本を読まない不読率が上昇、高校生35%以上が不読…東京都 | NewsCafe

本を読まない不読率が上昇、高校生35%以上が不読…東京都

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令和6年度 子供読書活動推進に関する調査の集計結果について<概要版>
  • 令和6年度 子供読書活動推進に関する調査の集計結果について<概要版>
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 東京都教育委員会は2025年4月24日、2024年度(令和6年度)子供読書活動推進に関する調査の集計結果を公表した。1か月間に1冊も本を読まない不読率は、小1が7.6%、小5が7.4%、中2が11.6%、高2が36.3%。いずれも前回調査より不読率が上昇した。

 調査は、都内の児童生徒の読書の状況や公立学校・公立図書館の読書活動等の現状を把握し、今後の施策に活用するため、「第四次東京都子供読書活動推進計画」に基づき行っている。2024年度の読書状況調査は、2024年9月に都内公立学校の児童・生徒(小1、小3、小5、中2、高2の5%抽出)を対象に実施。読書活動取組状況調査は、都立学校および都内公立学校、区市町村教育委員会、区市町村子供読書活動主管課を対象に行なった。

 1か月の間に1冊も本を読まなかった児童生徒の割合(不読率)は、「小1」7.6%(前回2022年度は4.5%)、「小3」7.4%(同4.6%)、「小5」7.4%(同5.1%)、「中2」11.6%(同10.3%)、「高2」36.3%(同33.4%)。いずれの学年も、前回の2022年度調査時より不読率が上昇した。

 「本」の中には電子書籍も含んでおり、読んだ本の中に電子書籍があった児童生徒の割合は、「小1」17.7%(前回2022年度は13.5%)、「小3」18.1%(同13.6%)、「小5」22.9%(同18.3%)、「中2」28.2%(同23.7%)、「高2」33.7%(同27.6%)。電子書籍を読んだ児童生徒は増加傾向にあり、小学生では3割前後ほど学校貸与の端末で読んでいることがわかった。

 なお、参考までに、全国における児童生徒の不読率は、「小学生(4~6年生)」8.5%、「中学生」23.4%、「高校生」48.3%。小中学生の不読率は前回調査時より増えたが、高校生は2.8ポイント改善した。全学年で東京都よりも不読率が高い結果となっており、全国的に学年があがるほど読書率が低下する傾向が明確にみられる。

 本を読まなかった理由は、「読みたい本がなかった」がもっとも多く39.9%。ついで「本を読むことに興味がない」39.4%、「本を読む時間がなかった」31.3%となっている。また、「文章を読むこと、字を見ることが嫌いだから。面倒だから」という回答が前回より3.5ポイント増え、20.3%となった。

 調査結果の概要および詳細な報告書は、東京都子供読書活動推進計画ホームページ「未来を支える読書」に掲載されている。
《畑山望》

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