物質・材料研究機構(NIMS)の設立25周年を記念した「NIMS一般公開2026」が、2026年5月31日に開催される。「限界突破」をテーマに、航空機材料、次世代電池、水素エネルギーなど最先端研究を体感できる多彩なプログラムを実施する。入場無料、事前登録制。 物質・材料研究機構(NIMS)は、国内で唯一、物質・材料科学研究に特化した国立研究開発法人。茨城県つくば市の「千現地区」「並木地区」「桜地区」の3拠点で、エネルギー・環境、ナノテクノロジー・次世代デバイス、バイオマテリアルなど幅広い研究を進めている。 同機構が開発した世界最高温度に耐える「超合金」は、欠陥を逆手に取る発想によって耐熱温度の限界を突破し、航空機の燃費を1機あたり約1億円削減することに成功。ほかにも、LED照明の質を大きく向上させた「サイアロン蛍光体」や、建物の耐震性を高める「FMS合金制振ダンパー」など、社会実装につながる革新的な材料を生み出している。 NIMS一般公開2026では、通常は見ることのできない70以上のラボを一挙公開。世界トップクラスの大型・精密装置を間近で見学できるほか、研究者から直接説明を受けられる。さらに、未来を切り拓く新技術や、世界を変えた材料の開発秘話を紹介する特別講演会も開催される。 小中学生向け企画では、「超伝導と低温の世界-新超伝導物質の研究」「不思議な氷を作ろう」「原子の立体地図を見る!」「分子クローバーを動かそう!」「ニオイを嗅ぐ・視る・測る ~ニオイの科学を体験しよう~」「限界突破を目指す高分子」「とても低い温度ととても強い磁場」など、体験型プログラムやデモンストレーションを実施する。 このほか、実験や展示を交えた研究紹介「人工筋肉」「夢は10,000% “TMR”技術で未来を切り開く!」「光って電気をためる“やわらか液体分子デバイス”」「宝石だけじゃない!くらしを支える単結晶」「受動的に冷える放射冷却」など、子供も楽しめる内容をそろえる。 大学生・大学院生向けの研究者体験コースは事前予約制。蛍光体分子の合成、チタンのカラーリング、電子顕微鏡(TEM)の操作など、本格的な実験・分析を体験できる。あわせて、連携大学院制度やエンジニア職・事務職の仕事内容紹介、大学院生・職員との個別相談も実施する。 当日は、千現・並木・桜の3拠点をすべて公開。拠点間は無料の循環バスで移動できる。入場には事前登録が必要で、公式サイトでは効率よく見学できる「見学モデルプラン」も公開している。なお、千現・並木地区には食堂と売店があり、飲み物は会場内に設置された自動販売機で購入できる。◆NIMS一般公開2026日時:2026年5月31日(日)10:00~16:00会場:会場間の無料循環バスあり・NIMS千現地区(茨城県つくば市千現1-2-1)・NIMS並木地区(茨城県つくば市並木1-1)・NIMS桜地区(茨城県つくば市桜3-13)入場:無料参加方法:公式Webサイトより事前に参加登録する事前予約の締切:2026年5月25日(月)15:00※一部のイベントは別途、要事前申込