中央大学は2025年6月4日、次世代を拓く「行動する知性」を備えた人材養成を目指し、2027年4月に多摩キャンパスに「スポーツ情報学部(仮称)」と「情報農学部(仮称)」を開設予定であると発表した。Society5.0の時代に活躍できる知性と行動力を備えた人材の育成を図る。 中央大学は、Society5.0の時代に活躍できる知性と行動力を備えた人材育成を目指し、2027年4月に多摩キャンパスの立地特性を背景とした「スポーツ情報学部(仮称)」および「情報農学部(仮称)」の開設を予定している。 新たに開設される2学部により、12学部、大学院8研究科、専門職大学院2研究科、4附属高等学校、2附属中学校と9研究所を擁する総合大学として、地域や社会との交流を積極的に推進する。さらに「開かれた中央大学」として、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。 スポーツ情報学部(仮称)は、AI・データサイエンスの能力・技術とスポーツ領域に関する専門知識を活用し、アスリートやスポーツ競技、スポーツビジネス、スポーツ指導などに関するデータを適切に分析する能力をもつ人材を育成する。データを重視した複合的思考力を身に付ける文理横断・融合教育を展開し、スポーツデータサイエンスを軸に新たな価値を創造することができる人材を育てる。 情報農学部(仮称)は、経済発展と環境保全の両立を目指し、国際感覚と法的素養をもとに、農学に関する専門的かつ広い知識をもつ人材を育成する。農業現場と連携した現場実践型の科目を設置し、早期体験学習を重視する。農・食・環境を取り巻く法的・国際的問題に挑戦する素養を醸成し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。 中央大学の河合久学長は「新学部は、これまで人文・社会科学系の学部を中心に構成されてきた多摩キャンパスに理系の視座を取り入れるものであり、その実現は、本学の学問領域のさらなる拡充と文理融合型教育の展開を図るうえで重要な一歩となります」とコメントしている。