明治安田生命は2025年12月9日、2025年生まれの子供の名前について調査結果を発表した。男の子は「湊」、女の子は「翠」が、それぞれ調査開始以来初めて1位を獲得した。読み方では、男の子は「ハルト」が17年連続、女の子は「エマ」がトップとなった。 同調査は1989年に実施して以来、2025年で37回目となり、名前に関する貴重な資料として好評を得ている。2025年生まれの子供の名前について、明治安田生命の個人保険・個人年金保険の既契約情報を対象に調査を実施した。調査数は、男の子6,312人、女の子6,193人。調査時期は2025年11月。 男の子の名前は、「湊」が、調査開始以来、初めてトップとなった。第2位の「伊織」という名前は、日本の伝統的な名前の1つである。同じく2位の「結翔」は、「結」は「つなぐ」や「結ぶ」という意味があり、「翔」は「空高く飛ぶ」というイメージである。 女の子の名前も、初めての名前「翠」がトップとなった。第2位の「陽葵」の「陽」の字は、日の光を意味する。そして「葵」の字は、「太陽の方向を向く植物」という意味を持つ。第3位の「紬」は、「紬」の由来となる絹織物は、糸をかけ合わせて長い時間と手間をかけて丹念に作られることから、「つなぐ」「丈夫さ」を連想させる名前である。 男の子の名前には日本の伝統文化や季語に由来する「和風ネーム」が人気の兆しとなった。昨年は、女の子の名前(表記)で日本の伝統文化や季語に由来する名前が人気だったが、男の子の名前にもその兆しが感じられる年となった。 トップ10には、古くから詩歌などに使われてきた「港」を意味する「湊」(第1位)や、人名に使われる「伊織」(第2位)、仏教・浄土思想に由来する「蓮の花」にちなんだ「蓮」(第5位)、月の始まりを意味し、新しいスタートや希望を象徴する「朔」(第6位)のほか、日本の伝統的な色(和色)である「碧」(第6位)や「藍」(第8位)など、日本人が古くから親しみを持つ事柄を表す漢字を用いた名前が目を引く。 男の子の読み方は、「ハルト」が17連覇を達成、女の子の読み方は、「エマ」が、2023年以来、再びトップとなった。◆2025年生まれの名前(表記)ベスト10(男の子)第1位:湊第2位:伊織第2位:結翔第4位:琉生第5位:蓮第6位:朔第6位:碧第8位:陽向第8位:陽翔第8位:藍◆2025年生まれの名前(表記)ベスト10(女の子)第1位:翠第2位:陽葵第3位:紬第4位:茉白第5位:凛第6位:陽菜第7位:心陽第8位:彩葉第8位:詩第10位:琴葉第10位:結菜