「あまり食べていないのに太る」ってどういうこと?嘘でも勘違いでもない。心理学が解明するショックな真実 | NewsCafe

「あまり食べていないのに太る」ってどういうこと?嘘でも勘違いでもない。心理学が解明するショックな真実

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「あまり食べていないのに太る」ってどういうこと?嘘でも勘違いでもない。心理学が解明するショックな真実

こんにちは、心理学者の内藤誼人です。心の動きと社会は切り離して考えることのできない表裏一体の存在です。働く女性の皆さんに、仕事、家庭、自分自身の3つの視点から、「知っておくと人生がスムーズに動き出す」心理学の知恵をお伝えします。

今回は「あまり食べていないのに痩せません」というよく耳にするお悩みに対して、「8割がんばらない」ダイエットを心理学の視点からお話しします。

【心理学者が教える「8割がんばらない」生き方】#5 前編

誰にでも身に覚えがある不思議現象。それは……?

世の中には不思議な現象をたくさん見つけることができます。北極圏で見られるオーロラですとか、南極のテイラー氷河で見られる「血の滝」(鉄分を含んだ水が空気に触れて赤く変色して血のように見える滝のこと)などが有名ですね。 それほど大それた不思議現象ではなくとも、やはり首をかしげてしまう不思議現象は、私たちの日常生活でもしょっちゅう観察できます。いったい、何でしょう。

じらさずに答えを言うと、それは「体重」。この不思議現象は、どなたにも身に覚えがあるのではないでしょうか。しかも、1回、2回どころではなく、それこそ何度も経験させられているのではないかと思われます。

「えっ、ええっ! 全然食べてないのにぃ~、どうして体重が増えてるの!?」
体重計に乗ったとたんに驚愕の声をあげた経験がある人も少なくないでしょう。何しろ、食べていないはずなのに体重が増えているのですから。物理の法則を完全に無視した、まことに不思議な現象だと言わざるを得ません。

食べていないのなら、体重は減らなければおかしいのです。身体を動かさず、じっと安静にしているだけでも、成人女性なら1日に1100キロカロリーから1200キロカロリーは最低でも消費しているはずで(基礎代謝)、その分の体重が減っていなければ辻褄が合いません。
にもかかわらず、逆に体重が増えてしまうというのは、どういうことなのでしょう。この摩訶不思議な現象は、物理学では説明できませんが、心理学なら簡単に説明ができます。

「太りたくない」という無意識の欲求が生み出す、おかしな真実

「全然食べていないはずなのに体重が増えた」という不思議減少を心理学で解明しましょう。実は「全然食べていない」という本人の思い込みのほうが誤りなのであって、本当は食べているのです。食べているから太るのです(笑)。不思議でも何でもありません。拍子抜けしてしまうかもしれませんが、それが真実です。

特に、肥満者ほど自分の食べた量を誤って推定する傾向があります。スリムな人は、自分がどれくらいの量を食べたのかをわりと正確に推定できるのですが、肥満者にはこれができません。

肥満者ほど、「私はそんなに食べてない!」と言い張るものですが、おそらくは本人にもウソをつこうという意識はないはず。ただ、無意識のうちに「太りたくない」という気持ちがありますので、その無意識の欲求に合わせて、「そんなに食べてない」という方向に都合よく記憶が改変されてしまっているのだと思われます。

やせない人ほど「実際に食べた量」を適正評価できていない

ひとつ面白い研究をご紹介しましょう。 米コーネル大学のブライアン・ワンシンクが行った、37名(男性22名、女性15名)を対象にした実験です。なお、37名中15名は肥満者のグループで、残りは標準体重のグループでした。

ワンシンクは、1パック400カロリーのクラッカーか、1パック100カロリーのクラッカー4パックを好きなだけ食べてもらいました。そして、自分がどれくらい食べたのかも推定してもらいました。

すると標準体重のグループも自分の食べた量を過小評価しましたが、肥満者のグループはさらに大きく過小評価することがわかりました。1パック400カロリーのクラッカーの条件で「私は98.44カロリーくらい食べた」と推定した人が、実際には298.05カロリーも食べており、約67%も自分の食べた量を過小評価するという結果が出ました。1パック100カロリー4パックの条件では、条件に割り振られた肥満者は平均して「私は85.00カロリー食べた」と推定しましたが、実際には222.92カロリーも食べていたので、61.9%も過小評価していることがわかったのです。

肥満者ほど、「私はそんなに食べてない!」と口にすることが多いのもうなずけます。自分の意識では本当にそんなに食べていないことになっているのです。実際には、自分が思っているよりもたくさん食べているのですが、本人はそれに気づかないのです。

つづき>>>「せっかくなら美味しく食べよう!」頑張り過ぎないダイエットで痩せない人がやめるべき“無意識の習慣”


《OTONA SALONE》

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