来年こそ「なりたい自分」を目指すなら! 45歳ライターが「2025のうちに読んでおいてよかった」周囲に推しまくりの3冊とは?【2025年ベストバイ】 | NewsCafe

来年こそ「なりたい自分」を目指すなら! 45歳ライターが「2025のうちに読んでおいてよかった」周囲に推しまくりの3冊とは?【2025年ベストバイ】

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
来年こそ「なりたい自分」を目指すなら! 45歳ライターが「2025のうちに読んでおいてよかった」周囲に推しまくりの3冊とは?【2025年ベストバイ】

仕事だけでなく、家事に介護に育児に地域にと、それぞれがそれぞれの立場で多忙な日々を送るオトナサローネ執筆陣。彼女ら&彼らが各自の目線で今年「買ってよかったもの&行ってよかった場所」を語る、2025年ベストバイ&ベストプレイスです。

2025年に買ってよかったものとして「プチストレス解消に劇的に効いたベスト3」を挙げてくださった矢島美穂さん、つづいて2025年「読んでおいてよかった本」編です。

矢島美穂さんは、オトナサローネは家庭・育児領域を中心にインタビュー記事を手掛ける1980年生まれのライターさん。

【2025ベストバイ&ベストプレイス】

「来年こそ、新しい自分になる!」――だったら、本の力を借りてみない?

年末の足音が聞こえてくる今、この一年を振り返りつつ、来年の自分に期待を膨らませる方も多いのでは。たかが新年、されど新年。なりたい私になるために、グッと背中を押してもらえるいい機会ですよね。

今回の「ベストバイ」でご紹介するのは、そんな「新しい2026の自分像」を描くあなたに、そっとヒントを授けてくれる3冊の本。個人的に、「本当に読んでよかった!!」と身近な人にも推しまくっている本ばかりです。読了して行動に移した筆者のBefore/Afterと併せてご覧くださいね。

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1|片付けられる私になりたいなら:『あなたを動かす 片付けの切り札

「いつでも人を迎え入れられる家にする」――毎年筆者が手帳の「やりたいことリスト」に一番に書くことです。それほどに強い憧れを、気づけば4年、毎年書き続けている……つまり、全然、片付かない!!!

ところが、これまでなかなか変われなかったこの筆者が、4か月前からほぼ毎日15分、小さな片付けを日課にしています。これはもはや事件……。

そのきっかけを作ってくれたのが、『あなたを動かす 片付けの切り札』(本多さおり・著/大和書房)でした。

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本書の何が新しいかと言えば、片付けや収納のノウハウを説くのではなく、「まず腰を上げてモノを手に取る」という一歩を促してくれる本であるということ。

中でも個人的に革命的だったのが、「片付けには計画もいらない。考えなしでゴー!」という教えでした。

「え?見切り発車で始めたら、収拾がつかなくなるのでは?」と身構えた私に、「ロードマップを作るのはプロも無理。最短距離・最高効率という考え方は捨て、作業を繰り返しながら着地点をさがすべし」(以上、筆者意訳)と、著者の本多さんは語ります。最適解に一発で辿り着こうとするから壮大なプランを描いて億劫になってしまうのか!

その教え通り、試しに動き始めてみたら……あれれ、どんどん片付く!

手帳見開きの左側にはその日取り組んだ内容を、右ページにはBefore/Afterの写真や気づきなどをメモ

なんだかおもしろくなったのをいいことに、9月からはルーティンの掃除とは別に「1日1%(≒15分)を+αの片付け・掃除に充てる」ことに。手帳に軌跡を残して、経験のストック&自分で自分を褒める仕組みを準備し、コツコツ続けています。

四六時中、スッキリピカピカな家でなくてもいい。ちょっと動けばきちんと片付く。私にはそれができるから大丈夫。――片付けマインドとともに『片付けの切り札』が授けてくれたのは、小さな自信と穏やかさでした。

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2|子どもに寄り添える母になりたいなら:子どもの傷つきやすいこころの守りかた

我が子2人は、いずれも登校が不安定。ゆえに、これまで数々の書籍を読みながら、心理やコミュニケーションについて自分なりに学びを重ねてきました。

その一環で出合ったのが、『児童精神科の看護師が伝える子どもの傷つきやすいこころの守りかた』(こど看・著/KADOKAWA)です。

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著者のこど看さんは、児童精神科病棟で、入院中の子どもたちと日々接する精神科認定看護師。そう聞くと、多くのご家庭にとって遠い場所について書かれている一冊に思えるかもしれませんが……子育て中の親にとっての必読書だと、声を大にして言いたい!

