急に暑くなる頃にこそ食べてほしい「意外すぎる食材」とは?だからこの時季ついつい食べちゃうのか! | NewsCafe

急に暑くなる頃にこそ食べてほしい「意外すぎる食材」とは?だからこの時季ついつい食べちゃうのか!

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急に暑くなる頃にこそ食べてほしい「意外すぎる食材」とは?だからこの時季ついつい食べちゃうのか!

こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。

2026年の小暑(しょうしょ)は7月7日から7月22日。

熊本は「火の国」と呼ばれるためか、夏の暑さは毎年とても厳しくて、小暑ですら陽射しを強く感じてしまいます。小暑の次の暦が「大暑(たいしょ)」ですので、夏至を過ぎてからの夏の時季を相対的な暑さの比較で「小:ちょっとだけ暑い」「大:とても暑い」と名づけているようにも感じますが、暑さのピーク「大暑」の直前になると、「小」と表現していても暑さはすでにしっかりとしていますね。

そんな自然のエネルギーがあふれる時季ですが、“暑気”と上手につき合える夏にしていただきたいと思います。

【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】

暑さのピーク!大暑目前、「ちょっとその前の時季」に不眠が多発する理由は

7月20日から夏土用に入り、2026年は7月26日が土用の丑の日となります。土用に関連する“脾の機能”のお話は大暑の時にさせていただくとして、今回は引き続き小暑の“心の機能”のお話を。

夏は“心(しん)の機能”が活躍したくなる季節です。暑さで汗をかくと身体から透明の液体(=汗)が外に出て行ってしまいますが、中医学では「血液と身体の水分は同じものから作られる」と捉えているので、汗の量が多いと血液のポンプ機能に負担がかかって心がお疲れ気味になってしまうと考えます。

また、心の機能は精神・脳をあらわす“神(しん)”ととても密接に関連していると中医学は捉えています。暑い夏に汗をかきすぎて、精神のコンディションに影響が及んでしまった結果、眠れなくなる…。暑さが増してくる小暑の頃から「不眠」が気になり始めたとすれば、これも要因のひとつです。

暑い夏だけではありませんが、睡眠は「身体の中の“心”と“腎”のやりとりが上手に行えるとぐっすり眠れる」と中医学はイメージします。“心”は身体の中で“陽”の代名詞でもあり、太陽のようなイメージです。一方の“腎”は身体の中で“陰”の代名詞であり、湖のようにイメージをします。日中は太陽(心)が輝いているので覚醒していて、夜になると太陽が湖(腎)の向こうに沈むので眠りに入る。つまり、「夜には太陽(心)が湖(腎)にすっぽり包まれる」から睡眠できるというストーリーです。

このストーリーで「眠りが浅くなってしまう」のは、太陽が盛大になって湖が包みきれなくなってしまう、太陽は普通ですが湖が干上がってしまって太陽を十分に包むことが出来なくなっている、のどちらかになります。暑い夏は心(太陽)が活発に働きたくなる季節なので、心と腎(陽と陰)のバランスを意識してみるのも、眠りが浅くなるなどの“不眠”へのアプローチになります。

3食豚肉巻きの生姜ココアソース焼き

夏の暑さで働きが活発になる“心”と、心を包み込む湖のイメージの“腎”にうれしい食材でおススメなのは、山芋、なつめ、豚肉、ココア、苦瓜、アミえびなどが挙がります。

これらの“心・腎の機能にうれしい食材”を使ったおススメレシピの1つ目は「3色豚肉巻きの生姜ココアソース」です。ココアは心のコンディションを整える働きが期待できるのですが、熱いお湯を注いでホットココアとして飲んだりスイーツにする以外で身体に摂り込める方法を作ってみたいと思い、「ココアソース」としておススメレシピにしてみました。

作り方は、まず“生姜ココアソース”を作ります。ボウルにみそ(大さじ2)・ココアパウダー(小さじ2)・みりん(大さじ1)・しょうゆ(小さじ1)・きび砂糖(小さじ1/2)・オイスターソース(小さじ1)を入れて、酒(大さじ3)で溶きます。そこに生姜のみじん切り(大さじ1)を入れてよく混ぜ合わせます。

次に豚肉を準備します。豚肉(ロース、生姜焼き用:150g)に酒(大さじ1)・すりおろし生姜(大さじ1)を加えて下味をつけます。いんげんまめ(5本)は軽く下茹でをして2等分にします。山芋(100g)は皮をむいて1cm×1cm×4cmの角切りに、なつめ(5個)は種を外して果肉を細切りにします。豚肉に薄く片栗粉を振り、いんげんまめ・山芋・なつめを乗せて、3色食材を豚肉で巻きます。フライパンにごま油をひいて、豚肉を転がしながら表面に色がつく程度に焼いた後、“生姜ココアソース”を加えて中火で5分ほど加熱したら出来上がりです。

