スキャンダルを巡る芸能事務所と週刊誌の"禁断の攻防戦"を描く本作は、一見華やかにみえる芸能界の裏側を舞台に、いまだかつて描かれることのなかったスキャンダルの裏側、そして芸能界の深い闇へと切り込んでいくサスペンスドラマ。
ABEMAのドラマランキングに4週連続で1位にランクインするなど多くの反響を呼んでいる。
※以下、第5話のネタバレを含む表現、および性加害の描写があります。ご注意ください大手芸能事務所・KODAMAプロダクションの看板俳優・麻生秀人(鈴木一真)の性加害疑惑。その被害者が週刊誌記者・奏(川口春奈)の実の妹・莉子(茅島みずき)であったという衝撃の事実が判明した第4話。
第5話では、莉子が誰にも語れなかった“あの夜”の真実を初めて口にする。家族の反対を押し切って上京し、希望とともに小さな芸能事務所の門を叩いた莉子。しかし、マネージャーから「正式所属まであと一歩」「社内でも光るものがあると話題」と期待ばかりを与えられ、数年間にわたり高額なレッスン料を払い続ける日々が続いていた。「今思えば、何十人、何百人に同じ言葉を投げてきたに違いない。でも信じるしかなかった」と振り返る莉子。
経済的にも精神的にも限界を迎えた莉子は、「これが最後のチャンス」とKODAMAプロダクション主催の大型オーディションに参加。しかしこれもうまくいかず、最終審査まで残るもグランプリは別の参加者に。そして「グランプリは最初から決まっていたらしい」「注目度のための話題づくり」といった“出来レース”の噂を耳にする。
失意のなか届いたのは、「俳優・麻生秀人も参加する。KODAMAプロダクションと繋がりを持てるかも」と紹介された華やかなパーティーの招待状。パーティーで「自分に何が足りなかったのか知りたい」と相談する莉子に、麻生は優しく寄り添う。参加者が次々に会場を後にし、やがて2人きりとなった空間で、麻生は「もう少し飲んでいく?それとも帰る?俺はどっちでもいいよ」と問いかける。
迷いながらも「もう少し話したいです」と答えた莉子。そして酒に酔った様子の莉子に、麻生は強引にキスを迫る。「じゃあ帰れば? その程度の覚悟だったんでしょ?」「……嘘だよ。ちゃんと相談乗るから。人も紹介できるし」そう言いながら麻生は震える莉子を押し倒したーー。翌朝、莉子に渡されたのはタクシー代と現金2万円だけ。麻生やKODAMAプロダクションからはその後一切連絡がなく、当時のマネージャーに相談しても「色仕掛けで失敗しただけ」と突き放され、事務所も解雇されてしまう。「自己責任だ」「抵抗できなかったなんて言い訳」「仕事につながるかもとあいつに近づいたのが悪い」と、自分に言い聞かせてきたという莉子。
「あいつが裁かれてこの世界から消えない限り、私は自分の人生を取り戻せない。償わせたい。心から謝ってほしい」と悲痛な思いを訴えつつも、「今さらおかしいかな」「元はと言えば私が自分から……」と、いまだに自分を責め葛藤する莉子に対し、咲(柴咲コウ)は「麻生は地位を利用して莉子さんの夢を追う気持ちに漬け込んだ。しかも密室の2人きりの状況で。これは歴とした性加害です。莉子さんが自分を責める必要なんてない」と明言。
これまで何度も握り潰されてきた莉子の訴えが、はじめて肯定された。そして奏(川口春奈)もまた、莉子の告白を正面から受け止め、「もう一度、記事を出すために動いてみる」「話してくれてありがとう」と優しく語りかけ新たな決意を固める。そうして咲と奏、莉子の3人が告発に動き出した一方で、彼女たちの姿を物陰から見つめるKODAMAプロダクション本部長・明石隆之(横山裕)の姿が。
3人の動きを知ったKODAMAプロダクション社長・児玉蓉子(鈴木保奈美)は「早めに手を打ったほうが良さそうね」と静かに言い放ち、“ある先手”を打つ。莉子のもとへフリーライターの近藤(浜中文一)を向かわせ、「あなた週刊誌で告発しようとしてますよね?」と揺さぶりをかける。絶望の淵に立たされた莉子がとった行動とはーー。
莉子の衝撃の告白と、芸能界の奥深くに潜む搾取の構造に、視聴者からは「続きが怖いのに、目を逸らせない」「感情が乱される回」「ヒリヒリ感がすごい」などの声が多数寄せられた。次回はついに最終回。果たして、莉子の運命は? 性加害は報じられるのか。主演・柴咲と川口が初タッグを組み、スキャンダルの裏側で蠢く思惑、そして芸能界の深層に隠された“真実”へ切り込む挑戦作の結末は見逃せない。
ABEMAオリジナル連続ドラマ「スキャンダルイブ」最終回は12月24日(水)22時~配信。












