非常に混雑する9月の万博。東大生が「万博に適した回り方だった」とおすすめする、その攻略法とは | NewsCafe

非常に混雑する9月の万博。東大生が「万博に適した回り方だった」とおすすめする、その攻略法とは

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非常に混雑する9月の万博。東大生が「万博に適した回り方だった」とおすすめする、その攻略法とは

さんきゅう倉田です。東京大学経済学部金融学科の3年生です。

稀に「社会人入試で東大に入ったの?」と聞かれることがありますが、そんなものは東大にはありません。

ただ、一般入試より難易度が低く、大卒以上が受けられる制度として「学士入学」があり、文学部などで募集があります(経済学部は現在募集していない)。入学試験は主に語学なので、英語やフランス語などが得意な方は調べてみると良いでしょう。

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▶東大生の万博当日のスケジュールは

東大生の万博攻略。当日のリアルなスケジュールを公開

我々は二日間行ったが、1日目は11時30分の入場だった。平日だったこともあり、入り口ではほとんど並ばない。大型バスで来場したので西ゲートから入り、左に曲がって、きっと有名な建築家やデザイナーの作品だろう椅子を横目で見ながら、パソナ館方面に向かう。

このときすでに、23人のうちの6人ほどで群れを作っていた。別に仲良しグループとかそういうわけではなく、なんとなく近くにいた東大生である。

まだ2度、3度しか顔を合わせたことがなく、話したことすらない人間もいるが、不思議と同じ気持ちであるから、「何見る?」「一緒に見よう」などと声を掛け合って、他人の行きたいパビリオンに便乗する。どうしても行きたいパビリオンがあればその旨を述べることで、何人かが同意する。協調性のある東大生が集まっているのだ。

「1人で周りたい!」と主張し、颯爽と大屋根リングの方に駆けていくよう孤独を愛する者はいない。

対人スキルがそれなりにあって、デザインやアイデア、研究など何か得意がある東大生だけが参加している。今後、チームを組んで一つの課題解決のために数ヶ月間作業をするが、そのために他の学生と親睦を深めた方がいいとそれぞれが分かっている。だから、自然と群れが発生する。

▶東大生はどこから回った?

最初の持ち時間が90分だったので、我々はリング近くの海外のパビリオンの様子を見ることにした。あまり並んでいないパビリオンを探しつつ、万博の雰囲気を掴むためである。

吸い込まれるように人が入っていくインド館を誰かが見つけ、「入れるよ」「行ってみよう」などど簡単な会話をして、冷気を辿るように門をくぐる。すでに汗だくである。調度品やモニターを見て、10分ほどで退出し、パビリオンひとつの所要時間をなんとなく把握して、我々の万博がスタートした。

近くにはタイやベルギーのパビリオンがあるが、行列ができている。少し散策してみることにし、大屋根リングから中央に向かうと、コモンズや「夜の地球」があって、この辺りはあまり並んでいないことが分かる。

中に何があるのか、どのような展示なのか誰も知らなかったが、日陰と冷房に飢えていた我々は、「あそこに入ってみよう」という誰かの声かけに従った。暑さで思考は停止しかけていて、最早なんでも良かったのだ。

ただ、このような入場の方法は、万博に適していたと感じる。コモンズで得られる異文化との接触は非日常的で魅力があったし、夜の地球の美しい展示とその発想は我々の脳を刺激するのに十分だった。

これから万博に行くみなさんは、ほとんど並ばずに入れるパビリオンなどないかもしれない。

ただ、もしあったならば、関心の有無など気にせずとにかく飛び込んでみてほしい。あなたをより高次の次元に誘う知識や美しさと邂逅できる可能性があるからだ。

■編集部より

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