人気の笑点、舞台裏を明かす… | NewsCafe

人気の笑点、舞台裏を明かす…

芸能 ニュース
デスク「今年で放送50周年。5代目司会を務めた桂歌丸(79)が勇退し、6代目司会に春風亭昇太(56)が昇格してからも『笑点』(日本テレビ系)は好調みたいね」

記者「売りの大喜利のおかげで視聴率も好調のようですが、周辺を探るとことはそう単純ではないようです」

デスク「新司会者になれなかった三遊亭円楽(66)の不倫トラブルが尾を引いてるとか?」

記者「いや、その手の話じゃなくて、ちょっと地味めなネタなんですが…」

デスク「ま、聞かせてもらおうか」

記者「笑点の人気を支えているのは、出演する落語家じゃなく、実は裏方なんです」

デスク「スタッフってこと?」

記者「現在、メンバーを選ぶ基準はお笑いの実力ではありません。実は知名度やコネが重要なんです」

デスク「確かに、知名度だけじゃ、臨機応変に面白い話をして笑いは取れないよな」

記者「実は笑点のネタを考えているのは、お笑い専門の放送作家です。10人以上の作家が集まって企画を出し合い、1つのお題に対して20~30のネタを作ります。実はどのネタを落語家に担当させるかまで決まっているんです」

デスク「見てる側は、その場で作ってるって思ってるけどな。それは業界のお約束で、実は詳細な台本があるってわけで…」

記者「そう。座布団を取られるシーンまでも台本が出来上がっています。指名されたくて手を挙げているのは、『台本を覚えています』という合図です。レギュラーたちは一応、ネタを暗記していますが、みんな年齢が高いこともあって台本をド忘れする。だから、覚えている者が順に発言するルールがあるんです」

デスク「おいおい、あんまり舞台裏をばらすなよ」
記者「ただ、たまにアドリブが出て、そっちが受けることもありますけどね」

デスク「ま、そのやり方で、ほとんどの人にはバレてないけどね」

記者「結局、笑点がターゲットにしている視聴者は高齢者なので、そういう舞台裏は気にしない。しかし、ビートたけし(69)はこのようなお笑いの作り方を批判し、『立川談志(享年75)も放送作家が台本を作るやり方に嫌気が差して司会を降りた』と暴露しています」

デスク「談志は、単なるわがままで辞めたんじゃなかったんだよな」

記者「彼はお金より正義を取ったんです。元来落語家は貧乏が当たり前で、真打ちになっても食べて行くのは難しい状況です。ところが、今は笑点に出ると年収は一気に8千万円クラスに上がるので、一度出たら辞められなくなる」

デスク「結構もらってるなあ…。ほとんどの落語家は、カネにはならないのにやってるのに…」

記者「ギャラは月に2回の収録で、月収は司会者が80万円、落語家たちは60万円ですが、地方営業の収入が跳ね上がるんです。笑点メンバーが同じ一門の落語家を抱き合わせて公演をやれば、1回1千万円は軽く集まる」

デスク「笑点のレギュラーになればどんどんお金が舞い込むなんて…おいしい生活がいつまでも続くかね」

記者「今回の50周年で出演者もスタッフもこのやり方の確かさを再確認したようで、今後も続くと言えますね」

デスク「オイラも今から、落語家になるか」

記者「…」
《NewsCafeゲイノウ》
page top