特に心に響いたのは、「自分の人生の中に子どもがいる」のではなく、「子どもの人生の中に自分がいる」という考え方。子どもが困っている・苦しんでいることに以前より共感できるようになったからこそ、「私ができることは何か」「もっといい方法があるのでは」と、過剰に一生懸命考えてしまうんですよね。が、この一言に出会って以来、「それは自分のご都合主義になっていないか?子どもの人生を横取りしていないか?」と、一歩引いて客観的に眺める瞬間が増えた気がします。

不安になって、勝手にイライラして、思い通りにならない現実に不機嫌になって……ということが減ったのでしょうか、この1カ月の間に娘たちが立て続けに「ママ、最近イライラが減って怒らなくなったよね」とも。

そうそう、この本の効果がもう一つ。この本、夫が自らグイグイ読み、血肉にしてくれました!それまでは私が心理学や子どもとのコミュニケーションに関する学びをシェアしても「それって一つの流派でしょ?」と返ってくることが少なくありませんでした。ところが、「男性著者×専門資格者」という点が、夫の共感&納得を呼んだようです。

ちなみに、2025年12月に発売になったばかりのこど看さんの新刊『10代のこわれやすいこころの包みかた』もおすすめです!思春期の子育てに向き合うご家庭は、ぜひ。

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3|新しい趣味を増やしたいなら:学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話

ちょっとまとまった時間ができたら、美術館でゆっくり過ごすのが好きです。――なんて言っておきながら、美術に関する造詣が皆無な筆者……。

大人だからこそのんびりできる静かな空間に身を置くのは大好きだし、「きっと帰るころには心がタプタプに潤っているはず!」と胸を膨らませて出かけるものの、帰り道には「結局なんだかよくわからなかったな……」というショボンとした気持ちをこっそり抱いていました

ところが、『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』(ちいさな美術館の学芸員 (著))を読んで足を運んだ美術館で待っていたのは、これまでとは違う能動的な鑑賞体験だったのです!

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ところが、『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』(ちいさな美術館の学芸員・著/産業編集センター)を読んで足を運んだ美術館で待っていたのは、これまでとは違う能動的な鑑賞体験だったのです!

臨んだのは、この夏から上野で開催されていた「ゴッホ展」。

本書中では、展示がどのように企画されているのか、学芸員さんの日常など、美術館の裏側の話とともに、展示をどう楽しんだらいいのかといったヒントがたっぷり紹介されています。

その教えに倣い、以下のポイントを意識して鑑賞することに。

  • 集中力に緩急をつけ、気になるエリアに注力する
  • 鉛筆を借りて、良かった作品や後から調べたいことをメモ

「できるだけ多くの作品から何かを感じなくてはいけない」という呪縛から解放され、心惹かれる作品を集中的にじっくり観察できるようになったことで、作風や手法の変化に気づいたり、ゴッホの胸の内に思いを馳せて感情を重ねやすくなりました。

さらに、本書ですすめられていたのが、「鑑賞後にアウトプットする」こと。言われるがまま、習慣化している手帳に「鑑賞ログ」をメモすることに。

鑑賞中に書き留めたメモを参考に、気になる作品をネットで調べ直し、作品を目にしたときの感情を思い出すうちに、「自分はここに感動していたのか!」という気づきに触れたり、会場では知ることができなかった背景に辿り着けたり。まるで「二度目のゴッホ展」を味わうようでした。

「もっと美術館を楽しみたい」「2026年こそ美術館巡りを新しい趣味にしたい」とお考えなら、本書がきっと強くて優しい味方になってくれますよ。

【2025ベストバイ&ベストプレイス】


《OTONA SALONE》

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