大学生の就職率は高水準を維持、過去2番目の98.0%…旺文社 | NewsCafe

大学生の就職率は高水準を維持、過去2番目の98.0%…旺文社

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大学生の就職率の推移 (c) 2025 旺文社 教育情報センター
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  • 旺文社教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2025年6月3日、文部科学省と厚生労働省による就職状況調査をもとに「2025年大学生の就職率98.0%!前年よりダウンも過去2番目の高さ」と題した就職分析を掲載した。コロナ後の高い水準を維持し、私立大学では過去最高の98.1%を記録した。

 文部科学省と厚生労働省は5月23日、2025年3月卒業の大学生・短大生などを対象とした「大学等卒業者の就職状況調査」の結果を公表。旺文社教育情報センターでは、これをもとに大学生の就職率の推移などをまとめている。

 大学生の就職率は98.0%。1996年度の調査開始以降で最高だった前年度の98.1%より0.1ポイント下がったものの、コロナ後の回復傾向を維持した。

 設置者別では、私立大学が前年度比0.2ポイント増の98.1%で過去最高。国公立大学は、前年度比0.9ポイント減の97.6%だが、就職率自体は過去5番目に高い数値となった。

 男女別では、男子が前年度比0.3ポイント減の97.6%、女子が前年度比0.2ポイント増の98.5%で、いずれも過去2番目に高い就職率。文系・理系別では、文系が前年度比0.3ポイント増の98.2%で、2018年と並び過去最高を記録。理系は、前年度比1.5ポイント減の97.3%で、過去8番目に高い就職率だった。

 大学生の就職状況は、2008年9月のリーマン・ショック、2020年からのコロナ禍など、景気や社会情勢が大きく影響する。その一方で近年は、超高齢社会・人口減少社会の中で企業の積極的な採用活動がみられる。コロナ後の社会活動も正常化しており、旺文社教育情報センターは「こうした背景から、大学生の就職状況が堅調を維持しているとみられる」と分析している。

 旺文社教育情報センターでは、大学生の就職率の推移について、国公・私立大別、男女別、文系・理系別、エリア別にグラフで紹介。短大生、高専生、専門学校生の就職率の推移グラフも掲載している。
《奥山直美》

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