昨年は大規模な航空機事故が目立った年だった。3月、マレーシア航空MH370便が乗客乗員239人とともに失踪したのを皮切りに、4カ月後には同じくマレーシア航空のMH17便がウクライナ上空で撃墜され、乗客乗員298人全員が死亡。その翌週、トランスアジア航空GE222便が悪天候のため墜落、次いでアルジェリア航空AH5017便が原因不明の墜落…。2014年は"死者を伴う旅客機の事故発生件数"は史上最少の7件だったそうだが、死者数は過去4年間で最多の762人にのぼった。
そして今年に入ってからは、トランスアジア航空235便墜落事故、デルタ航空1086便着陸失敗事故、ジャーマンウイングス9525便墜落事故、エア・カナダ624便着陸失敗事故と続き、4月にはついに日本でもアシアナ航空162便の着陸失敗事故が発生している。
NewsCafeでは「飛行機に乗っていて怖いのはどんなとき?」というアンケートが実施されたようだ。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…470件
【1位】気流が荒れている時(45.5%)
■飛行中に、ガクンっと直下した時は、ビックリしました。周りはきゃあっと叫んでました。[女性/20代/その他]
■積乱雲に入った時は、死ぬかと思った![男性/30代/会社員]
■やっぱり乱気流に巻き込まれた時とか、雲海に入って何も見えなくなった時も不安…。[男性/50代/その他]
【2位】着陸時(14.9%)
■とにかく着陸時が一番怖い![女性/40代/主婦]
■最近も着陸失敗の事故が多い。着陸時は飛行機が一番不安定になるから事故が起きやすい。私も着陸の時気流が荒れてバウンドした事が何回かある。酷い時は激しく数回。その時は流石に覚悟した。[男性/40代/自営業]
■地面がすぐそこに見えてるのに急浮上。強風のため着陸をやり直したらしいが、不安になった。[女性/30代/会社員]
【3位】離陸時(10.0%)
■離陸時は一番緊張します。飛んでしまえば落ち着きます。[男性/50代/自営業]
■飛行機は着陸時と離陸時が事故の確率が高いが、離陸時は燃料満載なので、一番危険![男性/50代/専門職]
■ドアが閉まった時恐怖で失神する。その後起きるが着陸するまで死んだ方がマシだと苦しむ。帰りの飛行機も怖くて乗れない。船はさらに怖い。[男性/50代/会社員]
【4位】着陸まちで到着空港を旋回している時(6.2%)
■今回の広島の事故で。[女性/50代/その他]
■去年遭遇、着陸まで祈ってました…パニック映画観すぎかも。[女性/50代/会社員]
■着陸できず他の空港に向かったら困る。[女性/40代/その他]
【5位】なぜか出発が遅れている時(1.7%)
■1時間近く遅れた時、真夏でクーラーなしできつかった。[女性/40代/その他]
断トツの1位は「気流が荒れている時」となっている。どんなに優れた機体やスタッフが揃っていても、天候ばかりはどうにもならない。なかには「一回だけど、雷が直撃したので!!」「実際に、普段は何もないらしいところで気流が乱れて客室乗務員さんが慌てた一瞬を見てから、飛行機に乗ってないので」等、ヒヤリとした体験談もチラホラ。
数百万回という全飛行回数や、数十億人規模の乗客数を思えば、事故の発生率自体は非常に低いと言っていいのだが…。「高所恐怖症で、考えただけで無理。息が苦しくなるから、飛行機は一生乗らない」という人もいた。電車や車のように一旦停止というわけにもいかない飛行機…広い空での寄る辺ない感覚は想像するだけで恐ろしいが、それこそ運を天に任せるしかない。
[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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