
仕事だけでなく、家事に介護に育児に地域にと、それぞれがそれぞれの立場で多忙な日々を送るオトナサローネ執筆陣。彼女ら&彼らが各自の目線で今年「買ってよかったもの&行ってよかった場所」を語る、2025年ベストバイ&ベストプレイスです。
「北海道在住アナウンサーが選ぶ、札幌&近郊で新しく注目したい意外な観光スポット」を挙げてくださったアンヌ遥香さんは、札幌出身。20年間東京で生活し、2024年に生活拠点を札幌に戻した元TBSアナウンサーです。

改めて、「札幌は素晴らしい!」ってしみじみ思っています
札幌出身、20年東京で暮らし、故郷に活動拠点を戻して二年目の私。20年ぶりのふるさとは懐かしさと同時に新鮮さも多くあり、こんなに北海道って魅力的な場所が沢山あったけ?と日々その魅力を再発見しているのです。
広大な北海道は紹介しきれない素晴らしさにあふれていますが、今回は札幌および札幌近郊の「2025年絶対足を運ぶべき札幌および札幌近郊ベスト5」をご紹介。
1・大通公園のパワーがアップしてます!雪まつりだけじゃない、すごすぎるポテンシャル

私が北海道を離れている間に、大通公園が道民の四季を彩る憩いの場と化していました。
ライラックフェス、ビアガーデン、オータムフェスト、冬ならミュンヘンクリスマス市、と基本的に食とお酒を楽しむイベントが1年を通じて行われているのです。
ビアガーデンの規模は日本一、そして札幌市民が「今年何回いった?何食べた?」とその時期になれば挨拶替わりに口にするのが「オータムフェスト」なのです。 その食事のおいしさはいわゆるお祭りやフェスで出されるもののレベルではなく、特にオータムフェストに関しては絶対並ばないと食べられない幻のニセコピザなど見所満載。道内の自治体が集結し、自慢の海産物、畜産物、乳製品、スイーツ、お野菜…ありとあらゆる食材をベストの状態で提供してくれるのです。
鹿肉のローストや、真たちの天ぷらなど「一流店のお味ですよね?」というお食事を、まだまだ夏の暑さが残る大通公園で、美味しい空気とすがすがしい緑を感じながら楽しめるなんて最高。

札幌に来るならぜひ、大通公園で大規模な食のイベントをやっている時期を狙ってみてください。お酒も、ワインの飲み比べができたりととにかく楽しすぎるのです。あの種類の豊富さはとにかくびっくり。これを目的に札幌旅行をする価値があるといえます。
2・なんと、愛犬と一緒に野球観戦できる! あまりに幸福すぎる北広島市の「エスコンフィールド」

全くの野球音痴、スポーツ音痴であった私がファイターズの熱狂的ファンになったのは、エスコンフィールドのもたらす魔力によるものと言っても過言ではないでしょう。
アメリカの球場のようなワクワク感、食のおいしさ、環境の良さ、いちど行けばどんな人でも必ずまた行きたくなる魅力がそこにあります。
年に数回ワンチャンを連れて行ってもいいフェスティバルなるものもあり、我が家のゴールデンレトリバーも参戦いたしました。ボールパークでワンちゃんとビールを飲むと言うあの体験はなかなか日本でできるものではないと思います。
普段からイベント盛りだくさんで、来る人を飽きさせないエスコンフィールド。その中にあって異色ともいえるワンだふるフェスティバルとは、昨年も行われ大好評だった“ワンちゃんの祭典”なのです。
スタンド席の特別エリアで愛犬と一緒に試合観戦ができ、愛犬家にはたまらないグッズの販売、プロカメラマンによる写真撮影会まで催されるのです。
シーズン中、月に一度くらいのペースで、「愛犬とお越しください!」という日を設けて、そのためのチケットが販売されます。愛犬とともに野球を観戦できる「わんダフルシート」。エリアとしては3F STAR LEVELライト外野(Sec.402~407を自由席にて販売)を事前に抽選販売するという仕組みです。

スタンド席の一部を完全に「ワンちゃん連れ」のみに開放するため、周りの席のひともみーんな犬連れしかいない、という空間。愛犬家ならもうワンダーランドかと思うかのようなこのときめき。控えめに言って最高過ぎました。ワンちゃんを連れての野球観戦、これはおすすめしたい。
3・「きっとここが約束の地に違いない…」シマリスに囲まれまくる小樽市・天狗山「リス公園」
小樽市の大人気絶景スポット・天狗山。ロープウェイを使って小樽の街並みを見下ろすことができ、観光スポットとしても外せません。天狗の由来とされ日本の神話に登場する道ひらきの神「猿田彦大神」が祀られた「天狗山神社」へのお参りも忘れずに。大きな天狗のお顔が待ち受けており、インパクト抜群。その長い鼻をなでることで、「魔除け」や「願い事が叶う」ということで、私も開運を願ってまいりました。
実は天狗山神社のすぐお隣には「リス公園」なるものがあり、かなりの人気を集めています。なんと、あのかわいらしいシマリスが自由に駆け回る中にお邪魔させてもらって、ひまわりの種を手ずから与えることができるという、可愛すぎて悶絶必至の公園なのです。

