日本英語検定協会は2025年5月2日、「英検準2級プラス」の受験者は「2級」や「準2級」とのダブル受験者が多い傾向があると発表した。 2025年度第1回検定回より新設された「準2級プラス」は、高校卒業時の到達目標とされる英検2級レベルの英語力(CEFR B1)の獲得に向けて、学習者がモチベーションを維持しながら英語学習に取り組めるよう、身近な目標級として「準2級」と「2級」の間に導入されたもの。 日本英語検定協会によると「準2級プラス」申込者の傾向を分析したところ、ほかの級に比べ、上位級・下位級とのダブル受験(連続した2つの級を受験できる制度)する人が多いことが明らかになったという。4月までに英検(従来型)に個人申込した受験者のうち、2級と準2級プラスをダブル受験する人の割合が20%弱、また準2級プラスと準2級をダブル受験する人の割合が約10%であることがわかったとしている。 準2級と2級の間に高い壁があるといわれるなかで、大学入試などで広く活用されている2級レベルの英語力(CEFR B1)へのステップとして、「準2級プラス」の受験を呼び掛けている。現在、6月・7月に実施する英検S-CBTについて順次申し込みを受け付けている。コンピュータで受験できる英検S-CBTは、原則毎週土日に実施されており、1日で4技能の測定が可能。 日本英語検定協会のWebサイトでは、準2級プラスの概要や特長、位置づけ、サンプル問題、審査基準などを掲載している。また、「2級」と「準2級プラス」のライティング問題(英文要約)を比較するリーフレットも公開。受験を検討している人は、ぜひ見比べてチャレンジしてみてほしい。また、先生には、出題レベルの把握や生徒の受験級の検討に活用することとともに、教材や掲示物としても役立ててほしい、としている。