スマホ誘惑から解放、中学生の成績アップに効果的な「塾の自習室」活用法 | NewsCafe

スマホ誘惑から解放、中学生の成績アップに効果的な「塾の自習室」活用法

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もっとも集中して勉強できる場所は
  • もっとも集中して勉強できる場所は
  • 塾の自習室を利用した影響は?
  • 塾の自習室を利用する頻度は?
 2025年10月、教育Webメディア「こども教材プラス」が中学生の保護者を対象にした調査を実施した。塾の自習室がもっとも集中できる学習環境として、59.4%の支持を獲得し、自宅の21.7%を大きく引き離す結果となった。

 「中学生の親の悩み」についての調査は、中学生の保護者106名を対象に、2025年10月にインターネットを使用した任意回答方式で行われた。

 調査の結果、保護者の83%が定期テストにおいて塾の自習室の利用が好影響をもたらしたと実感し、高校受験対策としても77.4%がポジティブな影響を感じている。なぜ多くの中学生が塾の自習室を選ぶのか、その理由について詳しく解明する。

 塾の自習室を選ぶ理由として、「静かな環境」や「仲間からの刺激」「誘惑の遮断」があげられている。特に「静かで落ち着いた環境だから」65名が回答、「周りの生徒から刺激をもらえるから」57名が回答、「スマホやゲームなどの誘惑がないから」54名が回答し、これらが中学生の集中力を引き出す要因となっていることが明らかになった。

 保護者の声からも、その影響の大きさがうかがえる。アンケートの自由記述から「自宅ではスマートフォンや漫画などの誘惑が多く、集中できませんでしたが、自習室では真剣に勉強する環境ができていたため、集中できました」と語る。他の保護者も同様に、塾の自習室の有効性を認識している。

 また、塾の自習室の利用頻度は「週2~3日」が49名ともっとも多い。この利用方法が学習習慣の一部となり、さらに利用タイミングとして「長期休み」を選ぶ割合も82名と非常に高くなっている。

 「こども教材プラス」の編集長・高野智弘氏は、「中学生にとって塾の自習室が、単に静かな場所というだけでなく、『スマホという最大の誘惑から逃れ、仲間と頑張れる空間』という、現代ならではの価値を持つ聖域になっていることが分かりました。『家で勉強しない』という悩みの根本原因は、お子様のやる気だけの問題ではなく、誘惑が多すぎる環境にあるのかもしれません」とコメント。物理的な環境変化が、子供の学習意欲と成績向上にもっとも効果的であることをデータが示唆している。
《風巻塔子》

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