本作は、『ONE PIECE FILM RED』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』を手掛けた谷口悟朗監督と『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画をつとめた近藤勝也が、初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション。
この度解禁されたのは、華やかな出来事ではなく、暮らしの音や匂いまで感じられそうな、日常のささやかな食卓の風景を切り取ったカットの数々。
スプーンに乗ったつややかないちごジャム。アパルトマンの住人であるマディからもらったジャムを、叔父・若林から贈られたエッフェル塔の描かれたジャムジャーへと移し替えるフジコの手元。
千鶴の家で振る舞われるフランスの家庭料理には、野菜がごろごろ入ったポトフや、温かなスープが並ぶ。木のまな板の上で切り分けられる細長い円筒形のチーズや、フランスを代表するチーズの数々。パンにジャムを塗るフジコの仕草や、ご飯を頬張るふたりの表情からは、“おいしい”という素直な喜びと同時に、夢を追う日々の合間に訪れる、ほっとひと息つける時間の大切さが伝わってくる。
こうした日常のひとコマからは、日本のアニメーションが培ってきた暮らしの中の小さな喜びを大切に描く感性を感じられる。そうした何気ない瞬間が、パリでの生活を彩り、フジコと千鶴の心に静かな支えを与えている。『パリに咲くエトワール』は3月13日(金)より全国にて公開。











