【酒井美紀さんインタビュー】41歳で大学院へ、43歳で不二家の社外取締役に。「おかげで骨密度がびっくりするほど高い」挑戦し続ける揺らがない体の秘訣は運動習慣と食事にあり!? | NewsCafe

【酒井美紀さんインタビュー】41歳で大学院へ、43歳で不二家の社外取締役に。「おかげで骨密度がびっくりするほど高い」挑戦し続ける揺らがない体の秘訣は運動習慣と食事にあり!?

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
【酒井美紀さんインタビュー】41歳で大学院へ、43歳で不二家の社外取締役に。「おかげで骨密度がびっくりするほど高い」挑戦し続ける揺らがない体の秘訣は運動習慣と食事にあり!?

現在、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にハーマイオニー・グレンジャー役として出演中の俳優・酒井美紀さん。俳優であり、母。そして41歳で大学院へ進学するなど、肩書きや年齢にとらわれず自分のペースで人生の舵をきる酒井さんの、しなやかな生き方を支える揺らがない体やメンタルはどのようにつくられているのか、お話を伺いました。

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日常の食事で無理なく体の内側から整える

――40代になると心身ともに変化や揺らぎが訪れますが、何か工夫されていることがあればおしえてください。

食事で意識しているのは、タンパク質と食物繊維をしっかり摂ること。このように食生活を変えたらすごく体が軽くなって朝起きるのがラクになった気がします。

たんぱく質は納豆やお豆腐、お魚を中心に、毎日手のひら1杯分くらい意識して摂るようにしています。お肉も大好きなのですが、40代になってからはお魚の比重をちょっとずつ増やしたり、揺らぎの予防策としてイソフラボンが摂れる食材を選んだり、減塩を心がけてみたりと体調と照らし合わせながら調整しています。

サプリメントには頼りすぎず、できるだけ食材から自然なかたちで体に摂り入れるのが私の性格的にも体にも合っているみたいです」

“芯”を支えるピラティスとフラメンコ

――仕事柄、表舞台に立たれますが、スタイル維持のために行っていることは?

「通い始めて2年半ほどになりますが、ピラティスのレッスンを続けています。頻度としては10日に1回くらいのペースですけど、続けているとやっぱり違いますね。インナーマッスルを鍛えられるので、姿勢が整いますし、呼吸も深くなります。骨盤底筋といった女性は特に鍛えておきたい部位にもアプローチできるのもピラティスの魅力。年齢を重ねると体を支える筋力の重要性をひしひしと感じます」

――趣味がフラメンコとのことで、体を動かすのがお好きなんですね?

「はい、6年ほど前からフラメンコは趣味として続けているのですが、かかとを床にドンって打ちつける動作が骨に刺激を与えてくれるそうで、骨密度が高まるらしいんです。というのもフラメンコの先生が60代なんですが、骨密度がびっくりするほど高くて。

それにフラメンコは感情を出す踊りでもあるからメンタルにもいいんです。私は舞台で感情を出すことが多いですが、フラメンコはまた違う回路で発散できる。終わった後はすっきりして、心も体も整う感じがします」

41歳で大学院へ。好奇心が前に進めてくれる

写真提供:TBS/ホリプロ 撮影:山本春花

――俳優として活躍しながら子育ても。多忙な中、41歳で大学院に進学された理由は?

「最初に大学院を意識したのは2007年でした。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使に就任したことをきっかけに活動に関わる中で、もっと知識が必要だと痛感して。ですが当時は仕事と子育てが忙しく、今学び始めたとしても中途半端になってしまうかもしれないなと思って。

大学院の資料を取り寄せたりはしていたのですが、「タイミングは今じゃない」と保留に。ただし諦めたわけではなかったんです。10年以上経って、41歳のときにようやくタイミングが整い、進学することになりました。しかも10年前に最初に調べた大学院に。

好奇心があると、学びたいことって自然に見えてくるんですよね。学びは年齢に関係ない。むしろ40代になって、自分で時間をつくれるようになってからの方が集中できるのかもしれません」

――キャリアや年齢を重ねるほど、“初めて”に出会うのが難しくなるもの。40代を迎えても、新鮮に心を動かし続ける酒井さん流の思考法とは?

「ひとつの出来事を細かく分けていけば、全部が初体験になると考えているんです。例えば同じ舞台でも、演出や共演者、時期が違えば、毎回が“初めて”になりうる。自分の物事の捉え方、気の持ちようによっては、日常の中に“初めて”は散りばめられていて、人生は常に新鮮で楽しめるものになる。

私は役者という仕事柄もあって、電車の中で乗り合わせた方たちを、つい観察してしまうのですが、『最近はまた紙の本を読んでいる人が多くなってきたな』と、そんな小さな変化を感じることも、ひとつの刺激になります。目の前の日常にしっかり関心を持ってアンテナを貼っておくだけでもいろんな発見があるので、飽きずにいられるのだと思います」

【PROFILE】

酒井美紀/俳優

1978年2月21日生まれ、静岡県出身。1995年、岩井俊二監督の映画『Love Letter』俳優デビューし、同年に日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。1996年のドラマ『白線流し』で脚光を浴び、数々の映画、ドラマ、舞台、CMなどに出演。私生活では2008年結婚、2010年長男出産。俳優業以外では、2007年、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使に就任。2019年、41歳で国際協力活動の知識を深めるために大学院に進学。42歳で株式会社不二家 社外取締役に抜擢されるなど幅広く活躍中。現在はハーマイオニー・グレンジャー役を務める舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』がTBS赤坂ACTシアターでロングラン公演中。インスタグラム : @mikisakai.mua

【INFORMATION】

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』

TBS赤坂ACTシアターにてロングラン上演中。

写真提供:TBS/ホリプロ 撮影:渡部孝弘

世界的に有名な小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、舞台のために書き下ろした8作目の物語。長年、自身の小説の舞台化の話を断ってきたJ.K.ローリングが「家族、愛、喪失をテーマに、小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たなストーリーを舞台化する」という提案に初めて共感してスタートしたプロジェクトで、2016年のロンドン初演以降、世界中で大ヒットを記録。日本公演は2022年開幕以降、ロングラン上演中で、2026年1月末までの公演延長が正式決定。ハリー・ポッターの世界感にどっぷり浸れる圧倒的な舞台美術、演出、音楽、キャストの熱演で魔法を体感できるとあって、多くの観客を魅了し続けている。


《OTONA SALONE》

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