中学受験達成度テスト「リロ模試・国語」提供開始 | NewsCafe

中学受験達成度テスト「リロ模試・国語」提供開始

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“AI搭載”個別達成度テスト「リロ模試」
  • “AI搭載”個別達成度テスト「リロ模試」
  • 学習の達成度を「見える化」
 リバランスは2025年11月4日、発達障害やギフテッドの特性をもつ子供向けに、AIが学習履歴を分析して個別最適化する中学受験達成度テスト「リロ模試・国語」の提供を開始したと発表した。学んだ単元だけでテストが構成されるため、子供は自らのペースで効率的に学力向上を目指すことができる。

 中学受験は、小学校の学習範囲を大きく超える高度な内容と広範な出題範囲に特徴がある。特に、LD(学習障害)やADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラムなどの発達障害や、ギフテッドの中でも学習面に困難をあわせもつ2E型の特性がある子供にとっては、画一的な学習方法や模試だけで本来の力を十分に発揮することが難しいという課題があった。

 リロ模試は、カリキュラムの不一致により未学習の単元が出題されたり、適切な難易度の外部模試が見つけにくかったりする現状を解決するため、日々の学習成果を正確に測り、次の一歩に繋げるツールとして開発された。

 おもな特徴は4つある。1つ目は「AIによる完全パーソナライズテスト」。子供の学習履歴に基づき、すでに学んだ単元のみを出題範囲としてAIがテストを自動で生成する。理解度に合わせて最適な問題が出題されるため、無理なく実力を試すことができる。

 2つ目は「学習の達成度を『見える化』」できること。テスト結果はAIが即座に分析し、単元ごとの正答率や達成度を一覧で表示する。弱点と判定された単元を繰り返し学習し、定着度を確認することで、着実に苦手を克服できる。さらに、過去のテスト結果との比較により、長期的な成長も実感できるという。

 3つ目は「発達特性ごとの達成度がわかる」点。テスト結果には、子供の発達特性を考慮した達成度分析が表示される。これにより、「得意を伸ばす」だけでなく、「特性上、困難が予想される単元」への対策など、ひとりひとりの目標に合わせた具体的な学習計画の立案が可能になる。

 4つ目は「外部模試の練習に最適」なこと。実施回数が限られる外部模試の前に、テスト形式に慣れるための練習としても活用できる。「テスト慣れ」という課題を克服し、本番で実力を発揮するための準備を支援する。

 「リロ模試」は2025年11月時点で、算数と国語を提供しており、理科・社会は開発中だという。今後は、ユーザーからのフィードバックを反映させながら、AI分析の精度向上やコンテンツを拡充。将来的には自治体や保育・教育機関との連携も視野に入れ、地域社会全体で子供の成長を支えるエコシステムの構築に貢献していくことを目指すとしている。
《風巻塔子》

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