梅宮アンナが語る「電撃婚の直前」。「もうダメかもと思った」壮絶闘病、「私にとって、夫は副作用のない薬のようなもの」#1 | NewsCafe

梅宮アンナが語る「電撃婚の直前」。「もうダメかもと思った」壮絶闘病、「私にとって、夫は副作用のない薬のようなもの」#1

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梅宮アンナが語る「電撃婚の直前」。「もうダメかもと思った」壮絶闘病、「私にとって、夫は副作用のない薬のようなもの」#1

こんにちは、「電撃10日婚」で世継アンナになりました、梅宮アンナです。

5月14日にはじめて夫、世継恭規(よつぎ やすのり)と出会ってからの時間はあまりに激動で、私は自分ががん患者だったことすら忘れていました。夫のことはみんながよっちゃんと呼んでいますので、よっちゃんで失礼しますね。

(4本シリーズのうち1本目 

小葉がんステージA、約11カ月に渡る治療を耐えた私は、副作用のない「よっちゃんという薬」と巡り合った

夫、よっちゃんは大変すばらしい人です。彼のお友達にもお会いしましたが、みんながよっちゃんのことを大好き。私たちはお互いの血液型や星座すら知る前にまず結婚したので、あとからふたりの共通の友人が続々と見つかっているのですが、みんなに「よっちゃんとアンちゃんが結婚したのはよかった!両方によかった!」と祝福されます。

男性の友人から「よっちゃんが、とにかくアンナ大好きって言ってる。聞き飽きるくらいに大好きって言ってる」と聞いて、照れました。私の友人からは「これってもう、副作用のないよっちゃんという薬だよね」と言われています。というのも、5月13日まであれだけ苦しんでいたむくみ、痛みがきれいに消えてしまったから。

理由のひとつに、体重が減ったこともあります。私は抗がん剤に負けないために敢えて体重を増やしていましたが、体重増加はむくみに悪影響だそうですね。4月から始まったホルモン療法の薬も気を付けなければ太ることがあります。そろそろ痩せないとなと思っていたタイミングでしたが、なんと2週間ほどで特になにもせずにするすると10痩せました!

ふたりは「この現実を一緒に生きていく」ために支え合う同志

そう、ドレスを着るために痩せたいなって。再婚同士の友人はほぼ結婚式をしませんでしたが、2人をつないでくれた川村中学校時代の同級生、アリサはウェディングのお仕事ですし、よっちゃんには著名フォトグラファーやエディターなどいろいろなお友達がいるので、できる範囲でお披露目をしたいなって。秋ごろかな。

私はもともと太るのも痩せるのも早いのですが、よっちゃんと出会ってからは食べる量も減っていますし、またより健康でありたいと強く思うようになり、食べるものにもよりいっそう気を配るようになりました。苦手だった野菜を闘病中に積極的に食べるようにがんばっていましたが、いまはたんぱく質のバランスも考えています。

若いときのような、結婚生活に対する強い憧れはもうお互い持っておらず、ふたりとも「この現実をどうやっていっしょに生き抜くか」に集中しています。いくつかの大事にしたいポイントさえあっていれば、もう100点満点。「電撃婚なんて、また浮かれちゃって」と思われるでしょうが、この約11カ月、私は自分の今後のことを考え抜かざるを得ない瞬間があまりにもたくさんありましたから、とても冷静に自分の人生を考えていると思っています。

ふたりともまだまだ闘病は続き、お金もかかります。家をどうする、仕事はどうする、家族はどうなると課題はたくさんあります。でも、ひとつひとつに丁寧に向き合っています。あ、よっちゃんは浮かれすぎてストーリーズばっかりアップしてますね(笑)。

おかげさまで、検査数値も極めて良好です。無事に治療の最終段階、投薬治療に入りました

大きな病気を経験した人は、やっぱりある程度病気を経験した人同士のほうがいいのでしょうね。父、梅宮辰夫の介護をしていたころには「この先年上の人と知り合うとすぐに介護が始まるな、年下がいいのかもな」なんて思ったことも正直ありました。

よっちゃんは糖尿病、脳梗塞、脳出血と成人病のフルコースを体験した人で、今も右手がしびれている「しびれ仲間」、すぐそこに介護が見えていますが、でも私は「むしろその介護、お世話をしたい」と感じたんです。ただ恋愛の燃え上がる好きな気持ちだけではなくて、尊敬できるという念がないとたぶんこの気持ちは生まれなかったと思います。お花にお水をあげるように元気になってもらいたいなという気持ちは、私もよっちゃんのおかげで元気になっているから余計に起こるのでしょうね。

というのも、昨日の検査でもどこも悪くなかった! ここでこれまでの私の闘病を改めて。

2024年7月31日から一つめの抗がん剤「AC療法」を受け、あまりのダメージに肺炎を発症しました。そのため抗がん剤と手術の順番を入れ替え、先に11月7日に右乳房及びリンパ節郭清手術を受けました。続いて12月5日に二つめの抗がん剤「パクリタキセル」がスタート。2025年3月5日に終えて、3月20日から毎日1回の放射線治療を16回、4月10日まで受けました。

4月中旬からはホルモン療法と分子標的薬がスタートしました。ホルモン療法は、まず数カ月に1回お腹に打つ注射「リュープリン」を2年。これは卵巣からのエストロゲン産生を抑制することで乳がん細胞の増殖を抑える薬です。また、毎日の経口剤「タモキシフェン」からスタートするホルモン療法を10年予定。こちらはエストロゲンの受容体の側をブロックすることで、乳がん細胞の増殖を抑え、再発や進行を防ぎます。

そして、毎日2錠ずつ2年予定の分子標的薬「ベージニオ」。がんの増殖サイクルに関与する特定の酵素の働きを阻害して増殖そのものを防ぐという新しい薬です。

このベージニオには腹痛、下痢などの副作用があるそうで、数日前に病院に検査に行ったときにお腹が急に痛くなりました。でも、数々の痛みを経験した私にとっては想像よりもかなり軽い副作用でした。薬剤師の先生に「むしろ、むくみが取れて助かってます」と言ったら、半数くらいの人はこの副作用が強すぎて投薬を再検討するそうで、「アンナさんはよかったね!」と言われました。そういえば、タモキシフェンでも言われていたホットフラッシュがそれほど出ていません。

むしろ私にとっては、あまり警戒していなかった放射線治療のダメージがものすごかったのです。

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《OTONA SALONE》

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