全国的にはしか(麻しん)の患者が急増している。国立健康危機管理研究機構が2026年4月21日に発表した感染症発生動向調査によると、第15週(4月6日~12日)に国内で56例の感染が確認され、2026年の累積報告数は299人にのぼった。ゴールデンウイークを前に注意が必要だ。 はしかは、感染力が極めて強い感染症で、高熱と発疹に特徴がある。おもな症状として、感染すると約10~12日の潜伏期間のあとに発熱や咳、鼻水などの症状が現れ、2~3日熱が続いたあと、39度以上の高熱と発疹が出現する。発症前日から周囲への感染力が生じるとされている。 日本は、2015年に世界保健機関(WHO)から、はしかが排除された国と認定されたが、近年は患者が増えている。 国立健康危機管理研究機構の感染症発生動向調査によると、2026年第15週(4月6日~12日)のはしかの報告数は56例。都道府県別では、東京都の35例が突出して多く、神奈川県9例、埼玉県4例、千葉県3例、山梨県2例、静岡県1例、大阪府1例、鹿児島県1例となっている。 第1週(2025年12月29日~2026年1月4日)から第15週までの患者の年齢分布をみると、20代(31%)と30代(21%)で全体の半数以上を占めている。第15週までの累積報告数は299人となり、すでに2025年の患者報告数265人を超えた。年間744人が感染した2019年に迫る勢いとなっている。 患者の急増を受け、日本ワクチン学会は4月17日、一般に向けた文書「麻疹(はしか)が流行しています!」を公開して注意喚起。一度はしかにかかると、免疫によって再びはしかにかかることはないほか、ワクチンを接種することで予防する免疫をつけることができるとして、1歳と就学前の2回の定期予防接種を確実に受けるよう呼びかけている。