Duolingoは2025年9月、海外留学の経験者や検討者などを対象に意識調査を実施した。調査の結果、留学を検討するうえで費用や治安・安全面への懸念が大きいことや、英語力証明試験の受験費用、結果の待機時間、会場へのアクセスなどが大きな負担となっている実態が明らかになった。 実際に留学を検討する際に、不安や障壁と感じるものを複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「治安・安全性」(54.4%)であった。ついで「費用」(51.7%)、「語学力不足」(42.3%)と続く。多くの人が、留学先の安全や経済的な側面を大きな課題として捉えているようすがうかがえる。 特に「費用」への懸念は世帯年収によって傾向が異なり、低・中所得層で強い傾向がみられた。一方で、年収が上がるにつれて「治安」や「情報不足」など、別の課題への意識が増加することもわかった。安心して留学できる環境づくりが依然として課題であることが示唆される。 留学準備の中でも、英語力証明試験に関する負担が大きいことも明らかになった。規定点数を満たすために複数回受験する人は多く、受験回数が2回以上にのぼる人は66%に達した。それにともない、試験にかかった費用は5万円以上の出費となった人が41.1%を占め、経済的な負担の大きさが浮き彫りになった。 負担は費用面だけにとどまらない。試験の結果が出るまで不安を感じた人は62%、試験会場へのアクセスが不便だったと感じた人は52.9%にのぼった。試験そのものだけでなく、結果を待つ時間や試験会場への移動といったプロセスも、留学準備における心理的・物理的な負担につながっている実態が明らかになった。 出願料や試験料、渡航費などを含む留学準備費用の合計は、「30~50万円未満」が11.3%ともっとも多かった。個人差は大きいものの、中には「100万円以上」かかった人も1割(10.6%)存在し、経済的なハードルが大きいことがわかる。留学に前向きな姿勢をもっていても、実際に踏み切れない背景として、費用負担の大きさが影響しているとみられる。 英語力証明試験に求める要素(複数回答可)としては、「信頼性・評価の高さ」が37.8%で最多であった。ついで「試験費用の手ごろさ」(30.7%)、「受験できる会場の選択肢が多いこと」(28.1%)、「試験内容が公平・わかりやすいこと」(26.9%)が上位に入った。試験の信頼性を重視しつつも、費用や利便性を求める声が多いことがわかる。また、オンラインで受験できることへのニーズ(19.8%)や、導入している教育機関の多さ(17.2%)も一定数存在した。 調査方法はインターネット調査、期間は2025年9月、海外の高等教育機関(大学・大学院・短期大学・高専)への留学を経験・検討した全国の18歳以上男女を対象に実施した(有効回答数:1,070名)。
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