2026年卒の高校生の初任給が、前年比105%増の平均20万1,611円となったことが2025年7月14日、ハンディの調査からわかった。初任給額がもっとも高かったのは建設業界。高卒の就職市場は、引き続き「超売り手市場」の状況といえる。 この調査は、2025年7月1日~13日にかけて、高校生向け求人票管理システム「ハンディ進路指導室」に登録された全国約220万枚の求人票データをもとに、2025年度(26卒)向けの高校生新卒求人に関する給与条件等の速報値を集計したもの。 2025年度の高校生新卒向け求人における給与平均額は、前年比8,802円増(105%増)の20万1,611円となり、年々上昇している。 職業分類別では、建設関係が引き続き高水準を維持し、22.1万円に達した。情報関係や製造関係も前年度比105%超と伸長し、20万円を超えている。都道府県別では、神奈川や東京などの大都市圏で高水準傾向が継続しており、給与額は全国的に上昇傾向が続いている。47都道府県中46都道府県が月給20万円台に到達し、前年の17都道府県から大幅に増加した。 休日数の全体平均は114.7日で、前年比2日増となった。職種別では、情報・通信系が121.0日で最多となり、建設関係も年間115.9日と増加している。ハンディの取締役 前澤隆一郎氏は、「労働環境の整備が着実に進んでいる」と語る。 高校生向けの求人票管理システム「ハンディ進路指導室 就職版」は全国2,177校で導入。2025年4月からは、指定校推薦要項の管理システム「ハンディ進路指導室 進学版」も提供を開始。生徒ひとりひとりの主体的な進路選択を後押ししている。