自ら手を切断するエジプト人 | NewsCafe

自ら手を切断するエジプト人

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日本では窃盗を犯すと刑法235条により、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる。
条文からもわかる通り、盗みをはたらいても死刑は当然のこと、心身を傷つけるような刑罰ではない。
ということは幾度も盗みを繰り返す、いわゆる「常習窃盗」であっても死刑や鞭打ちの刑になることはない。

この日本の法律を甘いとみるか妥当とみるかは人それぞれだが、世界には窃盗犯に厳罰を下す国もある。
イスラム教に基づくイスラム法では常習窃盗は「手の切断」の刑罰に処されると規定している。

エジプト人のアリ・アフィフィさん(28)は窃盗常習犯だ。
彼の盗み癖は小学校で友人の物を盗むことから始まり、次第にエスカレートしていった。最近では携帯電話や貴金属にも手を出していた。

アリさん曰く、「恵まれない子供や家族のために盗みをはたらいていた」と弁解するが、理由はそれだけではないだろう。精神的な何かが原因であることも多々あるようだが、正確な原因は不明だ。
しかし一つ確実なことはアリさんが罪の意識を感じていることだ。彼が盗み癖と戦おうにも最後は盗みを犯してしまう。

「このままでは将来、大変なことになる」。そう感じたアリさんは自分で自分にシャリーアの刑罰を下すことを決定。

なんと線路に両手を置き、電車に轢かせることで両手を切断したのだ。

通常、法的手続きに従い、法廷での裁判を経て刑罰が下るが、アリさんはこれを通さず、己を罰したのだった。

見方によってはシャリーアを順守した、経験なイスラム教徒として称賛されそうな気もするが、「手を切断する」という刑罰の仕方自体には賛否がわかれるところだろう。

実はモルシ前大統領政権の時には「常習窃盗にはイスラム法であるシャリーアの規定によって手を切断して処罰する」との法案を通そうとしていたのだ。

実際に「常習窃盗=手の切断」というイスラム教のシャリーアに基づく処罰方法はイラン、サウジアラビア、ナイジェリアの北部などでは現実に行われている。
ちなみに初犯の場合には手を車に轢かせるパターンが多いようだ。
こうしてシャリーアを順守して切断を実行する国もあれば、そこまではやらない国など、地域によって異なる。

日本にも「手癖が悪い」という表現があるが、だからといって手を切断すれば盗み癖が直るかどうかは別問題である。

自らに両手を失うという厳しい罰を下したアリさんには、今度は身体が不自由になったという現実が襲ってくる。
アリさん「手癖の悪さ」の克服への戦いは始まったばかりだ。

【執筆者:猫紫】
参照:Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2404082/Egyptian-addicted-stealing-cuts-hands-allowing-TRAIN-run-wrists.html
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