京都先端科学大学は、2026年度入試から共通テスト利用入試〈A日程~D日程〉において、入学検定料(通常1万円)を完全無料化することを発表した。これは物価の高騰や経済の先行き不安により、大学進学が難しい状況にある受験生を支援する目的で行われるもので、近畿エリアの総合大学としては初めての取組みとなる。 京都先端科学大学は、2018年にニデックの創業者である永守重信氏が、前身の京都学園大学の経営に参画。グローバル社会で活躍できる人材育成を目指して改革を進め、2019年に現在の大学名に変更した。さらに、2020年には日本で初めてすべての授業を英語で行うEMI(English Medium Instruction)を取り入れた工学部を新設するなど、先進的な取組みを行ってきた。 今回の入試の完全無料化と2024年度新設した「KUAS未来奨学金」は、永守氏自身の経験から、学びへの意欲があるにもかかわらず経済的な理由で進学を断念する受験生に対し、学修機会を提供するために実施するもの。 今後も京都先端科学大学は、学びたいという意欲を持った受験生を応援し続けるという。