岩手大学は、2025年2月25日に実施した一般選抜前期日程において、農学部の合否判定に用いた審査資料に誤りがあったことを公表した。再度合否判定を行った結果、不合格者としていた1名が合格であることが明らかになった。 合否判定に誤りがあることが判明したのは、2025年度一般選抜前期日程における農学部の合否判定。6月上旬に岩手大学の職員が入試データの検証を行った際、農学部の合否判定審査資料において、大学入学共通テストの得点合計に一部科目の得点が加算されていないことが判明した。これにより、再度農学部受験者276名を対象に合否判定を行った結果、1名の不合格者が合格であることが明らかになった。 原因は、岩手大学が合否判定に用いる入試システムで、2025年度入試実施にあたりシステム改修を行ったものの、農学部の審査資料に一部科目の得点が、得点合計に加算されない状態で合否判定が行われたこと。審査資料については事前点検を行っていたが、資料の誤りの発見には至らなかったという。 岩手大学は、合格者とその家族に対して謝罪、入学を希望する場合は最大限の学修支援を行うとともに、本件により生じた経費の補償などについても真摯に対応するとしている。また「今回の事態を厳粛に受け止め、事前点検の再確認および徹底等、再発防止に努めていく所存です」とコメントしている。