山頂の公園で、元気なシマリスたちと間近でふれあえる体験というのはなかなかできないのでは? 海外からの観光客もひっきりなしに訪れています。
入園は無料ですが、リスさんたちのごはんであるひまわりの種は、有料。木のスプーンにひまわりをのせてじっと待っていれば、小さなシマリスさんがちょろちょろちょろっと走り寄ってきて、ポリポリポリと食べてくれるのです! その愛らしさはもうたまりません。小さなおててでひまわりの種をさっとつかみ、ポリポリと目の前で食べ始めてくれるのがもう最高!

想像より多くのシマリスさんたちが自由に園内を駆け回りますが、いきなり足元をぴゅっと横切ったりもしますので、十分気をつけて。大きすぎる声を出したり、走り回ったりするのもご法度。とにかくリスさんファーストを意識してくださいね。
気温が15度を下回ると巣穴で過ごす時間が長くなるそうで、営業期間も雪がなく気温が上がる5月から10月まで。生き物を相手にしているので、会えたらラッキーくらいの気持ちで! 暖かく晴れた日なら問題なくリスさんたちに会えそうです。
4・チケットが即完売する「秋のワイン祭り」十勝池田町「いけだワイン城」
みなさんの心にある所謂「北海道らしい景色」が広がる雄大な大地・十勝。
そんな十勝平野の中央やや東寄りに位置している池田町は、人口約6,300人の町です。DREAMS COME TRUEの吉田美和さんの出身地としても知られ、ドリカムの聖地としても多くのファンが足を運びます。

実は、池田町は昭和38(1963)年に全国で初めての自治体経営ワイナリーとして「十勝ワイン」を誕生させ、現在では国内外で高い評価を受けています。
ブドウの収穫とワインの仕込みを祝い、毎年10月第1日曜日に開催される「秋のワイン祭り」が有名ですが、十勝ワインの飲み放題や道産牛肉の炭火焼き、数々のキッチントラックまで繰り出すという夢のようなイベント。毎年前売りのチケットは完売…というすごすぎる内容なのですが、これはまた来年までお預け。
大人のマジカルスポット、“ワイン城”。とにかく美味しい空気、大地、お肉、スイーツ、そして十勝ワインを全身で満喫できる池田町に「ワイン城」という南ヨーロッパの古城を思わせるお城が趣がありすばらしい。このワイン城こそ、ワイン祭りの開催地であり、北海道観光の際には絶対外していただきたくない大人のマジカルスポットと言えるでしょう。
ワイン城の正式名称は「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」。地下熟成室にはワイン樽、オールドビンテージの数々がひっそりと眠っています。

十勝ワインをはじめ池田町の特産品が買えるショッピングエリアは時間がたりないくらいの品揃え。そして4階レストランからの壮大な眺めは、是非一度体験していただきたいほどに見事です。
十勝のワインは歴史があり、味も本格的、なのに良心的な価格設定。個人的に我が家には十勝のワインは欠かせません。ブドウ畑の景色も圧巻。ここはとにかくすごい。
5・日本人が知らないのに海外では超人気の最新スポット「頭大仏」

地元民でも知らない、安藤忠雄設計のアーティスティックな頭大仏なるものが札幌にはあります。場所は札幌市南区の滝野霊園。最近ではインバウンドの観光客の人気スポットと化していますが、北海道の雄大な景色と、大仏殿からニョッキりと頭が見えるこの不可思議さ。北海道ならではのワイルドかつ存在感がありすぎる大仏であると言えるでしょう。

大仏殿の中はラベンダーの香りのお香が漂っており、少し東南アジアを思わせるような神秘的な鐘がいくつか置いてあり、京都や奈良とはまた少し雰囲気が異なる体験ができるのです。
歴史があさいといわれる北海道ですが、実は広大な土地と空気の良さがマッチした神社やお寺もたくさんあるのです。
今回はこちらの頭大仏をおすすめしましたが、まだまだ日本中の人にお知らせしたいスピリチュアルスポットはたくさん。
インパクト大の頭大仏、これは札幌のあたらしい観光名所ではと感じています。
【2025ベストバイ&ベストプレイス】




