千葉県は2026年5月11日、2025年度青少年ネット被害防止対策事業(ネットパトロール)の実施結果を公表した。問題のある書き込み人数は969人と前年度から減少した一方、特に問題がある書き込みは件数・人数ともに前年度から増加している。 千葉県では、青少年がインターネット上のトラブルに巻き込まれることを未然に防止するため、青少年ネット被害防止対策事業を実施している。専門的な知見やノウハウなど最新技術をもつネットパトロールに精通した事業者に委託。2025年度は、県内すべての中学校、高校、特別支援学校など629校を対象に生徒が行っているSNSなどを検索・監視した。 2025年度は、969人による問題のある書き込みを発見。前年度の1,190人から221人減少した。このうち、レベル2とレベル3に該当する「特に問題のある書き込み」の件数は110件、人数は93人。前年度の83件62人から、件数・人数ともに増加した。レベル1にあたる、自分自身の個人情報を公開する人数は876人。前年度の1,128人から252人減少した。 特に問題のある書き込みのおもな事例は、学校行事の集合写真公開などプライバシー侵害にあたる恐れがある投稿、特定の人物に対する誹謗・中傷、危険行為や喫煙・飲酒を連想させる投稿など。具体的には、レベル2が「自分自身の詳細な個人情報の公開」4件、「他人の個人情報の公開」41件、「個人を特定した誹謗・中傷」17件、「情緒不安定等」5件、「暴力・問題行動」32件、「わいせつ表現」8件。レベル3に該当する緊急性のある少年の刑事事件、自殺に係るものなどは3件で、前年度の9件から減少した。 問題のある書き込みをしている人数を性別でみると、男子520人、女子400人、不明49人。学年別では、高校1年生166人、中学2年生163人、高校2年生119人、中学3年生104人の順に多かった。 千葉県では、特に問題のある書き込み(レベル2、レベル3)を発見した場合、教育委員会などに連絡し、削除を含めた生徒への指導を依頼。事件性・緊急性が高いものは、学校・教育委員会・警察など関係機関と早急に対応している。 依然として問題のある書き込みが多くみられるため、2026年度も引き続き、生徒間でよく使われる学校名の略称や学校行事などをキーワードに活用して調査するなど、効果的なネットパトロールを実施。インターネットの適正利用をテーマとした研修会を開催するなど、トラブルの未然防止に努める。また、千葉県子ども・若者総合相談センター「ライトハウスちば」、千葉県警察少年センター(ヤング・テレホン)など、各種相談窓口の周知を図り、悩みや不安を抱える青少年の早期発見・支援に努めるとしている。