
さんきゅう倉田です。友達を作りたいとか『家、ついて行ってイイですか』に出たいとか租税法の勉強をしたいとか、さまざまな理由を抱いて東京大学を受験しました。3年間勉強して、今は東大の4年生です。
キャンパスに行けば高い確率で友人に出会えて、多幸感に満ち溢れていますが、あと半年でこの楽しい日々が終わると思うと非常に残念です。
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▶共感しあう、40歳と22歳非常に感覚が合う東大の友人
東京藝大の学園祭”藝祭”に友人と言った。友人は先日22歳になったばかりである。
藝祭では学生の作品を見ることができる。とある教室に入ると、中央に長机があり、その長机の上に4辺に沿うように展示物が並んでいた。
客は入り口から最も近い長机の角をスタート地点にして、ゆっくりと机を周るように展示物を見ている。入り口付近が最も混雑し、中央やゴール付近はほとんど人がいない。このとき筆者はホテルのバイキングを思い出した。
バイキングでは皿が置かれた場所をスタート地点にして列が形成される。「ここがスタート」とは書いていないが、みな皿のあたりから並ぶので、皿周辺の食べ物は混雑する。筆者はこれを不合理だと考えていて、皿を取ったらバイキングの中央や最後尾に向かい、誰も手をつけていないチキンの照り焼きとか味噌汁を取っている。
そのことを思い出しながら、横にいた友人に「バイキングのときも、こんな風にスタートだけ混んでて途中が空いてるときあるじゃん?どうしてる?」と聞いたら「途中から入っちゃう」と言っていた。
そう。これなんだよ。これこれ。
自分の間違った意見や行動に対し、賢い友人が反駁してくれて、自分はそれらを修正する。そうすることで真理に近づくから、反駁はとても素晴らしい行為なのだけれど、自分が良いと思っていることを同じように良いと思っている友人と出会ったときの喜びは格別である。
頼もしい仲間によって自分の主張が補強されたに等しい。
▶Suicaにチャージするのは1,000円?1万円?どっち派?
同じ感覚を持つということ
そういえば、この友人は前にも素晴らしいことを言っていた。
ふとした拍子に「Suicaに少しずつチャージする理由がない。どうせ使うんだから、1万円入れた方がいい」と言っていたのだ。そこで筆者はインターネットで検索して『Suicaに1,000円ずつチャージするな』というタイトルの記事を見せた。書いたのは筆者である。
「『地面師たち』面白いよね」「うん、おもしろい」みたいな同意を求めた会話ではなく、湧いて出た発話。さらに、非常にニッチなテーマである。それが自分の考えと一致したとき、承認欲求のボウルの中の決して他の何かでは代替できない部分が満たされる。
筆者はせっかちである。歩くのも早いし、決めるのも早いし、処理するのも早いから業務を溜めない。人と時間を共有しているときもせっかちなので、たまに他人にストレスを与えてしまう。
Instagramで筆者についてのアンケートを取ったら、7割が「せっかち」、3割弱が「どちらともいえない」、ほんの少しが「せっかちじゃない」と答えた。
当該友人は「せっかちだと思ったことがない」と言ってくれた。この友人をせっかちだと思ったことがないが、東大生の平均と比較すると早い。自分と同じタイプなのかもしれない。
ディオが承太郎と出会ってスタープラチナに接し、「同じタイプのスタンド?」と気づいたときこのような気持ちだったのかもしれない。中学生の頃に『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』を読んで、「自分以外に時を止めるスタンド使いと出会って、ディオは驚いてるなあ」と思っていたが、あれはそんな単純な感情ではない。
同じタイプというのは、自分の好むタイプより出会う確率が低く、なおかつ孤独を埋めてくれる存在で貴重だ。
▶うんざりする東大生もいる話しが合うということ
キャンパス内の多くの人と性格が合うわけではない。非常に稀だが「こいつ否定ばっかりするな」と思って、うんざりすることがある。それでも会話はそれなりにできる。学問を中心に共通の話題があるからだ。それが”話が合う”ということだと思う。相手の興味のある話題を提供できる、あるいは相手が提供してくれた話題を楽しく聞くことができる。話が合うとはそういうことだ。
外国人を誤った知識で不当に差別したり、他人を殴ったりするような人間と話が合うわけがない。
■編集部より
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