物語の舞台は、台北から南部・高雄へ向かう台湾新幹線(高鉄)の車内。妻と共にこの新幹線に乗車していた爆弾処理専門家のカンレンのもとに、元上司から「列車に爆弾が仕掛けられている」との一報が届く。
しかも列車を停めると爆発するという。台北から高雄までは96分。カンレンはこの96分の間に爆弾を見つけ出し、危機を解除しなければならない。犯人の目的は一体何なのか、そして乗客の運命はいかに…。
主人公の爆発物処理専門家を演じるのは、ジャッキー・チェンと共演の『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』や、NETFLIXで話題となったホラーコメディ『僕と幽霊が家族になった件』のリン・ボーホン。
妻役には『私の少女時代 Our Times』『赤い糸 輪廻のひみつ』のヴィヴィアン・スンが出演。
監督はデビュー作『狂徒』で金馬奨最優秀新人監督賞にノミネートされた新進気鋭のホン・ズーシュアン。脚本の構想から完成まで9年をかけ、台湾新幹線で導入されている車両が日本製であることから、車両セットの建設に当たっては日本から部品を取り寄せるなどし、台湾初の高速鉄道車両用スタジオを建設。ハリウッドのバーチャルアート技術を導入、1億元(約5億)以上を費やしてとことんリアリティーを追求した。そんな本作は、2025年9月に台湾にて公開するやいなや大ヒット、興行収入は2億662万元(約10億円)を記録し2025年台湾映画の興行収入1位という快挙を成し遂げた。
第27回台北電影節のオープニング作品に選出され、シンガポール、マレーシア、香港、ベトナムなどアジア各国でヒットを記録している。
『96分』は2026年3月13日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。





