私立高の実質無償化、中学生15%・保護者22%が進路見直し | NewsCafe

私立高の実質無償化、中学生15%・保護者22%が進路見直し

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「公立高校」から「私立高校」へ希望変更する割合(中学生)
  • 「公立高校」から「私立高校」へ希望変更する割合(中学生)
  • 「公立高校」から「私立高校」へ希望変更する割合(保護者)
  • 授業料支援の概要を確認する前後の進路希望(中学生)
  • 授業料支援の概要を確認する前後の進路希望(保護者)
  • 「私立高校」へ希望変更する動機として考えられる要素(中学生)
  • 「私立高校」へ希望変更する動機として考えられる要素(保護者)
 高校授業料無償化の拡充が進められる中、北海道教育委員会が行った調査で、進路希望を公立から私立高校に見直すと回答した割合が中学生14.9%・保護者は21.6%にのぼることがわかった。

 北海道教育委員会は、現在、国において検討されている高校授業料無償化が実現した場合の進路希望の変化を把握するため、全道の中学校1年生から3年生および、その保護者(札幌市含む)を対象にアンケート調査を実施した。調査期間は5月20日~6月30日。回答件数は、中学生1万8,600件(55.6%)、保護者1万4,876件(44.4%)の計3万3,476件。

 授業料支援の概要を確認する前の進路希望は、「自宅から通学可能な公立高校の普通科や総合学科」が中学生68.8%・保護者76.7%ともっと高く、ついで「自宅から通学可能な私立高校」が中学生10.8%・保護者8.3%。学年別の回答でも同様の傾向となった。

 一方、授業料支援の概要を確認した後は、「自宅から通学可能な公立高校の普通科や総合学科」の割合がもっとも高いものの、中学生は12ポイント減の56.8%・保護者は19ポイント減の57.7%へと低下。ついで高い「自宅から通学可能な私立高校」は中学生10.1ポイント増の20.9%・保護者15.6ポイント増の23.9%といずれも上昇した。

 進路希望を「公立から私立高校に見直そうと思った」割合は、中学生が14.9%、保護者21.6%にのぼった。「私立高校」へ希望変更する動機を複数回答で尋ねた設問では、中学生・保護者共に「学費などの経済的負担」と「高校卒業後の進路」がいずれも7割を占めた。

 調査結果は、北海道教育委員会のWebサイトから閲覧できる。
《川端珠紀》

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