2025年7月27日から8月3日まで、ボリビアのスクレで開催された第37回国際情報オリンピックにおいて、日本代表の高校生4名が参加し、1名が金メダル、3名が銀メダルを獲得した。これにより、4名全員が文部科学大臣表彰を受賞することとなった。 国際情報オリンピックは、高校生以下の生徒を対象に、数理情報科学の問題解決能力を競う世界大会。参加者は、与えられた問題を解くための効率的で質の高いアルゴリズムを考案し、そのアルゴリズムに基づいて正しく動作するプログラムを作成することが求められる。使用言語はC++で、競技は2日間にわたり行われる。 今回の大会には、84か国・地域から330名の選手が参加した。日本代表として参加したのは、筑波大学附属駒場高等学校の太田克樹さん(3年)、開成高等学校の坂山航大さん(3年)、神奈川大学附属高等学校の平澤由埜さん(1年)、武蔵高等学校の松葉大和さん(3年)の4名。太田さんが金メダルを獲得し、坂山さん、平澤さん、松葉さんが銀メダルを獲得した。 国際情報オリンピックは1989年にブルガリアで始まり、日本は1994年から参加を開始した。2006年からは毎年4名の選手を派遣しており、今年で23回目の参加となる。2024年のエジプト大会では、日本は金メダル2名、銀メダル2名を受賞している。 文部科学省は、科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援しており、今回の成績を踏まえ、特に優秀な成績をおさめた者に対して文部科学大臣表彰を行っている。 次回の国際情報オリンピックは、2026年にウズベキスタンで開催される予定である。日本代表選手の選抜は、国内予選を経て行われる。