みのパンツがはけない」
など、下半身の悩みが多く寄せられました。
今回は、これらの悩みを一挙に改善できるエクササイズをゆか様に教えてもらいました。
心地よく体の背面を伸ばす動きが中心なので、運動に苦手意識がある人でも大丈夫!!
▶実は意外な●●が美ボディの要
偏った体の使い方で背面がカチコチに。だらけた筋肉が下半身太りの原因
以前、ゆか様のジムに通う秋元さんの体験記で「お尻が美ボディの要」という話をしました。
お尻は一見やわらかそうだけれど、実はこりやすいパーツで、カチコチになっていると血のめぐりが悪くなり、むくみや冷え、ぽっこりお腹の原因に。
お尻がかたいとつながっている裏もも(ハムストリングス)、ふくらはぎも連動してかたくなります。
前屈をしてみてください。床に指先が届きますか?
床から指先の距離が遠い人ほど下半身の裏がかたくなっています。
かたくなる原因は、運動不足や姿勢の悪さ。1日の大半を座って過ごしていると、お尻が押しつぶされて血行が悪くなりますし、動かしていないのでどんどんかたくなってしまいます。
猫背や反り腰など姿勢が悪い人も、体の背面(背中、お尻、裏もも)が怠けて使われていないのでカチコチ。すると体の前側に負担がかかり、お腹が縮こまって下腹部だけがポコッと出た状態に。太ももの前や横が張ってしまうのも、裏がかたくて使えていないため違う筋肉が頑張ってしまうからです。
また、お尻や裏ももの筋肉がかたくなることで骨盤が後ろに引っ張られ、体のバランスが崩れていきます。
そして、筋肉は基礎代謝をあげるためにも大切なもの。体を支える下半身には大殿筋(お尻の筋肉)など大きな筋肉が多くあるので、眠らせておくのはもったいない!
冬眠状態の筋肉たちを目覚めさせるために、まずはストレッチをして柔軟性を取り戻しましょう。
▶お尻と太もも、いっぺんに伸ばせる
冬眠中のお尻、裏ももをのばして下半身太りから卒業
普段、使っていない筋肉を目覚めさせるには、兎にも角にも動かすこと。
怠けてかたくなっている筋肉をいきなり動かそうとしてもケガをするだけなので、まずはストレッチでのばすこと。
お尻からふくらはぎまで心地よくのばせるストレッチを紹介します。無理やりのばすのではなく、「イタ気持ちいい」を目安に行ってください。
足首をつかんで屈伸。裏ももがピリピリしてきたらのびている証拠
裏もも(ハムストリングス)をのばすには、屈伸が簡単。ただの屈伸ではなく、足首をつかんで行うと、しっかりと裏ももがのびます。スポーツ前の準備運動としてもおすすめ。
【1】足を肩幅に開く
足を肩幅に開き、つま先と膝を正面に向ける。
【2】足首をつかむ
上体を倒し、足首をつかむ。足首がつかめない人は、すねでもOK。
【3】足首をつかんだまましゃがむ
手の位置を変えずに深くしゃがむ。
【4】足首をつかんだまま立ち上がり、膝をのばす
手の位置がずれないようにしっかりと足首をつかんだまま、立ち上がる。自分の限界まで膝をのばし、裏ももののびを感じて。ピリピリとしたらOK。おへそを覗き込むようにすると、よりのびを感じられる。
呼吸を止めずに3→4を繰り返し、10回行う。
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