山芋のシャキシャキほくほく感となつめの甘み、ソースの旨味が合わさった初夏におススメのレシピです。

3色食材を巻いた豚肉は「身体に気・血・水分を補って、腎のコンディションを整える」働きが、3色食材のいんげんまめ(緑色)は「おなかのコンディションを整えて、身体にこもった熱を冷ます」働きが、山芋(白色)は「身体に気を補って、腎とおなかのコンディションを整える」働きが、なつめ(赤色)は「身体に気と血を補って、精神とおなかのコンディションを整える」働きが期待できます。

これらの食材の効能をまとめてみると「身体に気・血・水分を補う」「腎・おなか・精神のコンディションを整える」「身体にこもった熱を冷ます」が得られる組み合わせになります。夏に汗をかいて身体の水分が少なくなり、身体に熱がこもってしまうあらわれと、「太陽と湖」のストーリーでお話しした心と腎のやりとりの不具合によって生じる不眠のあらわれの、双方への働きかけが期待できることになります。豚肉で巻くのは少し手間に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「夏の身体が求めているケア」とご理解いただけると嬉しいです。

ゴーヤの佃煮

2つ目も“心・腎の機能にうれしい食材”を使ったレシピとして「ゴーヤの佃煮」を紹介します。今年もスーパーの野菜コーナーに夏の太陽を浴びてスクスク育ったゴーヤ(苦瓜)が並び始めました。「旬の食材はその時季の身体に必要な働きかけをしてくれる」と言われるように、ゴーヤは身体の中にこもった熱を取りのぞく働きが期待できます。そのゴーヤを使って“心と腎のやりとり”に働きかける摂り入れ方をお伝えしたいと思い、おススメレシピにしてみました。

作り方は、まずゴーヤ(1/2本)を縦半分に切って種・ワタを取り5mm程度の薄切りにします。そのゴーヤを鍋に入れて、きび砂糖(大さじ1)・しょうゆ(大さじ2)・みりん(大さじ2)・りんご酢(大さじ2)・水(大さじ3)とアミえび(大さじ1)を入れて沸騰させます。沸騰したら中火にして、汁気がなくなるまで煮ます。火から上げる直前に、薄切りにしたみょうが(2本)を加えて、器に盛りつけて白ごま(小さじ1/2)を振りかけたら出来上がりです。

出来立てのシャキシャキ食感を楽しむことも、1日程度冷蔵庫に置いてなじんだ味を楽しむこともできるレシピです。

ゴーヤは「心とおなかのコンディションを整えて、身体にこもった熱を冷ます」働きが、アミえびは「身体に気を補って、腎とおなかのコンディションを整える」働きが期待できます。

夏の暑さによる「身体の熱のこもり」を取る働きと「心と腎のコンディションを整える」働きが期待できるので、この2つの食材を組み合わせてみました。

最後に加えたみょうがは「おなかのコンディションを整える」働きが期待できます。先ほどの太陽と湖のストーリーにおいて、「太陽(心)が湖(腎)に向かって移動するときにドロッとした水のよどみ(=痰)があると包まれる効率が下がる」と中医学ではイメージするので、痰を取り除いておなかのコンディションを整える働きが期待できるみょうがを一緒にしてみました。

見た目にも効能的にも“夏の食材”を感じられるおススメレシピです。ぜひ試していただけると嬉しいです。

もうひとつ質問です。冷房とはどう付き合えばいいですか?

中医学はなんでも陽と陰に分けるので、暑さも“陽暑”と“陰暑”に分けたりします。陽暑は文字通り「熱の暑さ」。陰暑は夏の暑さの中の寒さのことで、「夏ならではの冷えで身体の具合が悪い」「冷たさを求めて身体の具合が悪くなる」のようなことを指します。中医学の歴史は長いのですが、昔の状況でも「暑さを我慢できずに家の外に出て上半身裸で寝ていたら身体が冷えてしまった」ということも症例に挙がっているそうです。

現代の日本だと、「冷房・かき氷などの冷たい飲食で身体を冷やす」などが「陰暑」の要因に当てはまります。近年の日本の夏は、熱帯地域かと思うような気候・気温になりますので、冷房は適度に使用することをおススメします。起きている間も寝ている間もですが、「身体に風が直接当たっている」状態がずっと続くと「中風(ちゅうふう)」と表現される、起きた時に“しびれ”を感じることなどにもつながりますので、「室温は適度に冷やして」「冷風は直接身体に当たらないようにして」と風量・風向きの調整に気遣っていただけると、冷房とも適度な良好関係を築くことが出来て、身体も喜ぶと思います。

※先ほども書きましたが、現代の日本の夏は熱帯地域のような暑さが普通になりました。気づかずに熱中症になってしまうことが心配されますので、「我慢して冷房を使わない」ということだけは避けていただきたいと思います。

夏は常に“暑さ”に対応することが求められるので、知らず知らずのうちに疲れがたまりやすい季節です。発汗・疲れ・不眠…が頻発する季節ですが、少しでも身体のコンディションが整う工夫につながれば幸いです。

次回は「暑さのピーク:大暑」です。

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