窪塚愛流、“普通の高校生”が本気で俳優を目指すまで 父・窪塚洋介に伝えた瞬間に「自分の道はこれしかないんだ」<「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」インタビュー後編> | NewsCafe

窪塚愛流、“普通の高校生”が本気で俳優を目指すまで 父・窪塚洋介に伝えた瞬間に「自分の道はこれしかないんだ」<「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」インタビュー後編>

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モデルプレスのインタビューに応じた窪塚愛流(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/01/31】「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(1月26日公開)に出演している俳優の窪塚愛流(くぼづか・あいる/20)。幼い頃から表現者に囲まれて育った彼が、芸能の道を選ぶまでの葛藤と決意を固めた瞬間とは。<後編>

【写真】窪塚愛流、大量ゾンビとの撮影裏側

◆窪塚愛流「自分の道はこれしかない」と本気で思った瞬間

俳優デビューのきっかけは、小学5年生の時に父・窪塚洋介が出演した映画「プラネティスト」(公開は2020年)の撮影現場に行った時のこと。そこで豊田利晃監督から声をかけられて、映画「泣き虫しょったんの奇跡」(2018年)のオーディションを受けて合格。松田龍平の少年時代を演じた。

しかしそこから継続して芸能活動をしていたわけではなく、中学・高校時代はいわば“普通の学校生活”を送っていた。そんな彼が、芸能の道で進んでいこうと決意したきっかけは?

「自分に夢を与えてくれたのは、父や母、それから叔父です。父は俳優、叔父はアーティスト、母は元ダンサーと皆表現者だったので、何かを表現することに昔から憧れを持っていました。そんな中、自分の背中を押してくれたのが高校のクラスメイトです。僕が将来について迷ったり悩んだりしていた時に、クラスの周りの子たちはスポーツや音楽、芝居など自分の好きなことに熱中して、没頭していて…。僕はたまたま特別コースというクラスに入っていたのですが、休み時間には色々なところで自分の活動について話している人たちがいました。当時の僕は芸能活動もしていなかったので、『自分は何のためにこのクラスに、そういう子たちがいる中にいるんだろう』と考えた時に、勝ち負けではないのですが、勝手に友達に負けている気がしました。そういう経験が積み重なって、『僕も自分にしかできない何かを表現したい、周りに負けたくない』という想いが膨らんで、いまこの場所に立たせていただいています。なので、クラスメイトの頑張ってる姿勢を見たことが1番のきっかけです」

「僕は勉強ができなかったし、両親の影響もあって、自分がどこかの会社に勤めて働く…という仕事はしないんだろうなとどこかでずっと思っていました。親への憧れや華やかな芸能界に惹かれていたこともあります。でも、友達に背中を押されて、初めて父に『俳優をしたい』と伝えた瞬間に『自分の道はこれしかないんだ』と本気で思いました。生まれた時から高校までふわふわと頭の中にあった考えが、クラスメイトと過ごす日々でぎゅっと圧縮されて、父に告げた時はもう全てが自分の心の中で落とし込まれていた。そういう感じでした」

◆窪塚愛流の夢を叶える秘訣

最後にモデルプレスが恒例で聞いている“夢を叶える秘訣”を尋ねてみると、窪塚は「人に感謝する気持ちと諦めない気持ち」と回答。その理由には、周囲の人から受けた影響を確かに自分の力へと変えてきた彼の生き方が真っ直ぐあらわれていた。

「いま自分がこうしてモデルプレスさんでお話できていることも決して自分だけの力ではなくて、多くの人たちの支えがあるからこそだと思っています。周りの人に対するありがたみは何にも変えられないし、それだけでものすごい力を持っている。そういう気持ちを持っている人は、1回だけではなく何度も何度も自分の夢の場に立てると思います。またそういう人は誰かの夢や、誰かが嬉しくて幸せな時にその心の中にいるような存在にもなれると思います。なので、感謝の気持ちを持つことはとても大切なことだと考えています」

「もう一つ、諦めない気持ちと言ったのは、僕自身もまだ全て夢を叶えているわけではなく、自分の勉強不足や弱さを痛感した時に必要以上に考えてしまったり傷ついてしまったりして、『僕は他の人よりも弱いんだな』と思ったからです。そういう時は弱音がこぼれてネガティブになって、最終的に自分の好きなことまで投げ出してしまいそうになったりします。でも『諦めたらそこで試合終了』ではなく、『人間は誰だって失敗するし、頑張っていてもミスする。それは仕方ないこと』と考えて、それを全て悪いことだと受け止めず、自分のことを優しく包み込んであげるようにしています。下手でも1人だけできなくても、続けているといつか必ず自分の出番が訪れると思うんです。なので自分はどんなに嫌なことがあったり、辛いことがあったり、すごいミスをしてしまったりしても、それに負けずにやり続けることを意識しています。そういう気持ちを持っていると、夢は叶うと思います」

◆後記

モデルプレスで窪塚のソロインタビューを実施するのは今回が初となったが、取材部屋に入った瞬間から出る瞬間まで、常に礼儀正しく謙虚な姿勢が印象的だった。1問1問に対してじっくりと考え言葉を紡ぐ姿はもちろんのこと、記者を気遣ったり、腰を90度曲げてお辞儀して感謝を伝えたりと、全ての行動に人柄の素晴らしさが溢れ出ていた。

彼は今後様々な作品で活躍していくだろうが、このピュアで実直な人柄はずっと変わらない。そう確信できるインタビューだった。(modelpress編集部)

◆窪塚愛流(くぼづか・あいる)プロフィール

2003年10月3日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2021年から本格的に俳優活動を開始。3月1日に映画「愛のゆくえ」、5月17日には初めて主演を務めた映画「ハピネス」の公開を控えている。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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