新年度に入り、職場仲間やママ友とランチに行くこともあるかもしれませんね。相手の方が、「美しい所作だった」「こんな心遣いをされた」という声を集めました。「心遣い」は心から相手のことを思いやっての振る舞いであると(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生。詳しくお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え -ランチの美しい所作と心遣い編】
▶この人食べ方が「美しい」!その理由は
◆カトラリーの美しい持ち方、食べ方を見ると見惚れてしまいますね
美しい食べ方をする人は、誰からも一目置かれます。特に、カトラリーの持ち方は慣れている人ほど自然です。
ナイフやフォークは柄の部分を人差し指で押さえて持ち、先端を下に向けて「ハの字」にします。脇を締めるイメージで持つと、美しい姿勢をキープできます。これはフォーマルなお店でもカジュアルなお店であっても同じです。
◆カトラリーで「食事中です」「食べ終りました」のサイン。できていますか?
カジュアルなお店だからといってマナーが必要ないわけではありません。カジュアルなお店でも、カトラリーを正しく使っている姿は美しいものです。
たとえば、会話を楽しんだり、ワインをいただくために食事を中断する場合があります。その際は皿の上にナイフとフォークを「ハの字」になるように置くのがマナーです。ナイフは刃を内側に、フォークは背の部分を上にします。カトラリーをそろえて皿の上に置くと、「食べ終わりました」というサインです。
▶お店の方に伝えるべきことは
◆スタッフに、サービスのたびに「ありがとう」と言える人は素敵です
お店のスタッフに、サービスをしていただいたら、その都度「ありがとう」と感謝をする姿は温かい気持ちになります。シェフも腕を振るっておいしい料理を作っていますので、感謝の気持ちを伝えることの大切さは世界共通です。また、気持ちの良いコミュニケーションとなります。
▶パンを食べるときのマナーは?
◆パンはかぶりつかずちぎって1口ずつ召し上がる
美しい食べ方は、「一回一口でいただく」ことがあげられます。パンは一口サイズにちぎったら、そのパンを右手に持ち、残ったパンはパン皿に戻します。ちぎったパンは、1回1口でいただきます。まるごとかぶりついたりするのはレディにあらずです。右手でパンを頂く理由は、左手を不浄の手とする国や宗教への配慮のためですので、覚えておきましょう。
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